Skip to main content
2025年8月15日08時40分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム
ルカの福音書身読の手引き

ルカの福音書身読の手引き(4) 宮村武夫牧師

2013年6月6日07時42分
  • ツイート
印刷
関連タグ:宮村武夫
宮村武夫牧師+

胎内で子どもが喜んで
ルカ1章39~45節

[1]序

今回味わうルカ1章39~45節も印象深い箇所です。神の恵みによりそれぞれ役割を与えられ母となる二人の婦人、エリサベツとマリヤの出会いの記事です。

マリヤがエリサベツを訪問し、二人がそれぞれに与えられらた恵みを知り、それを比較することにより神の恵みをさらに深く理解し信仰を増し加えられていく様子を見ます。

[2]「子が胎内でおどり」

(1)「エリサベツがマリヤのあいさつを聞いたとき、子どもが胎内でおどり」(41節)と記されています。エリサベツも、「ほんとうに、あなたのあいさつの声が私の耳にはいったとき、私の胎内で子どもが喜んでおどりました」(44節)と、エリサベツのことばで繰り返し胎児ヨハネの喜びが重視されています。

人間の生涯にとって幼児期が大切であると言われます。聖書でも、幼児や乳児が主なる神の御前に大切にされています。彼らのくちびるに神への賛美が備えられていることを教えられます(詩篇8篇2節、マタイ21章15、16節)。そして聖書ではさらに胎児についても注意がそそがれています。たとえば、詩篇139篇15、16節では、「私がひそかに造られ、地の深い所で仕組まれたとき、私の骨組みはあなたに隠れてはいませんでした。あなたの目は胎児の私を見られ」と記されています。またイザヤ46章3節では、生ける神のイスラエルに対する愛を、「わたしに聞け、ヤコブの家と、イスラエルの家のすべての残りの者よ。胎内にいる時からになわれており、生まれる前から運ばれた者よ。」と表現しています。

このルカ1章39~45節でも胎内ヨハネが主イエスを認め胎児らしい方法で信仰を示している様を描いています。それは、マタイ3章14、15節やヨハネ1章24~34節に見るヨハネが主イエスを指し示している場合と同様、先駆者ヨハネが使命を果たしていると見ることができます。幼児については言うまでもなく、胎児についても、信仰の面を含めて全人格的に十分な配慮を払うべきと教えられないでしょうか。

(2)「エリサベツは聖霊に満たされた」(41節)。エリサベツは聖霊ご自身の導きにより、42~45節に記されているように神の恵みを洞察し的確に言い表しています。エリサベツはマリヤに対して、「あなたは女の中の祝福された方」と、マリヤの祝福について述べています。しかもマリヤの祝福が、「(というのは)あなたの胎の実も祝福されています」と、主イエスによって与えられるものであることを指摘しています。この点は、マリヤを、「私の主(主イエス・キリスト)の母」(43節)と呼んでいることからも明らかです。同時にマリヤの信仰の故に彼女をたたえています。マリヤ自身を極度にたたえて神の栄光を曇らせるようなことはしていないのです。

[3]「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人」

(1)エリサベツがマリヤの祝福について述べるにあたり、その祝福の源が主イエスご自身であることを示しているのを見ました。それと共に祝福を受け止めるマリヤの信仰についても、「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう」とたたえています。神のことばは必ず実現すると神の真実を信じるマリヤの信仰。

(2)マリヤの信仰、その幸いについてのエリサベツのことばは、ルカ11章27、28節の記事と比較する必要があります。

「群衆の中から、ひとりの女が声を張り上げてイエスに言った。『あなたを産んだ腹、あなたがすった乳房は幸いです』」。このマリヤについてのことばに対して、主イエスの答えに注目したいのです。

「いや、幸いなのは、神のことばを聞いてそれを守る人たちです。」

マリヤの幸いはどこにあるのでしょうか。神のことばは必ず実現すると信じきった信仰こそ、マリヤの幸いです。そしてこのマリヤの幸いは彼女だけのものではなく、彼女のように神のことばを信じる信仰に生きるキリスト者・教会の幸いでもあると教えられます。マリヤは、キリスト者・教会のあるべき姿を示しています。人間にとって聖霊ご自身の助けによりこの信仰を与えられることが何よりの幸いです。

[4]結び

(1)胎児に対しても。私たちは幼児に対してばかりでなく、胎児に対してもどのような態度を取るべきか、今回の聖書箇所を通して教えられないでしょうか。胎児に目を注ぎ、胎児の声を聞く態度です。また胎児への働きかけが大切であることについても。

(2)出会い、交わり、励まし。マリヤとエリサベツの出会い、二人の交わり、それを通してさらに主の祝福が明らかにされ信仰が増し加えられていく様を通して、私たちの信仰の交わり、互いの励ましが大切であることを教えられます。

(3)信仰の賜物。主なる神が私たちに与えてくださる恵みの賜物としての信仰。聖霊ご自身の導きにより神のことばを信じる信仰を与えられていることはいかに幸いなことでしょうか。

◇


宮村武夫(みやむら・たけお)

1939年東京生まれ。日本クリスチャン・カレッジ、ゴードン神学院、ハーバード大学(新約聖書学)、上智大学神学部修了(組織神学)。現在、日本センド派遣会総主事。

主な著訳書に、編著『存在の喜び―もみの木の十年』真文舎、『申命記 新聖書講解シリーズ旧約4』、『コリント人への手紙 第一 新聖書注解 新約2』、『テサロニケ人への手紙 第一、二 新聖書注解 新約3』、『ガラテヤ人への手紙 新実用聖書注解』以上いのちのことば社、F・F・ブルース『ヘブル人への手紙』聖書図書刊行会、他。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:宮村武夫
  • ツイート

関連記事

  • ルカの福音書身読の手引き(6) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(5) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(3) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(2) 宮村武夫牧師

  • ルカの福音書身読の手引き(1) 宮村武夫牧師

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ワールドミッションレポート(8月15日):ブラジル 命を印刷する印刷所

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 聖書のイエス(15)「わたしだ。恐れることはない」 さとうまさこ

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(9)心地よく食べ、心地よく眠るということ 臼田宣弘

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 立ち向かう勇気 佐々木満男

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(228)宣教は聖霊の働きによって拡大する 広田信也

  • 主キリストの選びに生きよう 万代栄嗣

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • メディアに取り上げられるキリスト教のイメージを改善する4つの方法

  • 【PR】「失われた十部族国際シンポジウム2025 in Japan ―古代イスラエル部族末裔の方々をお迎えして―」 東京・立川で9月14〜16日

編集部のおすすめ

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.