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神から与えられた時を生きる 万代栄嗣牧師

2012年7月3日10時57分
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万代栄嗣牧師+
 ・・・あなたがたは年数からすれば教師になっていなければならないにもかかわらず、神のことばの初歩をもう一度だれかに教えてもらう必要があるのです。あなたがたは堅い食物ではなく、乳を必要とするようになっています。・・・ですから、私たちは、キリストについての初歩の教えをあとにして、成熟を目ざして進もうではありませんか。死んだ行ないからの回心、神に対する信仰、きよめの洗いについての教え、手を置く儀式、死者の復活、とこしえのさばきなど基礎的なことを再びやり直したりしないようにしましょう。(ヘブル人への手紙5章11節~6章2節)

 早いもので、2012年の半年が終わりました。本当に早く時間が過ぎてしまうのですが、あなたはこの半年間をどのように過ごされたでしょうか。1時間であっても集中すれば、充実した価値ある時間となります。ただ時間だけが過ぎるのではなくて、半年の節目を迎えるに当たって、神様から与えられた「時」を生かされているこの祝福を垂れ流しにしないようにしましょう。

 このヘブル書5章が書かれた時代では、もう既にイエスの復活は何十年も前の話となっていました。イエスが天に召された後、聖霊に満たされたペテロやアンデレやヨハネなどの使徒たちの働きで、主イエス・キリストの教会が全世界で成長していました。その教会が誕生して10年、30年、50年と歴史を積み重ねていく中で、神の栄光を現し続けていた使徒たちも天に召される時が訪れ、次の世代へと移り代わろうとしていた時代の御言葉です。

1.積み重ねの信仰

 12節「年数からすれば」とありますが、私たちの信仰生活が何年、何十年と経つ中、イエスの教えを聞いて学び、励まされているならばもっとクリスチャンとして大人になりたいと思います。

 日数からすれば、2012年のこの半年も1日1日コツコツと事を積み重ねていれば、よりイエスに喜ばれることが実現できたのではないかと思わされます。この御言葉をもって「私の信仰生活の年数からすれば、イエスはもっともっと私に期待しているかも知れない」と主の御心を私たちの心に刻みたいのです。クリスチャンとなって年数だけ重ねるのではなく、時間の経過に相応しくクリスチャンとして成長していきたいと思います。

2.深める信仰

 12節には「堅い食物」とありますが、この堅さはもちろん食物のことだけではありません。14節に「経験によって良い物と悪い物とを見分ける感覚を訓練された人」と書かれている成長したクリスチャンに相応しい生き方の比喩です。

 せっかくクリスチャンになったのですから、世の中的な悪い物に引きずられずに信仰を働かせ、一体何が神に喜ばれるものなのか考えたいと思います。その喜ばれるものも、質が良いもの、また内容が濃いもの、堅い食物と呼ぶに相応しいものでありたいと願います。単に日数をかけるだけではなくて、実際に信仰の中身を充実させ深めていきたいと思います。

3.成熟させる信仰

 6章1節に「成熟を目指して」とあるように、成熟していくことこそ私たちに与えられたこの命の特質です。愛される側から愛する側へ、いつまでも受身ではなくて、与える側へと変えられていこうではありませんか。イエスに倣う成熟した歩みとなるように御霊によって導かれたいと思います。

 毎日の信仰生活の積み重ねから、中身のある深い信仰へ、そしてその信仰を成熟させて聖霊の油注ぎを受け、神様から与えられた時を生きたいと思います。

◇


万代栄嗣(まんだい・えいじ)

 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。

 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。

 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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