日本宣教論
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日本宣教論(37)日本の戦争責任 後藤牧人
全てが日本の責任であり、日本の狂気がなせるわざであるとか、また、米国は善であり、終戦後に日本は米国に指導されて、初めて良い国となり始めた、戦前の日本は全く暗黒と狂気の満ちた国であった、などとするのは非常に無理がある。
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日本宣教論(36)米国文化の偽善と独善 後藤牧人
英国の歴史学者クリストファー・ソーンは、米国人の単純、無邪気さをいささかの驚きをもって紹介している。
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日本宣教論(35)日本国内の状況:「きけ わだつみ」現象 後藤牧人
あまり取り上げられていないことであるが、岩波文庫版の『きけ わだつみのこえ』の巻末に編集者の苦悩がつづられている。この書の編集に当たって、主として東大の教授からなる担当者たちが悩んだ大きな問題があった。
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日本宣教論(34)日本国内の状況:勝算があっての開戦ではない・その2 後藤牧人
日本は富国強兵を図った結果、明治維新から70年後には世界の大国となっていた。初めは欧米の技術を模倣したが、やがて日本独自の技術による新鋭の武器を備えた。英米の認識は、これを脅威とした。
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日本宣教論(33)日本国内の状況:勝算があっての開戦ではない 後藤牧人
バイアスの疑問に答えて前述の論議を進めているが、日本は決して勝算があって戦争を始めたのでない。座して滅びるよりは、戦って滅びようとしたということであろう。
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日本宣教論(32)日本国内の状況:開戦の詔勅と大東亜宣言 後藤牧人
太平洋戦争の開戦の詔勅(しょうちょく)は、そのかなりの部分が中国問題に割かれている。その内容は、日本の中国政策を米英が妨害し、よって東アジアの平和を乱していると主張している。
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日本宣教論(31)日本国内の状況:ノモンハン事件 後藤牧人
満州国は1932(昭和7)年に成立したが、その5年後の1939(昭和14)年に、ソビエト連邦は内蒙古のノモンハンに侵入した(ノモンハン事件)。戦闘機、爆撃機を合わせて300機以上の大編隊、加えて戦車の大部隊で侵入したのである。
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日本宣教論(30)日本国内の状況:満州国建設の意味 後藤牧人
清王朝はその全盛時代には、父祖の地である満州に農耕民が流入するのを許さなかった。狩猟民族、騎馬の民であった満州族は父祖の地をそのままの形で取っておきたかったのである。もともと数十万人の清族が狩猟をもって生活していたにすぎなかった満州である。原野を多く残していた。
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日本宣教論(29)日本国内の状況:開戦 後藤牧人
日本は植民地の獲得に動き、まず満州を得、ここに傀儡(かいらい)政権を作った。これは国際連盟によって42対1で植民地として断定され、日本は満州の侵略より手を引くように勧告された。
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日本宣教論(28)日本国内の状況:開国 後藤牧人
19世紀の中ごろになり、航海技術の発展に伴い、もう鎖国という消極的な政策では国を守ることができなくなり、日本は開国へと方針を変化し、1868年をもって明治元年とした。
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日本宣教論(27)日本人の独創性―その他の独創的な発明2― 後藤牧人
トロンというOS(オペレーティングシステム)がある。これはOS自身が最大17万文字を扱うことができる優れたシステムである。
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日本宣教論(26)日本人の独創性―ジェット・エンジンの開発・その他の独創的な発明― 後藤牧人
17代目の種子島時休(ときやす)は、昭和初期にフランスから輸入したターボ・チャージャにヒントを得てジェット・エンジンの開発を進め、海軍ロケット研究所を作り、変人扱いをされながら自力でジェット・エンジンを完成、終戦の数日前にテスト飛行を行い、成功した。
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日本宣教論(25)日本国内の状況:日本人の独創性―鋼鉄の鍛造― 後藤牧人
日本刀の製造を考えると、適度の不純物を含んだ鋼鉄を熱して伸ばし、折り曲げて鍛造し、その折り曲げを20~25回繰り返すと多くて数千万の層になる。それを整形するとさまざまな要素がラミネートされた刀身ができる。
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日本宣教論(24)日本国内の状況:源氏物語 後藤牧人
漢字なしで、紫式部は『源氏物語』という小説を書いた。天才であれば、漢字がなくてもかなだけで小説が書ける。ちょうど千年前のことである。清少納言も同時代の作家である。
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日本宣教論(23)日本国内の状況:仮名の発生 後藤牧人
おそらく日本人の性格を形作った最大のものの1つは仮名の使用であろう。仮名はもともと朝鮮半島から来たので、これは朝鮮で「吏読(りとう)」といわれ、下級官吏が漢文の文章を発音するために字画の少ない漢字をフリガナとして使用した。
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日本宣教論(22)日本国内の状況:和風 後藤牧人
約250年間続いた江戸時代は、現代の日本の性格を形成する重要な時代である。鎖国の間、日本は外国との通商がなく、外の世界からは隔離された環境であった。その中で日本社会は文化的に独自の発展を遂げた。
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日本宣教論(21)日本国内の状況:シュリーマンの江戸来訪 後藤牧人
トロイを発掘したハインリヒ・シュリーマン(1822~90)は、幕末の日本を訪れている。江戸は天保年間で人口が100万といわれていたが、幕末にははるかにそれを超えていた。
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日本宣教論(20)日本国内の状況:市場経済の成立 後藤牧人
徳川幕府の成立時のことであるが、大阪において淀屋という米商人の店先で米の取引が行われ、諸国の産米が大阪に集まり、倉庫証券の売買が行われ、正米取引という現物の取引以外にも、帳合米、帳面上の決済による取引、先物取引などが行われていた。
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日本宣教論(19)日本国内の状況:階級社会とバイパス 後藤牧人
さて、独立を保ったことにより、日本はアジアの他の国々とは違い、富の蓄積が可能であった。教育が普及し、18世紀には都市部では文盲はほとんどなくなった。江戸で瓦版は300種類も発行されていた。
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日本宣教論(18)日本国内の状況:鎖国・その2 後藤牧人
そこで、日本は果たして鎖国によって救われたのだろうか。そもそも植民地化と搾取を免れるために鎖国は有効だったのか、それともそんなものは、もともと不要だったのか、という質問が当然出てくる。
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