ホラー映画「パラノーマル・アクティビティ」シリーズに必ず登場するのが、ウィジャボード(日本で言う「コックリさん」のような降霊術の遊びに使う文字盤)によって体が勝手に動いたり、自然発火が起こったりするというシーンだ。しかし、大手玩具メーカーのパーカー・ブラザーズが販売するウィジャボードを使うなら、虚構以上の恐怖を体験することになるかも知れない。
CBN(クリスチャン・ブロードキャスティング・ネットワーク)の「ザ・700クラブ・インタラクティブ」の「超常現象」特集で、タラ・ローソン氏は、映画のように大人になってからウィジャボードで何かに取り憑かれた体験をしたことを視聴者に語った。
ローソンは12歳の時、兄と一緒にゲーム感覚でウィジャボードを使って霊を呼び出そうとしたと告白した。彼女は、「私たちは、おもちゃ屋さんでパーカー・ブラザーズのウィジャボードを買ったのよ。それがゲーム以上のものだったなんて知らなかったのよ」と語る。
ボードが独りでに動き出して呪いの言葉を指し示したとローソンは語った。「私にとってはゲームのようだったわ。ただ楽しんでたの。崇りが起こるなんて思いもしなかったわ。それがまさか自分に降り掛かってくるなんて。その不吉なことが起こったのが悪魔の仕業だったなんて今でも信じられないわ」
さらにローソンは、魅惑的なウィジャボードについて説明し続けた。ボードでの別の体験では、「タラ、お前を殺す」という文字が指し示された。その後、成長して結婚しても憂鬱で、暗闇の中にいるような気分が続き、さらに奇妙なことには、悪魔は彼女の夫の前にも姿を現したのだという。
「私は神に祈りをささげるまで自由を感じなかったわ」と彼女は語った。
CBNのウェブサイトにある別の「700クラブ・セグメント」では、ジェフ・ハーシュバーガー氏が、ウィジャボードでの体験によって実際にどのように悪魔を崇拝し、悪魔に取り憑かれるかについて語っている。
「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのスターでさえ、神秘的なゲームに驚かされている。
その映画の宣伝活動をしていた役者のケイティー・フェザーストンとミカ・スロートは、2009年に公開されたウィジャボードを用いた映画「トータリー・ラッド・ショー」に出演した。主役はアレックス・アルブレヒト、ダニー・トラクテンバーグ、ジェフ・カンネイト。
5人は、その映画が良かったかどうかについての簡単な質問をするためにウィジャの周りに集まり、真面目な質問を投げ掛け始めた。ボードに全てを誓った彼らは、ボードが勝手に動き出し「K‐T」 (出演者の一人)と「5」(部屋の中の人数)という文字を指し示した。そして奇妙なうめき声がフェザーストンの身に起こり、彼女の周りに不可解なことが起こり始めた。
「私はここに何人座っているかじっと考えた時、記憶が飛んだのよ」とカンネイトは撮影後にコメントした。
ウィジャボードには本当に何か力があるのだろうか。「そのボードを利用しないことが一番良い」とクリスチャン作家のウェイン・ジャクソンは語っている。
「ウィジャボードによって黄泉の世界と通じることは、いくつかの聖書の教えに背くことになる」と『クリスチャン・クーリエ』の編集者であるジャクソンはニュースサイトで言及している。
彼は、「多くの人は古い迷信を信じず、遊び感覚で実行するため重大な悲劇を起こしてしまうのだ。しかし、人々が神秘的な情報を基に聖書に戻ってくることは望ましい。その体験は彼らが物事を信用していないことを証明している。彼らは一体何を信じているのだろうか」と続けている。
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