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【社説】一人の信仰が、歴史を変える

2011年2月27日19時43分
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 イエスキリストがこの地に来られた時、その道を整える役割を担っていた洗礼者ヨハネは、「天の国は近づいた。悔い改めよ」と当時のユダヤ人たちに歴史を変える重要な時が迫っていることを告げ知らせた。歴史の中には平時と有事がある。ギリシア語で言えば「クロノス」の時間と「カイロス」の時間であり、これまでの常識のまま時間が流れてい く時代と、一気に物事のありさまが変革する時代が歴史には繰り返し存在している。2000年前、イエスキリストという花婿を人々が迎える婚礼の時期は、明らかに平時とは異なる時間であった。これまでのユダヤ教による律法の常識が覆され、イエスの十字架によりすべての地の民に福音による救いが訪れたのである。歴史にはこのように新たな第一歩を踏み出す重要な時というものが存在している。



 第2次世界大戦の最中、ナチスによる支配から解放される時が近づいていることを告げるメッセージが1944年6月6日、BBC臨時ニュースにて流された。連合軍によるヨーロッパ解放作戦が始まり、その11カ月後の1945年5月7日にヒトラーが自殺、実際にナチズムから解放されるに至った。この間、解放のメッセージを聞いて積極的にナチズムに対する抵抗活動を行った人もいれば、これまでの世の中の常識に縛られ、ナチズムの支配に迎合した生活を続ける人もいた。



 3月5日より全国ロードショー開始となる映画「アメイジング・グレイス」の主人公が生きた時代もそうであった。世の多くの人々が奴隷貿易は経済活性化・国益のために当然行われるべきものと容認していた最中にあって、一人の人間の決断と信仰によって奴隷貿易撤廃がなされ、また後世にわたって世界中で有名となる讃美歌も遺されるに至った。



 現代の私たちにも同じことが言えるだろう。各地で反政府デモが生じ、これまで続いていた政権から新たな政権へ移行する過程を迎えている。世界の様々な地域で歴史が変革する重要な一幕を迎えようしている。神様の歴史は一見止まっているようでも、世界のあらゆるところで確実に終末に至るための社会変革や準備がなされている。しかし、そうであるにもかかわらず、未来を見ようとせずに、現在取り巻かれている小さな現実と過去に縛られるために、神様の働きのための積極的な活動ができず、世の中の既存の有様に和合してしまっている状態を許してしまっている私たちクリスチャンの姿はないだろうか。



 暗闇の力が世を支配しているように見えるかもしれない。そして自分自身の精神世界の中でも罪・暗闇が覆っており、その暗闇とそれに打ち勝つ信仰の力との戦いが日々私たちの前にある。日本ではクリスチャンの人口が1パーセントに満たないと言われるが、そのようなキリスト教の信仰や文化が社会に根付いていない環境にあって、私たち日本のクリスチャンには日々暗闇の力・偶像崇拝あるいは『世間の常識』といわれるものとの戦いや葛藤が生じ、その環境は時には孤独さえもたらすものである。



 後に旧約の大預言者と言われるようになったエリヤの置かれた時代環境もまたそうであった。バアルを讃える偶像崇拝がはびこっており、エリヤは神の御言葉を授かり大きな奇跡を起こしながらも、常に迫害と孤独の中に身を置いて過ごさざるを得ない過酷な状況にあった。しかし、そんなエリヤに対し、主は言われた―「しかし、わたしはイスラエルの中に七千人を残しておく。これらの者はみな、バアルにひざをかがめず、バアルに口づけしなかった者である(1列王記19・18)」―無神論や偶像崇拝のはびこる日本においても、神様は準備された人たちをあらかじめ用意してくださっておられるお方である。真摯に神の愛や真理を求め、模索している人たちが確かに残され、その魂たちが「キリストの枝」としてつながれることを切望している。先行きが不透明で、世界が混とんとしている中にあって、真実を求めながらもそれを見いだせずに残されている多くの人々が存在している。



 「エリヤはすべての民に近づいて言った。『あなたたちは、いつまでどっちつかずに迷っているのか。もし主が神であるなら、主に従え。もしバアルが神であるなら、バアルに従え。』民はひと言も答えなかった(1列王記18・21)」―主に従うべきか、あるいは他のものを追い求めるべきか、迷っている日本人の姿さえ連想させる御言葉である。福音書ではイエスキリストが耳の聞こえない人、口のきけない人を治される場面が記されてある。―「そして、天を見上げ、深く嘆息して、その人に『エパタ』すなわち、『開け』と言われた。すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになった(マルコ7・34〜35)」―主は耳の聞こえない人、口のきけない人に近づき、その耳と舌に直接触れて癒された。真理の御言葉を知り、主にあってその愛に触れることで、今まで群衆の中にあって「耳が聞こえず、口がきけない」状態で暗闇に閉ざされていた人たちが信仰に目覚め、それぞれの立場で神様の歴史を引き継いでいく未来への希望が、豊富に残されているのもこの日本の地であるといえるのではないだろうか。これらの神様が準備されておられる人々を正にキリストの枝につなげるためにも、私たちクリスチャンが世の暗闇に惑わされず、「神様の時」に心を合わせて神様に絶対的な信頼を寄せて信仰の道を歩んでいかなければならない。



 「幸いなことよ。全き道を行く人々、主のみおしえによって歩む人々。幸いなことよ。主のさとしを守り、心を尽くして主を尋ね求める人々。まことに、彼らは不正を行わず、主の道を歩む。(詩編119・1〜3)」―バアルを崇拝する人々に囲まれ、孤独に追いやられた預言者エリヤ―混とんの中にあって、主のさとしを守り、みおしえによって歩む預言者の信仰によって、多くの民が主の道から逸れていたイスラエルの国が救われるに至った。私たちもこの預言者エリヤの信仰の姿に倣い、先行き不透明な中にあってこそ主のみおしえによって歩み、全き道を歩むクリスチャンとして、キリストの枝として残されている人たちをつなげられるクリスチャンでありたいものである。そしてどのような世の混とんの中にあっても「全き道を歩む人々」によって神様の驚くべき御業が、世の歴史の中になされていくことを祈りたい。



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