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平野耕一牧師「ハリウッド映画に見る終末論と聖書預言」(9)・・・『ザ・コア』(2003年制作)

2010年12月21日10時19分
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 ボストン。この日の朝、ペースメーカーを身に着けていた2人が一度に突然の死を遂げた。翌日、英国はロンドンにある公園広場で、野鳥の群れが突然方向感覚を失って暴れ始めた。その2日後、スペースシャトル・エンデバーが地球への帰還途中、突如として制御不能に陥った。



 地球上各所において、異常災害が起こり始めている。これら一連の異常現象の原因は何か。シカゴ大学の地球物理学者ジョシュは原因を突き止めたが、それは地球の核「コア」の回転が停止したことであった。それは一体何を意味するのか。どうして人類滅亡に繋がるのか。なぜ1年以内に地球は焼き尽くされることになるのか。



 地球の中心核、コアとも言うが、内核と外核に分かれ、外核は液相なのだ。内核は地球内部は冷却され固相にされたが、地球の内部熱は外核の対流を起こし、ダイナモ運動から磁場が生じる。これは地表を突き抜けて宇宙空間に広がり、地球をベクトル状に包み込み、この磁場が太陽風を防ぐのだ。



 私自身はこの磁場の存在に感動している。ハリウッド映画の地球滅亡説あるいは人類滅亡説には、多くがこの磁気圏の崩壊に関わっていることに気付かされた。この磁気圏の存在によって地球がしっかりと守られていることを実感して、磁気圏に対する感謝の気持ちが湧いてきているのだ。地球はまさしく愛によって幾重にも囲まれているのだ。



 地球を覆う愛を数えてみよう。自然の中で、私たちは何か温かいもの、優しいものを感じ取るが、それは地球が幾重にも知恵に満ちた愛によって囲まれているからなのだ。



1.地表の大気



 私たちは5分でも呼吸しなければ死んでしまうことを知っている。無料で毎秒、そして生まれてから死ぬまで、この空気を吸収して生き続けているのだ。空気こそ人間存在にとってかけがえのない第一のものなのだ。



 地表面上の大気の主な成分は窒素が78・1%、酸素が20・949%、アルゴンが0・9%、二酸化炭素が0・04%である。この絶妙なコンビネーションによって地球の生命は優しく、かつ豊かに育まれているのだが、このような絶妙なコンビネーションが他の惑星に存在するとは到底考えられない。



 例えば植物が二酸化炭素を呼吸して酸素を吐き出し、動物が酸素を呼吸して二酸化炭素を吐き出してバランスを保つ。出来過ぎだと思わないだろうか。少しでも自然科学を勉強した人なら、地球に関して、そのように出来過ぎた実例を百も上げることができるだろう。地球に関しては全て出来過ぎ、一つ一つが絶妙で驚くべきことばかりなのだ。



2.大気圏



 地球の大気とは、地球を取り囲む気体のことで、大気圏とは大気の球状層である。大気は地球の重力によって引き付けられ、宇宙空間への拡散しないように保持されている。つまり、この絶妙な空気のコンビネーションのバランスが崩れないように大気圏でしっかり守られているのだが、もしバランスが崩れるなら、人類は10分足らずで滅亡してしまうのだ。



3.オゾン層



 オゾンは地上から10〜50キロメートルほどの成層圏に多く存在し、オゾン層を形成しているが、宇宙から地球に降り注ぐ人体に有害な紫外線を吸収している。オゾンという大気のクッションがなければ、ガンなどの病気が発生しやすくなり、人間の寿命が極端に短縮されるだけではなく、地球の砂漠化が急速に進んでいくのである。



4.地磁気



 地球のコアは金属鉄を主成分としておりコアの内核の固相の周りに、液相の外核の溶解された鉄の柱が並び立っているそうだが、そこからダイナモ運動によって磁気が発生し、ベクトル状に広がりながら、地球全体をすっぽり包んでいるそうだ。地軸で発生したものが地表を優しく覆っているのである。



 太陽表面の核融合によってプラズマを放出している太陽風は、常時起こり続けて地球にエネルギーを送り込んでいる。11年周期で起こるコロナ質量放出とは、太陽活動に伴い、惑星に向けて突発的にプラズマの塊が放出される現象だが、プラズマの嵐が発生して通常の太陽風よりも早く広がり、地球には8分ほどで到着するが、生命体にも地表にも極めて有害なのだ。



 1959年にはカナダ西海岸に多大なる被害をもたらした。次にNASAによって予測されているのは2013年の5月だが、その時によって放出されるコロナ質量は違い、次がどれほどの放出量になるかを予測することは難しいのだ。



 しかし、地球を取り囲む磁気のベクトルはプラズマの高熱嵐が地球に到着しないよう、しっかり押し止めているのである。この磁気圏は夜なら地球半径の1000倍の幅だが、太陽風が吹いてくると、1000倍から10倍ほどまで自分を100分の1にまで縮めて、つまり防御の壁を密にして地球を守るのだ。磁場が自分を温度によって自分を広げたり縮めるとは凄過ぎると思わないだろうか。動物のような生き物みたいなのだから。しかし、プラズマの放出量が極めて多量であれば、磁気圏は持ち応えられないのだ。オーロラは磁気圏を通り抜けた太陽風の証拠なのだが、両極圏は磁気密度が薄いからだ。



 もし、地核の活動が止まり、ダイナモ運動が行われなければ、磁気を発生させることができなければ、当然地磁圏が消滅し、ごく通常の太陽風にも耐えられず、地表全体が焼け焦げてしまうのに1年あれば十分なのだ。磁場とは、実にありがたい存在なのだ。



 しかし、さすがハリウッド映画。6人の科学者たちが、地核に向かって『地宙船』(?)を潜らせるのだ。スゴイ!そして地核の外核部にミサイルを撃ち込んで爆破させ、地核を回転させることに成功するのだ。またスゴイ!人間って何でもできちゃうんですね。ただ今朝の夫婦喧嘩の問題は、まだ解決できないけれど。



 しかし、この映画で考えさせられたことは、地球生命体をしっかりガードしている大気、大気圏、オゾン層、地磁気など、地球を優しく包んでいる愛そのものだ。このように地球は幾重にも愛の守りでガードされ、守られているのだ。地球とその生命体が美しく、また豊かであるためには、これら一つが欠けてもならない。



 もし地核の活動が止まり、磁気圏が消滅するなら「地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます」(2ペテロ3:10)という預言は成就してしまうのだ。



◇



 平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

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