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平野耕一牧師「ハリウッド映画に見る終末論と聖書預言」(3)・・・『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年制作)

2010年11月10日12時30分
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 「地球温暖化によって極冠の氷が溶けたことで、海流に異変が起き、その結果として超体型低気圧(スーパー・ストーム)が発生して、地球に氷河期が訪れる」ということを原因として地球大の災害が描かれている。



 この映画で描かれているのは、スコットランドの気象台を除けば、アメリカ以外の大災害シーンはないのだが、氷河期が来るなら災害はアメリカにとどまらず北半球に及ぶことは予測できることである。その上、このような氷河期が三十年も続けばほとんどの種は消滅するであろう。



 ハリウッド映画はヒーローが登場し、メシヤ的な救出劇を演じるようなシナリオが最後に登場するはずなのだが、この映画に関しては中心的俳優たちも自然界の猛威に対してはなす術がないという人間の小ささが描かれている。



温暖化の問題



 地球が年々暖かくなっていることが騒がれている。毎年夏の最高気温は記録を更新し、桜の開花時期も早くなっているが、もちろんこれは日本だけで起こっている現象ではない。このまま地球全体が暖かくなっていくならどうなるのだろうか。



暖かくなっている原因



 暖かくなっているのは、現代の生活スタイルと産業の発展に伴う大量の温室効果ガスが排出され、温室効果ガスの濃度が急激に高まっていること、地球の持つ温度調節機能が弱まっていることなどが一因となっている。



 二酸化炭素などの温室効果ガスは自然界のサイクルによってある程度の期間で酸素や水素に分解される。しかし、このサイクルに欠かせない森林やサンゴが環境破壊によって減少してしまい、自然界のサイクルで処理し切れなくなり、気温が上昇しているのだ。



 温暖化の恐ろしさは三つ指摘できる。



1.その被害は地球大であって、どこに住んでもその被害から逃げることができない。

2.すでに数え切れないほどの種が消滅したがそれは加速している。北極の氷が氷解していることで白熊が餓死する問題が起きており、「ホッキョクグマを救え」が温暖化に対するスローガンになっている。

3.最後に、種そのものへの災害だけではなく、地球の防御システムを破壊してしまうこと。防御システムが機能しなければ地球はヒートアイランドになってしまう。



気象の変化



 この数十年間に温暖化による異常気象の発生率も増えている。大型台風や集中豪雨、長期の干ばつなどが世界各地で起こっている。これは地球全体の平均気温が高くなっているために、気候が安定しなくなっていることが原因なのだ。また、エルニーニョといった海面温度が関係している異常気象の発生率が高くなっていることからは、海の果たす温度機能が弱まっていることが分かる。



 地球を覆う海には、温かくなった空気を冷やすための温度機能能力がある。海水は地球上のあらゆるところを海流によってぐるぐる回っているが、熱を取り込んだ温かい海流は高緯度の地点まで運ばれ熱を放射してから深層まで潜り込んで冷やされる。



 しかし、数十年前から海水が深層に潜り込むことができず、冷やされないまま循環するようになったのだ。そのため、気候の乱れも温暖化現象の一因となっているのだ。



海面上昇



 北極の氷が解けても海面は上昇しない。氷には2種類あると考えられる。一つは海に浮いている氷であるが、白熊やアザラシが生息しているのは氷の陸地であって、それらが氷解しても質量保存の法則によって水は増えず、海面は上昇しないのだ。



 しかし、グリーンランドの陸地の氷が解けると水は増え、海面は上昇する。残念ながら科学者の予測をはるかに越えて、これら両方の氷が毎年勢いを増して溶け出しているのだ。年間7センチメートル海面が溶け続けるならば、ツバルのように海抜の低い島が水没するだけではない。日本にも海抜より低い地面は少なくないし、世界の多くの大都市は海に面しているため水没することになる。



なぜ温暖化から氷河期が訪れることになるのか



 この映画ではアメリカ北部が急速に氷河で覆われるシナリオになっている。温暖化が氷河を招くのは理解し辛いが、その理由は氷が多量に解けることにより塩分の密度が低くなり、海流を停滞させてしまうからだ。赤道付近の熱い海水を冠極に向けて運び、冷たい水を赤道付近に運んで地球温度のバランスが保たれているが、海流が停滞すれば、北半球は氷河で覆われることになる。日本の心配は水没ではなく、凍り付いてしまうことなのだ。



血の混じった雹と火



 ヨハネ黙示録8章7節には子羊が第七の封印を解き、第一の御使いがラッパを吹きならすと、「血の混じった雹と火が現れ、地上に投げられた」と記されている。興味深い現象だ。私たちは「雹が現れる」ことを理解し「火が現れる」ことも理解できるが、それが同時に現れることは理解できない。しかし、地球温暖化が極度に進むと海流が滞り、北半球は氷、赤道付近は灼熱地帯と化し、地は「雹と火を」同時に経験することとなるのだ。



 温暖化対策の国際会議は盛んに開かれ、参加者の笑顔と拍手で終わるが、国家間の協力は難しく、何一つ改善されておられず、むしろ急速に悪化している状況だ。多くの科学者は自然破壊が進み、これを逆転させることは「手遅れだ」と言っている。地球に希望はあるのだろうか。実はこれは地球の問題ではなく人類の問題だ。地球は人類が死に絶えれば、あるべき姿に数十年で戻れるそうである。



 「雹と火」はいつ人類を襲ってくるのだろうか。



◇



 平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

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