Skip to main content
2025年7月3日23時18分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

【証し】「母さん、死なないで!」小濱敏雄(2)

2010年10月22日12時01分
  • ツイート
印刷

2.母さん、死なないで!



 ある日実家に帰って家内と相談しました。「死ぬ時は一緒に死のうね」って。



 そうしたら、自分の保険はまだ切れていないことに家内が気がついたのです。「自分が死ねば父さんが助かる。借金も返せる」と家内は考えました。あんまり「死にたい、死にたい」を私が連発していたので、家内をその気にさせてしまったのです。言葉の力は恐ろしいものです。今度は家内が、「死にたい、死にたい」と言い始めました。今年8月に帰省した時に同じ話題になりました。子どもたちも夏休みで家族がそろっていました。当面のお金がどうにもならない話をしているうちに、家内が「もう死ぬ!」って言い出したのです。「じゃ僕も死のう」売り言葉に買い言葉で、家の近くにある大きな橋から海に飛び込むことにしました。



 家族全員で死のうと、四人そろって一緒に橋に向かいました。瀬戸内海にある上関島と山口県を結ぶ「上関大橋」という長さ数百メートルの大きな橋です。その橋は海から80メートルほどの高さにありました。到着した途端、橋の欄干幅10センチくらいのところに家内が本当に上がったのです。慌てて私も上がりました。身長が150センチくらいしかない彼女にとっては、とても高いところだったに違いありません。一緒に死ぬことしか頭にない私は、家内を助けようともせずに、1メートルほど離れた位置に膝をガタガタ震えさせながら立ちました。



 私は自殺未遂の経験はあります。でもその時は死ぬのが怖くて、「どうしたら楽に死ねるか」を考えたのです。インターネットで楽に死ねる自殺の方法を研究しました。「日ごろ飲んでいた睡眠薬を少しずつためて約80錠にして、それを一気に飲んで、寝ている間に練炭の一酸化炭素中毒で死ねば楽だろう」こんな情けなくも勇気のない自殺計画を作ったのです。



 家内は気丈な性格で恐れを知らない真っ直ぐな人間です。私みたいな人間と結婚していなかったらどれほど幸せな生活を送っていたのだろうか・・・と思い悩むこともあります。息子は二人とも私に似て出来は悪いですが、正直者です。兄貴は堅いばかり、弟はひょうきんで、内向性と外向性の正反対な性格の兄弟なんです。それなのに、二人とも母さんが大好きで、今の年になっても一緒に遊びに行ったりしているようです。



 その母親が橋の欄干に上って海に飛び降りようとしているのですから大変です。一緒に死のうと言っていた子どもたちは、びっくりして大声で泣きながら、「母さん死なないでー!」って、彼女の足にしがみつきました。まさに、悲劇映画のクライマックスです。あまりに大きな叫び声に、私は欄干から落っこちそうになりました。子どもの必死の叫びに我に返った母親は、泣きながら欄干を降りて、子どもたちと3人でワーワー泣いていました。



 その間、私は欄干の上で足を震えさせながら、「落っこちたらどうしよう」と自分の心配ばかりしていました。結果的には落ちなくて良かった。「生きてて良かった!」ではなく、「落ちなくて良かった!」と自分のことしか考えませんでした。



 欄干から橋の上に降りた私は子どもたちに聞きました。「なんで父さんを止めてくれなかったのか!?」。二人とも返事もしてくれません。子どもたちの父親に対する愛の欠如を強く感じた瞬間でした。「くそっ!いっそ欄干から落ちて死んでいれば良かった・・・」と思いました。今度は、喜劇映画のクライマックスです。でも、自分がやりたいようにやってきて事業に失敗したわけですから仕方ありません。仕事にかまけて子どもたちの世話はほとんどしてこなかった付けが回ってきただけです。



 それにしても、私が原因で家内を死ぬ気に追い込んでしまって大変すまないと思っています。最後の瞬間に神さまが介入してくださって、家族全員が飛び降り自殺を免れたことを、心から感謝しています。「母さん、生きててくれてありがとう!」心からこう言いたい気持ちでいっぱいです。母さんの飛び込みを阻止してくれた子どもたちにも感謝します。また、私たちが自殺しないように真剣に祈ってくれたクリスチャンの仲間たちのお陰でもあります。「イエスさまを信じていれば、なんとかなる!」と言っていたことが本当になりました。(続く)



アブラハムささき法律事務所所属・小濱敏雄(オバマ・パウロ・トシオ)

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ワールドミッションレポート(7月3日):コンゴ民主共和国 戦火の中、詩篇91篇にすがるキリスト者たち

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(7月2日):バーレーン 湾岸諸国における霊的な戦略拠点

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • シリア語の世界(27)シリア語旧約聖書の各書名と1章1節の和訳 川口一彦

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.