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榮義之牧師「愛・輝きに向かって」(12)・・・もはや悲しみも痛みもなく

2010年9月24日10時11分
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榮義之牧師+
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神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。(ローマ8:28)



 今日生きている、生かされているということはすばらしいことですね。「これは、主が設けられた日である。この日を楽しみ喜ぼう」(詩篇118篇24節)と聖書に書かれています。



 今日生きている、この日は新しい一日です。今まで誰も経験できなかった新しい日が始まるのです。疲れ果てた昨日の延長ではなく、全く新しい日なのです。「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。それは朝ごとに新しい」(哀歌3:22〜23)とあるとおりです。



 聖書をお読みになってみませんか。世界のベストセラー、読む人の心を生かし、人生を変えるいのちのことばです。



 先日、「もはや悲しみも痛みもなく」という本を読みました。



 ジョン・ハガイとクリスは、1945年夏に結婚しました。それから5年後、クリスは赤ちゃんができたことを知り、名医と言われた産婦人科医師にかかりました。出産の時が来ましたが、その名医は居所がわかりませんでした。ようやく探し出した時、彼はカクテル・パーティーで酔っ払っていたのです。そして、大丈夫、大丈夫と繰り返すだけで、適切な処置さえできませんでした。男の子が生まれたのですが、異常な状態でした。2分半に1回しか呼吸しない状態だったのです。



 後でわかったことですが、手当てが遅れたため、そして分娩時の不適当な処置のため、赤ん坊は脳内出血を起こし、その結果、広範囲の脳損傷が起こりました。特に下顎部はひどい損傷を受け、その上、両側鎖骨が骨折し、右足は成長点を中心に分離していました。



 彼らは男の子にジョニーという名を付けました。クリスは1週間後に退院しました。生後数カ月は、またたく間に過ぎました。



 その頃、聖書を開いた時、ヨブの叫びが目に留まりました。「神は、私の行く道を知っておられる。神は私を調べられる。私は金のように、出て来る」(ヨブ23:10)、また「夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある」(詩篇30:5)という聖書のことばにも慰められました。



 牛乳を強制的にのどを通して入れる装置を使わなければ、ジョニーはミルクも飲めません。また何の反応も示しませんでした。多くの医者たちは二人には育てることはできないし、望みがないと忠告しました。しかし二人は心を合わせてこの子を育てる決心をします。ジョニーの感覚は、ほとんど正常ではありません。ジョニーが大きくなって話すことのできたことばは、ウーンとヤーの二つの発音だけでした。



 けれども、クリスは常に前向きの姿勢をとりました。「今日、それをしなければ、明日はその好機を失ってしまう」というのが彼女のモットーでした。



 ある日、電力会社の若いメーター係が来ました。クリスは「今日はいい天気ね」とほがらかに言いました。「さあ、それは奥さんの考え方一つで決まることでさ」と、メーター係は愚痴っぽく言います。「でも、これは主の設けられた日・・・・・・」彼は大声で、「あなたは牧師の奥さんで、立派な家も何でもあるし、主人は車を持っているし、苦労を知らない結構な身分だから、そんなことが言えるんですよ」と怒鳴りました。



 クリスが「1分間でいいから、私の息子に会ってくれない」と言うと、若い男はしぶしぶついて来ました。特殊なベッドで、ジョニーは無様に転がっていました。けれども、その黒い瞳は顔中で笑っていました。



 この日の午後、このメーター係は友人の家を訪ね、ジョニーのことを話しました。友人は隣に住む脳性麻痺の娘を持つ夫婦に、また話しました。その夜、この悲しみに打ちひしがれた夫婦は教会に行き、救われました。



 ジョニーは8歳の時、イエス・キリストを信じました。そして温かい両親の愛に包まれて、接する全ての人々に希望といのちを与えました。1975年2月13日、24歳の時、彼はイエス・キリストの天国へ安らかに召されました。彼が息を引き取る間際、父親はジョニーの片手を握り、静かに聖書を読みました。



「彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。なぜなら、以前のものが、もはや過ぎ去ったからである。」(黙示録21:4)



 ジョニーの手に力が入るのを感じました。そして、ジョニーは静かに目を閉じたのです。



「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)



◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、エリムキリスト教会主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。

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