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「キリスト教はどこまで寛容か」をテーマに議論 日本クリスチャンアカデミー関東

2007年3月12日17時11分
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日本クリスチャンアカデミー関東センターは10日、新約聖書学者の佐藤研氏(さとうみがく、立教大学コミュニティ福祉学部教授)を講師として招き、牛込聖公会聖バルナバ教会(東京都・新宿区)で「宗教対話プログラム」を開催した。キリスト教界や仏教界の要人らを含む約70人が参加。「キリスト教はどこまで寛容か」をテーマに佐藤氏が問題を提起し、キリスト者、仏教徒、無宗教者がそれぞれの立場から意見を述べ、発言の妥当性について議論した。

佐藤氏は講演の冒頭で、古代の異端問題、中世の魔女狩りや十字軍などを例にあげ、「キリスト教はもともと寛容ではない」と考えられていると指摘。キリスト教の寛容性について議論する必要があると問題提起した。さらに同氏は、クリスマスや結婚式に代表されるキリスト教文化の慣習化などをとりあげ、「現代ではキリスト教のアイディンティティが失われてしまっている」としてキリスト教の現状を問題視し、「キリスト教を再定義する必要がある」と訴えた。

続いて佐藤氏は、イエスの人間性を強調しながら、「イエス」の寛容さと不寛容さに関する自身の解釈を聖書の節を引用して説明した。イエスが「情欲をいだいて女を見る者は、すでに心の中で姦淫を犯したのである」と述べたことについて、「イエスには実際にそのような体験があったからこのような発言ができるのだと思う。人間ならば実体験がなければ語ることはできない」などと主張した。同氏は、「イエスが人間であった」という事実に照らし合わせて聖書を読むと、福音書の記述に多くの別様に解釈されうる箇所が多々が見えてくると述べた。

結論として佐藤氏は、キリスト教の定義を根本的に見直す必要があるとし、「イエスをキリストと告白する宗教」としてのキリスト教を、「イエスに人間の本質と可能性を見、イエスの生死に学ぶ宗教」として再定義する必要があると主張した。さらに、司祭や牧師たちの、イエスを神聖絶対視してきたキリスト教信仰のあり方を批判し、「信仰」型宗教よりも「覚知」型宗教としてキリスト教を捕らえる必要があると述べた。またキリスト教の寛容性については、イエスに倣った核心事を非妥協的に追求することにより、教義や教理に関しては逆に徹底的に「寛容的」になりうると主張した。

その後、菅原伸郎氏(東京医療保健大学教授、元・朝日新聞「こころ」編集長)が、コメンテーターとして佐藤氏の発言に関する考察を述べた。菅原氏は仏教界の親鸞の教えを例にあげ、仏教においても佐藤氏の考え方が当てはまることを説明し、同氏の発言の妥当性を擁護した。

一方、質疑応答の時間では、各界の指導者や信徒たちから佐藤氏の発言に対する賛否両論が出された。あるキリスト教系大学の教授は、「聖書を厳密に吟味すると、『これは確かなキリストの言葉である』と実証できるものは少ないと聞いたことがある。しかしそうなると、聖書全体の言葉はどうなるのか」「考え方の切り口には共感できた。しかし奥ゆきについてはもっと話し合わないとわからない」と語った。

キリスト教側からの反論が少なく、議論が活発に進まない状況を打開するため、キリスト教の信徒の一人が、キリスト教関係者らに佐藤氏の発言に対する反対意見を求める場面もあった。一方、真宗大谷派の一人が、「信仰はあれかこれかしかない。そうでなければ宗教多元主義者になる」と訴え、宗教の寛容性を危惧する意見を述べた。

講演後、出席したキリスト教信徒が本紙の取材に応じ、「キリスト教関係者からの反論が少なかったのが残念。その場全体が佐藤氏の発言に寛容的だったので戸惑いを感じた」と話した。

日本クリスチャンアカデミー関東センターは、アカデミー運動の理念の下で緒宗教対話、今日の教育問題、平和・正義、キリスト教の生命と使命などの問題を、対話の場を通して考える活動を行っている。次回は、来月27日に岩波書店「世界」編集長の岡本厚氏を講師として招き、「私達はどこに立ち、どこへ向かうべきか?」という題目でアカデミー今日的課題プログラムを開催する予定。詳しくは、ホームページ(http://www.academy-tokyo.com/)で。

関連タグ:日本クリスチャンアカデミー
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