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田中時雄牧師(14)・・・昭和のリバイバルの光と陰2

2010年7月2日11時14分
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田中時雄牧師+
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 前回触れた日猶同祖論については賛否両論あります。日本の歴史学会から異端扱いされていた日本人ルーツ説が戦後、正式な学問として正統的な学問研究の俎上に挙げられたものはいくつもあります。キリスト教界で日猶同祖論、十部族論に対してきちんとした見解を表した文献で一番参考になるものは、1992年発行の『ユダヤ入門』(中川健一著、ハーベストタイム・ミニストリーズ出版)であると思います。



 私は、旧ホーリネスの流れを汲む教団に属しているせいもありますが、聖協団の聖書学院に入学した三十年以上前はまだ、リバイバルを経験した多くの教職・信徒が現役で教団内外に多く存命されていました。そして、多くの方が「日本民族の使命」という中田重治監督が提唱した教説に共感し、日々その成就を祈られていることに驚くとともに、これは一体どういうことなのだろうとその真贋を知ろうと随分努めたことでした。



 あるときは、渋谷にあった現在の前の古い「ユダヤセンター」で主催された、過ぎ越しの祭りに学院長夫妻がイスラエル大使館から招待されて、私が車の運転手でお供したとき、その出席者の中に昭和天皇に非常に近い皇族や、政財界のトップが多く出席していたのを見て驚いたことがありました。この皇族はヘブル語でラビから朗読するように指名されたトーラーを流暢に朗詠したのです。私は最初、この皇族がユダヤ人ではないかと勘違いしたほどでした。



 さて、中田重治監督が旧ホーリネスの分裂するきっかけとなった『聖書より見たる日本』を出版したのが昭和7年12月でした。同年11月23日から27日まで、東京の淀橋ホーリネス教会(現在のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)主催の講演会での講演を米田豊氏が筆記したものでした。



 その出版の序で中田監督は以下の点を強調しています。



 (1)「聖徒の携挙の時が近くなった」ので、日本民族の持っている使命について、今の時代の人にも後の時代の人にも言い残して置くべきこととして急遽出版した。



 現代は特に、米国では『レフトビハインド』という携挙についての小説本がベストセラーとなっていますが、中田監督の主宰する旧ホーリネスは、徹底した艱難期前再臨説に立ち、単純にほとんど他の再臨説を排除して、教職・信徒はその子弟などにも教え、言い聞かせたのでした。



 もう召天された教職の娘さんは幼少の頃、夜目覚めて、牧師である両親が見当たらないときには、両親が天に移されて自分は残されたと、何度も泣いた経験があると私に話してくれたことがあります。昭和5年のリバイバルからすでに八十年以上経過していますが、多くのリバイバルの火を通った教職・信徒は携挙の時を待ち望んで祈り続けていました。昭和のリバイバルの結果の影響として最大なものの一つが、この祈りと言って差し支えないと思います。



 (2)「預言の光をもって見た、日本のこと」について記したものである。後に内外から種々の批判が出ることであって、そうすることを望むものである。



 日本と日本人の真相が世界の人に知れ渡るならば実に幸いなことである、と記されています。数年前、当教会では、預言者宣教師夫妻を招いて個人的預言のミニストリーのご奉仕をして頂きました。素晴らしい励ましと慰めの集会でしたが、翌日、宮城沖震源の大地震が起き、さらに数カ月後にも直下型の大地震も起き、地域は壊滅的な被害を受けました。



 率直に思ったことは、地震は預言不可能だったのだろうかということでした。もちろん天災ですから、その預言者の責任は何もありません。今聞こえてくる日本への預言は米国発や海外発が多いのですが、外れた預言が結構あるそうです。別に中田監督を預言者として特別視するわけではないのですが、今日本に必要とされているのは中田監督レベルのスケールの少し大きい、聖書から説き明かす預言者ではないかと思ったりします。



 彼自身の言葉を引用するならば、この預言の書の出版の主意について、「日本民族が主の再臨に関係のある民であること。特にこれに伴うユダヤ民族の回復に親密な関係のあることを見出したので、本書を著すことになった」と書き残しています。実は、中田監督はかねてより、日本は終末の時代になると、イスラエルを援助するためにイスラエルへ出兵することと、世界がエネルギー問題で戦争までいくことを何度も預言していました。



 これが当たっているかどうかは分かりませんが、日本は国連の派兵要請を受けて、陸上自衛隊をイスラエルのゴラン高原へ、もうかなり前からPKOで、主に東北の師団からずっと派遣し続けています。ただし、中田監督は出版に際し、自国を礼賛する余り何もかも日本を贔屓目で見ることをせず、こじつけは避けるようにしたと書いています。



 また、当時に至るまですでに出版されていた日猶同祖的な書籍は、日本人の手で書かれているものは大概、民族的自負心の臭味のあるものばかりで、同氏の『聖書より見たる日本』もそれらと同一視されるきらいがあると続けています。出版に際しては、「深く祈り、聖霊のご指導をひたすら仰いだ。所説には独断的なものもあるが、自分としてはこれが発端となって、我が民族が、その使命を自覚する助けともなれば、本書を著した目的の一部を達することになるから心の底から神に感謝する」と結んでいます。



 中田重治全集第二巻、序で千代崎秀雄氏が「(日本が)指導者として他に臨むという態度でなく、仕えられるためにではなく仕えるために、その極みとしていのちを与えるほどにまず、福音にあずかった日本人が使命を自覚して出ていくべきである。福音によって徹底的に聖別された民族的使命と責任感を日本人キリスト者は強く身に着けなければ、逆に私たちが中田から批判されねばならないであろう」と書いています。これからの時代は真摯に現代に生きる私たちも宣教学的に「民族の使命」を模索していくことが必要となってくる時代ではないかと思いますが、いかがでしょうか。



◇



 田中時雄(たなか・ときお):1953年、北海道に生まれる。基督聖協団聖書学院卒。現在、基督聖協団理事長、宮城聖書教会牧師。過疎地伝道に重荷を負い、南三陸一帯の農村・漁村伝道に励んでいる。イスラエル民族の救いを祈り続け、超教派の働きにも協力している。

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