Skip to main content
2025年7月4日17時11分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

田中時雄牧師(14)・・・昭和のリバイバルの光と陰2

2010年7月2日11時14分
  • ツイート
印刷
田中時雄牧師+
+

 前回触れた日猶同祖論については賛否両論あります。日本の歴史学会から異端扱いされていた日本人ルーツ説が戦後、正式な学問として正統的な学問研究の俎上に挙げられたものはいくつもあります。キリスト教界で日猶同祖論、十部族論に対してきちんとした見解を表した文献で一番参考になるものは、1992年発行の『ユダヤ入門』(中川健一著、ハーベストタイム・ミニストリーズ出版)であると思います。



 私は、旧ホーリネスの流れを汲む教団に属しているせいもありますが、聖協団の聖書学院に入学した三十年以上前はまだ、リバイバルを経験した多くの教職・信徒が現役で教団内外に多く存命されていました。そして、多くの方が「日本民族の使命」という中田重治監督が提唱した教説に共感し、日々その成就を祈られていることに驚くとともに、これは一体どういうことなのだろうとその真贋を知ろうと随分努めたことでした。



 あるときは、渋谷にあった現在の前の古い「ユダヤセンター」で主催された、過ぎ越しの祭りに学院長夫妻がイスラエル大使館から招待されて、私が車の運転手でお供したとき、その出席者の中に昭和天皇に非常に近い皇族や、政財界のトップが多く出席していたのを見て驚いたことがありました。この皇族はヘブル語でラビから朗読するように指名されたトーラーを流暢に朗詠したのです。私は最初、この皇族がユダヤ人ではないかと勘違いしたほどでした。



 さて、中田重治監督が旧ホーリネスの分裂するきっかけとなった『聖書より見たる日本』を出版したのが昭和7年12月でした。同年11月23日から27日まで、東京の淀橋ホーリネス教会(現在のウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会)主催の講演会での講演を米田豊氏が筆記したものでした。



 その出版の序で中田監督は以下の点を強調しています。



 (1)「聖徒の携挙の時が近くなった」ので、日本民族の持っている使命について、今の時代の人にも後の時代の人にも言い残して置くべきこととして急遽出版した。



 現代は特に、米国では『レフトビハインド』という携挙についての小説本がベストセラーとなっていますが、中田監督の主宰する旧ホーリネスは、徹底した艱難期前再臨説に立ち、単純にほとんど他の再臨説を排除して、教職・信徒はその子弟などにも教え、言い聞かせたのでした。



 もう召天された教職の娘さんは幼少の頃、夜目覚めて、牧師である両親が見当たらないときには、両親が天に移されて自分は残されたと、何度も泣いた経験があると私に話してくれたことがあります。昭和5年のリバイバルからすでに八十年以上経過していますが、多くのリバイバルの火を通った教職・信徒は携挙の時を待ち望んで祈り続けていました。昭和のリバイバルの結果の影響として最大なものの一つが、この祈りと言って差し支えないと思います。



 (2)「預言の光をもって見た、日本のこと」について記したものである。後に内外から種々の批判が出ることであって、そうすることを望むものである。



 日本と日本人の真相が世界の人に知れ渡るならば実に幸いなことである、と記されています。数年前、当教会では、預言者宣教師夫妻を招いて個人的預言のミニストリーのご奉仕をして頂きました。素晴らしい励ましと慰めの集会でしたが、翌日、宮城沖震源の大地震が起き、さらに数カ月後にも直下型の大地震も起き、地域は壊滅的な被害を受けました。



 率直に思ったことは、地震は預言不可能だったのだろうかということでした。もちろん天災ですから、その預言者の責任は何もありません。今聞こえてくる日本への預言は米国発や海外発が多いのですが、外れた預言が結構あるそうです。別に中田監督を預言者として特別視するわけではないのですが、今日本に必要とされているのは中田監督レベルのスケールの少し大きい、聖書から説き明かす預言者ではないかと思ったりします。



 彼自身の言葉を引用するならば、この預言の書の出版の主意について、「日本民族が主の再臨に関係のある民であること。特にこれに伴うユダヤ民族の回復に親密な関係のあることを見出したので、本書を著すことになった」と書き残しています。実は、中田監督はかねてより、日本は終末の時代になると、イスラエルを援助するためにイスラエルへ出兵することと、世界がエネルギー問題で戦争までいくことを何度も預言していました。



 これが当たっているかどうかは分かりませんが、日本は国連の派兵要請を受けて、陸上自衛隊をイスラエルのゴラン高原へ、もうかなり前からPKOで、主に東北の師団からずっと派遣し続けています。ただし、中田監督は出版に際し、自国を礼賛する余り何もかも日本を贔屓目で見ることをせず、こじつけは避けるようにしたと書いています。



 また、当時に至るまですでに出版されていた日猶同祖的な書籍は、日本人の手で書かれているものは大概、民族的自負心の臭味のあるものばかりで、同氏の『聖書より見たる日本』もそれらと同一視されるきらいがあると続けています。出版に際しては、「深く祈り、聖霊のご指導をひたすら仰いだ。所説には独断的なものもあるが、自分としてはこれが発端となって、我が民族が、その使命を自覚する助けともなれば、本書を著した目的の一部を達することになるから心の底から神に感謝する」と結んでいます。



 中田重治全集第二巻、序で千代崎秀雄氏が「(日本が)指導者として他に臨むという態度でなく、仕えられるためにではなく仕えるために、その極みとしていのちを与えるほどにまず、福音にあずかった日本人が使命を自覚して出ていくべきである。福音によって徹底的に聖別された民族的使命と責任感を日本人キリスト者は強く身に着けなければ、逆に私たちが中田から批判されねばならないであろう」と書いています。これからの時代は真摯に現代に生きる私たちも宣教学的に「民族の使命」を模索していくことが必要となってくる時代ではないかと思いますが、いかがでしょうか。



◇



 田中時雄(たなか・ときお):1953年、北海道に生まれる。基督聖協団聖書学院卒。現在、基督聖協団理事長、宮城聖書教会牧師。過疎地伝道に重荷を負い、南三陸一帯の農村・漁村伝道に励んでいる。イスラエル民族の救いを祈り続け、超教派の働きにも協力している。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 苦しみというプレゼント 菅野直基

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ワールドミッションレポート(7月4日):ミャンマーのラフ族のために祈ろう

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(7月3日):コンゴ民主共和国 戦火の中、詩篇91篇にすがるキリスト者たち

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(8)「建物の話」 三谷和司

  • Gゼロ時代の津波石碑(3)日中韓、泥沼化する「桜の起源」論争 山崎純二

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • 同志社女子大学とノートルダム女学院高校、教育連携協定を締結

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.