Skip to main content
2025年11月21日18時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

田中時雄牧師(12)・・・リバイバルの要因2

2010年6月15日11時44分
  • ツイート
印刷
田中時雄牧師+
+

 温故知新とは、古きを訪ねて新しきを知るということです。日本に将来、必ずリバイバルは興ります。理由は簡単です。過去にも興ったからです。神は繰り返し、リバイバルを興されるお方です。神はこの次に興るリバイバルについて、直近のリバイバルをよく調べるとそのヒントが隠されていると、日本の教会にある意味での示唆を与えられている気がいたします。



 世界各地のリバイバルを調査し、研究し、その方策を導入していますが、かつて興ったようなリバイバルにはなかなか至りません。近隣諸国のリバイバルの火が飛び火してきて日本の教会全体が燃え上がることが一番の近道なのですが、なかなか日本は飛び火を受けてもわずかばかりしか燃え上がりません。



 私は宮城県でも過疎地域と言われる田舎の農村や漁村に戸別訪問、個人伝道し、トラクトを配布し続けて三十年近くなりますが、驚くことに江戸時代初期には大勢の人々がキリシタンとして現存の町々村々に生活していました。かつて興ったリバイバルは必ずまたやってくると確信します。



 政治体制や経済状態に、この先何らかの変化が起きて、困難な中で人々が救いを求めるときが必ず到来します。昭和のホーリネスのリバイバルのときには、前後して治安維持法という共産主義取り締まりを主眼とした悪法により、神道系の大本教(現在のPL教団等はその流れ)や灯台社(ものみの塔)も弾圧投獄されたり、本部が官憲により爆破されたりしましたが、天皇制に対しての是非の問題が底流にありました。ホーリネス弾圧にも天皇制是非の問題が絡んでいました。表面的には天皇の名により特別高等警察や検察に弾圧された牧師たちはむしろ赦し、終戦後は皇室の救いの祈りを捧げていたことは感謝なことでした。



 ホーリネスのリバイバルを主宰指導した中田重治氏は、無教会系の内村鑑三氏とは住居が同じ新宿の柏木ということで近いこともあり、親交がありました。彼らは大正時代に協力して再臨運動を推進しました。リバイバルの遠因にはこのことが挙げられます。前回の三つの理由に続いて、今回は以下のことについて注視してみます。



4.ホーリネスのリバイバルは再臨運動であった



 カルヴァン主義の内村鑑三氏とアルミニアン主義の中田重治氏は全国各地で共同で「再臨講演会」を開催し、イエス・キリストの再臨が間近いことを教理の違いを超えて強調し、多くの賛同者を獲得しました。中田氏と内村氏たちが協力して日本各地で再臨待望大集会を開催していくと、様々な批判が噴出しましたが、特に中田氏はそれらを一笑に付して相手にしませんでした。



 内村氏のイエス・キリスト再臨の近い根拠はいくつかありましたが、興味深いのは、十九世紀以降ロシア東欧等からユダヤ人が多数、イスラエルへ帰還を進めていること。もう一つは、エルサレムにヘブライ大学が開学し、古代語であったヘブライ語で講義が行われており、開学記念講演はアインシュタイン博士が行ったことであるとして、世界の歴史の日時計であるユダヤ民族に注目していたことでした。



 要は、死語であったヘブライ語が復活したことはキリスト再臨の顕著なしるしであると、預言的なインスピレーションを与えられて、それを確信していたということです。中田氏もこうした内村氏の考えに深く共鳴していました。彼自身が「四重の福音」を標榜し、新生・聖化・神癒・再臨を強調しましたが、特に再臨に関してはブラックストーンの「耶蘇は来る」をテキストにして、教団としても再臨をポツポツ祈り始めていました。



 「聖書の預言的研究講演会」というのが集会の名称でした。大正7年5月5日の講演の中田氏の主題は「異邦人の数の時」、内村氏が「キリストの再臨に対するユダヤ人の証明」というものでした。この運動に対しては猛烈な反対が執拗に展開されましたが、中田氏は反対者に対して「キリストを中心としない自己中心、神の力よりも人間の努力を重んじている。俗悪なるドイツ神学の余毒、いわゆる聖書の高等批評、教会の中に浸透してきた俗化勢力の輩」と見ていました。



 同年11月に東京での「基督再臨研究東京大会」では、内村氏は聖書地理学的中心としてのエルサレムについて講演し、その講演中に、ある信徒がこの運動のために当時の金で二千五百円を捧げて、満員の会衆に感動を与えました。こうした運動の影響を受けて、ホーリネス教会では具体的に祷告と銘打って、リバイバル前もその後も、キリストの再臨を祈りによって具体的に求めていく姿勢ができていました。リバイバル前々年には教会を「祈りの家」と改名して、伝道とともに祈りを重視した教団の対応がなされていきました。



 昭和5年のリバイバル直後から、リバイバル大会が各地で開催されましたが、この年には教職を中心とした「再臨準備リバイバル同盟」が東京に結成されました。大阪でも自由メソジスト神学校で「再臨準備リバイバル同盟大阪大会」が結成され、それぞれ猛烈に聖書の預言から説き明かされる再臨待望大会は、大会衆で溢れかえり、「再臨準備ホーリネス大会」と銘打って、中田氏を始めとした当代の名説教家たちが「主は近し!備えせよ!」と獅子吼したものでした。



 この五千人収容の大天幕は、当教団牧師の故・阿部忠三郎氏が修養生を指揮して毎回組み立てていたのだという証しを、私は神学生のときによく伺っていました。この大天幕の周囲の学院構内にはそれ以外に二十のキャンプが張られていて、まさに人でごった返していたといいます。「再臨待望と祷告」がリバイバルの二大スローガンとして強調されました。



 後に特別高等警察から思想犯容疑でホーリネス系の牧師が多数検挙された際にかけられた容疑は、再臨のキリストを天皇よりも上の位に置くことは国体に反し、国賊であるというものでした。しかし多くの牧師は、キリストは世界の王であると断言し、再臨信仰を一歩も譲りませんでした。



◇



 田中時雄(たなか・ときお):1953年、北海道に生まれる。基督聖協団聖書学院卒。現在、基督聖協団理事長、宮城聖書教会牧師。過疎地伝道に重荷を負い、南三陸一帯の農村・漁村伝道に励んでいる。イスラエル民族の救いを祈り続け、超教派の働きにも協力している。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • ワールドミッションレポート(11月20日):サウジアラビア 閉ざされた王国に差し込む福音の光

  • 主が導きと助け 菅野直基

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.