Skip to main content
2025年11月21日18時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

田中時雄牧師(11)・・・リバイバルの要因

2010年6月8日13時01分
  • ツイート
印刷
田中時雄牧師+
+

 昭和5年5月19日に興ったホーリネスのリバイバルの真因に今回は焦点を絞ります。近年、日本でもリバイバルを切望して祈りが捧げられ、大集会が繰り返し行われてきました。歴史は繰り返すとよく言われますように、リバイバルが興った国や地域では、そのきっかけや諸要因が相似する傾向があるとはよく言われます。



 旧ホーリネスを主宰した中田重治監督の指導の下では、いくつかの特色がありました。4月6日には東京の日比谷公会堂で開かれていたホーリネス大会で、東洋宣協会三十年記念大会が開かれて二千数百人が参加していました。その際、中田監督は「ホーリネス教会に対する悪評」という文章を壇上で読み上げました。曰く、1.他教会に対する攻撃をすること、2.教会員が低級であり、貧乏人の集会であること、3.やり口が劣等であり、余り極端過ぎること―、このように他教会から批判されていることを暴露しました。



 しかし、裏を返せば、彼は福音とは単純明快なものであり、一般大衆に平易で単純な福音宣教を至上命令としていましたので、批判は逆に全く意に介していなかったのでした。ということは、リバイバル以前に、リバイバル的状況が往事のホーリネス教会には醸し出されていたと推測されます。次に、リバイバルの要因を列挙します。



1.神学校が鍵となった



 1900年(明治33年)春に、神田神保町で開始された伝道館で、同時並行で聖書学校が開校しました。神学生を修養生と呼び、10名ほどの者が学舎で共同生活して訓練を受けました。この学校が発展して新宿柏木の東洋宣教会聖書学院(通称:柏木聖書学院)時代にリバイバルが興ります。



 特色としては徹頭徹尾、福音主義に立って教鞭が執られたことが挙げられます。明治から日本の教会に流出してきた欧米のリベラル神学が猛威を振るい、日本の教会に影響を与えました。しかし、この神学校はシカゴのムーディ聖書学院で学んだ中田監督が提唱した「聖潔(きよめ)」の体験を学びと訓練の土台の一つに据えて、祈りと伝道、聖書66巻を100%神のことばと信ずる聖書信仰に立脚していました。



 神学校の教師も、この流れの中で選別され、やがては卒業生が教鞭を執り、教授として後進の育成に当たりました。昭和5年の冒頭から聖書学院に悔い改めの聖霊による迫りと、修養生が示されて徹夜で祈り込みに入るというような独特の霊的雰囲気が支配し、外部の者が聖書学院内に立ち入るとその緊迫した霊的状態を感じ取れるほどであったといいます。



 修養生の持ち物や、卒業後の奉仕に対する野心への示し、修養生間の男女間の聖別への迫りや健康、経済的不安への不信仰、同室の者に対する妬みや高ぶり、ありとあらゆる事柄が霊的な光に照らされて、修養生たちは祈りへと自発的に導かれていきました。きよい神の器として訓練する目的の神学校ですので、聖霊が特別に迫っていったのは当然かもしれません。



 リバイバルの導火線は、まだ未熟な修養生の心の奥深くに働いて、祈りの霊が聖書学院を覆っていました。近年、アメリカのリバイバルは神学大学の学生たちが悔い改めて、祈りの霊が注がれていったことを見聞きします(ホイートン大学、バイオラ大学など)。



2.国際色豊かな教団であった



 中田監督も、彼を取り巻き宣教への協力を惜しみなく捧げた人たちも、アメリカやイギリスといった国々に留学し、故国の人々への伝道の意欲に満ちた伝道者が結集していました。さらには、聖書学院へも当時の周辺諸国から、人種や国籍を問わずに多くの留学生を受け入れて、修養生として訓練しました。中には白系ロシア人も学んでいました。海外宣教団体の東洋宣教会(OMS)の事務所が聖書学院構内にあり、アメリカなどから多くの宣教師たちが常時滞在して日本宣教のために協力していました。



 台湾やブラジル、中国、朝鮮半島やサハリン、北米などに卒業生をどんどんリバイバル前にも派遣して宣教しました。現在もそれぞれの派遣国において独立した日系教団として活動しています。当時の教団としては破格の海外のキリスト教会情報に溢れた教団でした。ですから、リバイバルの何たるかを深く理解していたことが分かります。



3.海外からのサポートを辞退した



 教団として神田神保町に伝道館を立ち上げた時から、アメリカの宣教師を介した経済的な援助が続いていました。献金する側もされる側も当然のこととしていましたが、リバイバルの前年に中田監督は、自給自足の信仰を打ち出しました。当時は、牧師給料の多くを海外からのサポートに頼っていたこともあり、牧師たちにとってもサポート打ち切りは死活問題でした。



 多くの教会土地建物が、特にアメリカの団体個人からの尊い献金によって与えられてきました。しかし、中田監督はこのまま教団として海外からサポートを受け続けていくことは本当の意味で自立した教会の形成の妨げになると判断して、多くの牧師たちの困難を十分理解しつつもこの方針を断行しました。その結果、牧師たちは真剣に経済の祝福を祈り出し、伝道にさらに心血を注ぎ始めました。



 聖書学院卒業の先輩牧師たちの真剣な祈りと伝道の姿勢の変化は、当然修養生たちにも感化を与えました。彼らもまた、卒業後の自分たちの全ての必要を神に全面的により頼まなければ伝道者としてはやっていけないという聖霊による逼迫感に迫られて祈り始めました。私もこの一件が確実にリバイバルの引き金の一つになったことを、リバイバルの火を通った先輩牧師たちから随分聞かされました。



 このサポート辞退は、昭和のホーリネス弾圧事件の検察レベルの厳しい過酷な取り調べで、敵国のスパイとして牧師がアメリカから報酬を得ているという嫌疑を晴らしました。海外送金授受の記録を検察が調査した際、立証する証拠がないという神の守りを後になって体験することになったのです。当時としては海外からの経済援助を絶って、全くの自給体制を教団と各個教会が敢行することは大変な冒険でした。



◇



 田中時雄(たなか・ときお):1953年、北海道に生まれる。基督聖協団聖書学院卒。現在、基督聖協団理事長、宮城聖書教会牧師。過疎地伝道に重荷を負い、南三陸一帯の農村・漁村伝道に励んでいる。イスラエル民族の救いを祈り続け、超教派の働きにも協力している。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • 主が導きと助け 菅野直基

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • ワールドミッションレポート(11月20日):サウジアラビア 閉ざされた王国に差し込む福音の光

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.