Skip to main content
2025年11月21日18時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム

佐々木満男「問題解決のためのザ・バイブル」(8)・・・ハウ(How)

2010年6月7日11時00分
  • ツイート
印刷
佐々木満男弁護士+
+

1.ハウ(How)の洪水



 「真理はあなたがたを自由にする」と、聖書にある(ヨハネ8:32)。私たちを自由にする「真理とは何か?」(同18:38)は、すべての人々の問いである。この真理がわからないがゆえに、私たちはその場しのぎの細切れの真理らしきもの(方法論)に頼って生きざるを得ない。



 さまざまな問題を解決するために、世はハウ(How)、すなわちハウツー(How to)とノウハウ(Know‐How)で満ちあふれている。まさにハウの洪水である。「○○健康法」「△△美容法」「××勉強法」等々。



 法律もハウの一種である。国と人、人と人との間をどのように規律すべきかというハウである。社会が複雑になればなるほど、その中で正義と公平を実現するために法律や規則や判例がどんどん作られていく。



 それらはあまりにも多いため、法律の専門家でも十分にフォローすることが難しいほどである。最近ではコンピューターによる検索システムが整ってきて必要情報の入手は比較的容易になりつつある。しかし入手した大量の情報を整理し、正しく分析するのは大仕事である。



 それでも、いざ問題の解決のために法令、判例を調べていくと、最も知りたいポイントについては何も解答がないことが多い。結局、法や道徳の基本精神に戻って自分で考え、自分で判断するほかない。



2.ハウ(How)の限界



 ハウはいかにすぐれたものであっても、一時的な対処法にすぎない。応急措置にすぎない。不変の真理ではない。普遍の法則でもない。それは一定の時期、特定の状況(条件)に限って有効な方法論(仮説)にすぎない。



 現に、かつて良いとされたハウが今では悪いものとされている例はあまりにもたくさんある。法律、経済、政治、医療、科学、市民生活のすべてにおいてそうである。そのために人々は絶えず新しいハウを模索し、新しいハウに寄り頼もうと必死になっている。一時的かつ限定的な対処法にすぎないハウを、普遍的な不変の真理として、あらゆる時にまたあらゆる場面に適用しようとすれば、かえって新たな問題を生み出してしまう。



 ハウは人を自由にして生かすべき便利な手法であるはずなのに、人はハウにこだわればこだわるほど、それに縛られて自由に生きるいのちを失っていく。規則やルールが増えれば増えるほど、窮屈になるのは当然である。「○○健康法」等にこだわる人ほど、かえって健康を害する人が多いのではないか。



 文明国ほど人々は本来の元気はつらつとしたいのちを失いつつある。勉強、勉強で、大学ヘ進み、大学院へ進みで、人生の大半を、しかも最も夢のある青年時代を、社会で実際に働かないで、社会へ出て生活するためのハウを学ぶ準備期間にしてしまっている。しかも、社会へ出ても死ぬまであの手この手のハウを修得しつづけなければならない。



 これでは、私たちの人生は、ハウを学びハウを修得するためだけに費やされてしまう。自由に楽しく生き、人を愛し、建設的な働きをする余裕などほとんどない。剣術を習い、弓術を学び、馬術を訓練し、その他諸々の武術(ハウ)を習得しているうちに、一人前の武士になる前にその一生を終えてしまった武士志願者のようなものである。これは本末転倒である。



3.ハウ(How)からフウ(Who)へ



 私たちは、ハウを超えて、もっと元気はつらつとして生きることができるはずではないか。しかし、ハウに頼って生きている人は、なかなかハウを超えて生きることができない。それでは、ハウを超えて生きるためには、どうすればよいのか。ハウ(How)ではなく、フウ(Who)、すなわち(誰か)に頼り、フウ(誰か)の助言、導き(ハウ)によって生きることである。



 例えば、私たちは、病気にならないために、また病気をいやすために、ありとあらゆる医学的知識(ハウ)を学ぶ必要はない。有能な医師(フウ)の忠告を聞き、治療を受ければよいのである。



 法的紛争に巻き込まれないように、また裁判に勝つために、ありとあらゆる法律知識(ハウ)を身につける必要はない。優秀な弁護士(フウ)の助言を聞き、事件を依頼すればよいのである。



 けれども、誰もが有能な医師や優秀な弁護士にお願いできるわけではない。また、どんなに有能な医師も、いかに優秀な弁護士も、しょせんは人間にすぎない。絶対的に信頼できるわけではない。それではどうすればよいのか。



 誰もが等しく最も信頼できる方、すなわち天地万物の創造主なる全知・全能の神(フウ)に聞き、その助言と導き(ハウ)に従えばよいのである。ニュートンもリンカーンもベートーベンもマザー・テレサも、また数え切れないほど多くの人々が、そのようにして元気はつらつとして生きてきたし、また現に生きている。



4.真理とは何か



 聖書において、イエス・キリストは、「わたしは道であり、真理であり、いのちである」と、自分のことを言っている(ヨハネ14:6)。イエスは自分を天地万物の創造主なる全知・全能の神と同位であり一体であることを宣言しているのである。これほど大胆な、革命的なことばがあろうか。世界の人類史上、イエス・キリスト以外にいったい誰が、このようなことを言ったであろうか。また、真実に言えたであろうか。



 私たちはいろいろな道や真理や長寿を求めているが、「唯一の道はイエスである、不変の真理はイエスである、永遠のいのちはイエスである」と、聖書は言うのだ。言い換えれば、イエスを信じて、イエスともに生きることこそが、神の国への唯一の道を歩むことであり、宇宙万物を貫く不変の真理を知ることであり、この世の肉体のいのちを超えて神の国に永遠に生きることなのである。私たちを自由にしてはつらつと生かすべき本当の真理とは、イエス自身のことである。人間の考え出した「○○法」とか「△△術」とか「××の法則」ではない。



 聖書によれば、イエス・キリストこそが、最高の医師であり、最高の弁護士であり、また最高の教師である。キリストを信じるならば、誰もがその信じる度合いに応じて、最高の医療を受け、最高の弁護を受け、最高の教育を受けることができるのである。



 この方(フウ)を信じ、この方の助言と導き(ハウ)によって生きるならば、人生全般にわたり、あらゆる時にあらゆる場面において、あらゆる問題に対して、臨機応変に正しく対処して生きることができる。だから、明日のことを思いわずらうことはない。いや、どんなことも思いわずらうことはない。いつも喜び、絶えず祈り、すべてのことに感謝して生きることができるのである。



 言うまでもなく、キリストの助言と導きの原点は、「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」という言葉に帰する。愛は隣り人に害を加えることはない。だから、愛はあらゆる律法(ハウ)を完成するものである(ローマ13:8〜10)。



◇



 佐々木満男(ささき・みつお):弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • 主が導きと助け 菅野直基

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • ワールドミッションレポート(11月20日):サウジアラビア 閉ざされた王国に差し込む福音の光

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア

  • AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(235)聖霊による傾聴活動は日本社会を覚醒する(前編) 広田信也

  • ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分

  • オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで

  • 日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過

  • 映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く

  • メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事

  • カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声

  • 聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」

  • 15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」

  • ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも

編集部のおすすめ

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.