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工藤公敏牧師「北アルプスのふところから神の懐へ」(18)・・・信仰と希望と愛

2009年9月14日17時01分
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工藤公敏牧師+
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愛の章(コリント第一、十三章)



 信仰と希望と愛、パウロはいつもこの三者を並べてとなえることを忘れませんでした。エペソ人への手紙一章十五、十八節、コロサイ一章四、五節、テサロニケ第一・一章三節、五章八節、テサロニケ第二・一章三、四節に見ることができます。



 この聖句は、「常時喜悦、不断祈祷、万事感謝」のように、教会やクリスチャンの家の額や色紙に書かれていて、読む人々の心に語りかけます。コリント教会に送られた手紙の中で、愛の章といわれる十三章を、心を静めて読んでいただきたいのです。



 この愛が自分にあるかどうかを反省し、神から豊かな愛をいただいて、教会員が主にあって愛しあってすすみたいのです。では信望愛について考えてみましょう。



 第一に、あなたは、神のことばを聞いて従うクリスチャンでしょうか。



 パウロは、信仰の根本的なあり方は、聞いて従うこと、すなわち聴従であるというのです。年五十二回程の礼拝で神のことばを聞きます。新年聖会、春夏秋の聖会で標語がかかげられます。各自のデボーション(静思の時)で聖書より語りかけられ教えられます。私は信仰を持ちました時から、みことばに聞き従うことを教えられて来ました。みことばを知っているのと従っているのとは、違うのです。この点をごまかされてはなりません。知っていても従わないクリスチャンも多いのです。山室軍平の持っていたバイブルに「読め、信ぜよ、従え、そして悪魔に勝て」と書いてあったといわれます。いつでもすぐに従うことを忘れてはなりません。



 この信仰が欠如しますと、生活の中で、心配し、考え込んでしまうことが多くなります。未信者でありますと心配が多くなると酒に走ったり、友と語ったりします。ひどくなると寝てしまうのです。信仰が欠けてきますと、不平や不満が出てきます。家族の中で主イエスを証しすることや友達に主を伝えることが出来なくなります。人をおそれるのです。



 私は昨年「心をさわがしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい」(ヨハネ十四章一節)のみことばに支えられ励まされて、主に明け渡しきった日々を送ることができました。祈りに耳を傾けてくださる方に祈ってゆだねました。



 第二に、あなたは、希望にあふれたクリスチャン生活を送っておられるでしょうか。



 クリスチャンの希望とは、愛する主イエスが、再び来てくださることです。世界の希望であるキリストです。あなたのために場所を備え、また来てあなたがたをわたしのもとに迎えてくださるとおっしゃるのです。



 「私達の国籍は天にあります。そこから主イエスキリストが救い主としておいでになるのを私達は待ち望んでいます」(ピリピ三章二十節)。



 名古屋で働いていました昭和三十四年九月二十六日に伊勢湾台風にあいました。五千名もの人々が一夜のうちに死にました。名古屋教会も天井まで水につかりこれはノアの時代を思い浮かべる大きな出来事でした。地上での生活は旅であり、天幕生活のようなものです。私は次の年、三菱重工を退社し、聖書学院に入学させていただきました。入学して一週間目に、イエス・キリストを信じていた母が主のもとに帰りました。学院の講堂で一人で涙ながらに賛美しました。



 み空の かなたかしこには、楽しきすまいありて、
 世のなやみにも嵐にも みださるるうれいなし、
 楽しき国よ したわしき家よ
 かしこは常に空はれて むらくものわく日なし
 (聖歌 六四四番)



 「やがて母とあえる」このことは、私の希望です。私達のすべてを完全に知り尽くしてくださっている愛する主とお目にかかれる希望の朝を待ち望み続けましょう。



 この希望が欠如しますと、奉仕に喜びも楽しみもなくなり全力を尽くしての奉仕ができなくなります。きよい生活がなくなり、宣教をしなくても心の痛みを感じません。



 火葬場や墓場が最後ではないのです。特に再臨信仰が薄れてきますと、何を所有していても、何を語っても、礼拝を休んで、どこに行っても平気になりますから気をつけなければなりません。長い間、忠実に宣教に励み、先に天に帰った先輩の先生方や友人の牧師、信徒の方々とも、あえる日が近いのです。



 最後にあなたは、神の愛に支配され、隣人愛にもえてクリスチャン生活を送っているでしょうか。



 愛は決して絶えることがありません。私達が神を愛したのではなく、神が私達を愛して、私達の罪のためになだめの供え物として御子をつかわされたこの神の愛を信じ、お互いに愛し合っていくことこそ大切ではないでしょうか。



 愛が欠如しますと、コリント教会の信徒のように、たたかい争ったり、ねたんだり、はげしく怒るようになります。コリントの教会員は、様々な才能をもっていた人々がいましたが、互いの愛が欠けていました。コリント第一の十三章のようなクリスチャンではありませんでした。「きわめて忍耐強く、親切で、ねたみません、決して自慢しない、高慢にならない、無礼なふるまいをしない、腹をたてない、人から悪いことをされても気にとめない」、神の愛に満たされたクリスチャンでありませんでした。



 今の時代は、不法が増し、人々の愛が冷却しています。教会の生命は神の愛に支配されていることです。罪の本質をとりのぞき解決していただき、神に従わない性質がかたずけられ、神を心を尽くし精神を尽くし力を尽くし愛することが出来、隣人を愛するようにされましょう。



 全き愛はおそれをのぞきます。愛は神の本質で、永遠性を帯びたものです。あなたもすべての人々に対する愛において完全でなければならないのです。互いに神の愛に支配され、愛し合っている教会に神は人々を加えてくださるのです。



 コリント第一、十三章を、幾度もおよみ下さい。



◇



 工藤公敏(くどう・きみとし):1937年、長野県大町市平野口に生まれる。キリスト兄弟団聖書学院、ルサー・ライス大学院日本校卒業。キリスト兄弟団聖書学院元院長。現在、キリスト兄弟団目黒教会牧師、再臨待望同志会会長、目黒区保護司。

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