魔術の家系に育ったラミー(仮名)は、ユセフ(仮名)との一度の食事で福音を聞き、その場で主に従う決心をした。帰宅した彼は、代々伝わる呪文書や呪符を自ら焼却し、暗闇と決別したのだ。翌日から小さな信徒グループに加わり、聖書と祈り、賛美の生活が始まった。(第1回から読む)
彼の行動は、回心が本物であることを示していた。何世代にもわたって受け継がれてきた暗闇の遺産を、彼の代で終わらせたのだ。今後彼は、新しい信仰の家族と共に弟子訓練を受けていくことだろう。
しかし、ラミーの戦いはまだ終わったわけではない。個人的な力への欲望が再び彼を誘惑しないように祈る必要があるのだ。長年慣れ親しんできた力への渇望が、簡単に消えないケースはよくあることだ。
特に、彼は家系に連なる霊的転換を果たしたため、悪霊からの攻撃を受けやすい。彼の周りの悪が隠れていようと明白であろうと、それを軽視してはならない。キリスト者として、神の存在はもちろん、悪魔と悪霊の霊的な現実も真剣に受け止めなければならないのだ。
しかしこの悪の現実は、私たちが悪しき者よりも力強い救い主を必要としている現実をより強く突きつける。その力強い救い主とは、私たちの主イエス・キリストだ。
エジプトの地には、今なお黒魔術やオカルトに縛られて生きる人々がいる。目に見える偶像ではなく、見えない霊的束縛によって苦しむ者たちだ。ラミーの物語は、その鎖が今もなお、イエス・キリストによって断ち切られていることを教えてくれる。
ラミーが新しい信仰に堅く立ち、主にある弟子として成長することができるように祈ろう。また、彼の家系や地域に世代的な解放が起こり、暗闇の遺産ではなく光の祝福が受け継がれていくように祈ろう。この地の宣教が進み、多くの人々が福音を聞き、真の光なるイエス・キリストに出会うことができるよう祈っていただきたい。
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