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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(12月3日):オランダ 現代の修道院が醸造所を設立

2024年12月3日13時26分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:オランダ

「クレイ修道院はあそこのアパート棟にあるよ」と、修道院の施設長であるヨハネス・ファン・デン・アッカー氏は指をさす。アムステルダム南東部の困窮地区で、若いクリスチャンの家族、カップル、そして単身者たちが新たな信仰共同体を始めたのだ。

幾つかの改装されたアパート、礼拝堂やゲスト用の部屋を備えた現代的な修道院、シティーガーデン、そして醸造所がこのプロジェクトの一部なのである。社会的な事業によって修道院は経済的に自立し、近隣の住民たちとつながることを目指している。

2015年初頭から、居住者たちは地域社会の福祉を追求している。「私たちは、ホスピタリティーを提供したいのはもちろんですが、単に『隣人を助ける』以上のことを目指しています。人々が神とつながるための祈りの場をつくりたいのです」とファン・デン・アッカー氏は語る。

このグループは意図的に新しい教会の在り方を模索したのである。「教会ではよく慈善、正義、ホスピタリティーについて話しますが、これらの価値観は、現実の生活の中で実践する必要があります。子どもたちにもホスピタリティーの文化を経験させ、それが普通のことになるようにしたいのです。知らない人を夕食に招くのが自然なことになるようにしたいですね。私たちは、ここのドアを叩く人々には、24時間365日応じられる存在でありたいのです」

もちろん単一の家族だけなら、そのようなもてなしを続けることはできないだろう。しかし、グループとしてなら可能なのだ。共同体のメンバー同士は互いに刺激し合い、励まし合いながら、ビジョンに対する責任を共有するのだ。

クレイ修道院は、関係性を重視した有機的な方法で地域生活の質向上に寄与することを目指している。醸造所や都市菜園といった社会的事業のアイデアは、このビジョンにうまく合致している。最初の「クレイビール」が市庁舎で市区町村議員たちに贈られた際、多くの扉が開かれた。

「地方政府は私たちの取り組みを歓迎してくれました。私たちの活動がポジティブな変化を生み出しているからです。私たちは年間5万リットルのビールを生産することを目指しており、数年以内にはドロップアウトしてしまった若者を含む10人の雇用を生み出す計画です」

醸造所に加えて、クレイ修道院は都市菜園の開発にも可能性を見いだしている。自治体は彼らに、サッカー場半分の広さの土地の使用許可を与えた。「ここで作物を育て、小さな地元の市場で販売する計画です」

近い将来、アパート棟の隣を走る高速道路は2キロにわたる屋根で覆われ、公園や都市菜園を含む共同の緑地が設けられる予定だ。「都市菜園は地域住民に参加の機会を提供し、学校やコミュニティーセンター、福祉団体と連携して、彼らに教育やレクリエーションプログラムを提供しているのです」とファン・デン・アッカー氏は語る。

ファン・デン・アッカー氏は神学教育を受けた牧師であるが、教会と社会の橋渡しになる活動に積極的だ。彼にとって教会設立とは、社会的なスタートアップ事業をも指すのである。「教会は助成金に依存すべきではありません。それは怠惰を生むのです。自分たちで社会事業に取り組み、それを信じ、懸命に働くことで、より大きな自立心と責任感、そしてオーナーシップが生まれるのです」

斬新かつ全く新しい試みに挑んで、設立からおよそ10年たつクレイ修道院は、現在年間7万5千リットル以上のビールを製造し、ドロップアウトしてしまった若者たちを15人雇うまでに成長した。地域社会とのつながりと関係性を重視して、着実に歩みを進めている。

このような新しい試みに絶えず挑む彼らだが、中身は決して変わらぬキリストの教会の基本的な在り方を踏襲している。これらの活動がキリストにあって豊かな宣教の実を結ぶように祈っていただきたい。

■ オランダの宗教人口
プロテスタント 18・3%
カトリック 25・7%
ユダヤ教 0・2%
イスラム 5・5%
無神論 46・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:オランダ
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