きょう日本初の列福式、殉教者188人が福者に

2008年11月24日21時15分 印刷
Facebookでシェアする Twitterでシェアする
+教皇の代理として式で列福を宣言をするために来日したジョゼ・サライバ・マルティンス枢機卿=21日、東京(AP)

 日本で初めてとなる列福式が24日正午から、長崎県営球場「ビックNスタジアム」(長崎市松山町)で始まる。今回福者に列せられる「ペトロ岐部と百八十七殉教者」は江戸初期(1603〜39年)、九州や山口、広島、京都、大阪、山形で処刑された司祭や宣教師5人と一般信者183人。一度にこれだけ多くの日本人が列福されるのは1867年以来となる。



 教皇の代理として列福を宣言するジョゼ・サライバ・マルティンス枢機卿は前日23日、殉教地の一つである長崎県雲仙市の「雲仙地獄」を訪問。列福式実行委員長の高見三明カトリック長崎大司教らとともに、同地にあるキリシタン殉教碑を訪れ、聖書を朗読し祈りを捧げた。また、同日夜には大浦天主堂など5つの教会で列福式の前夜祭が行なわれ、多くの信徒が参加。約400年前に信仰を守り、命を落とした殉教者らに思いをはせ、祈りを捧げた。



 教皇ベネディクト16世も同日、バチカンで行なわれた集会で長崎での列福式を巡礼者らに紹介。バチカン放送局(日本語電子版)によれば、教皇はイタリア語で「明日、日本の長崎で、188人の殉教者の列福式が行われます。これらの人々は、すべて、17世紀前半に殉教した日本の男性と女性たちです。日本のカトリック共同体と、日本全体にとって重要なこの機会に、私の精神的一致をお約束します」と語り、英語で「長崎で明日行われるペトロ岐部と187殉教者の列福式に先立って、日本の兄弟姉妹たちと喜びを共にしょうではありませんか。殉教者たちのキリストにおける罪と死への勝利が、私たちを希望と勇気で満たしてくれますように」と祈りを捧げた。



 今回の列福は、1981年に前ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世が日本の殉教者について言及し、その信仰を顕彰するように語ったのがきっかけとなった。日本カトリック司教協議会が同年から正式に調査を開始し、96年には教皇庁へ列福認定の許可を申請。昨年6月に正式に列福が決定した。



 188人の中には、遠藤周作の小説「銃と十字架」にも登場し、マカオへの追放後、約2年間かけて徒歩でローマまで向かい、「世界を歩いた神父」として知られるペトロ岐部(1587〜1639)、天正遣欧使節の1人としてローマを訪問したジュリアン中浦(1568〜1633)、大阪最後の宣教師とされているディオゴ結城(1574〜1636)らが含まれている。



 日本ではこれまでに、「日本二十六聖人」ら42人の聖人と、205人の福者がいる。福者は聖人に準じた称号として与えられるもので、最近ではマザー・テレサが選ばれており、05年に逝去した前ローマ教皇、故ヨハネ・パウロ2世についても、現在列福のための調査が始められている。

Facebookでシェアする Twitterでシェアする

クリスチャントゥデイからのお願い

いつもご愛読いただき、ありがとうございます。皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。

記事の一つ一つは、記者が取材をして書き上げ、翻訳者が海外のニュースを邦訳し、さらに編集者や校閲者の手も経て配信しているものです。また、多くのコラムニストや寄稿者から原稿をいただくことで、毎日欠かすことなくニュースやコラムを発信できています。

この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、読者の皆様にはぜひ、祈りと共に、定期的にサポートする「サポーター」として(1,000円/月〜)、また単発の「サポート」(3,000円〜)によって応援していただきたく、ご協力をお願い申し上げます。支払いはクレジット決済(Paypal)で可能です。希望者には、週刊メールマガジンを送らせていただきます。サポーターやサポートの詳細、またクレジットカードをお持ちでない方はこちらをご覧ください。

  • 金額を指定:
  • 金額を選択:

の最新記事 の記事一覧ページ

主要ニュース

コラム

人気記事ランキング