Skip to main content
2025年8月20日11時06分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 文化
  3. 美術・芸術
沖縄

「紅型」と「バイブル」 造形作家・田口恵さん、宇都宮で作品展開催へ

2019年6月12日17時36分 執筆者 : 坂本道子
  • ツイート
印刷
関連タグ:峰町キリスト教会
「紅型」と「バイブル」 造形作家・田口恵さん、宇都宮で作品展開催へ+
沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」の魅力を語る田口恵さん。作品は、琉球王朝で王族のみに使用が許されていた黄色を背景に、ボタンとオナガドリの古典柄をあしらったもの。

造形作家の田口恵さん(峰町キリスト教会=宇都宮市峰=会員)が6月14日~21日、同市中央の「街のギャラリー・ファミーユ」で、沖縄の伝統工芸「紅型(びんがた)」の作品展「こてんとこてんがら展」を開催する。聖書の言葉をあしらった作品など約20点ほか、紅型の制作で用いる道具なども展示する。

田口さんは広島市立大学芸術学部で彫刻を学び、卒業後も横浜の芸術家養成校や近畿大学附属のアートスクールで研さんを積んだ。結婚後、沖縄に約6年在住。その間、人生を大きく変える出会いがあった。それが、沖縄の伝統工芸「紅型」と「バイブル」との出会いだった。

「紅型の体験教室に義母の誘いで参加したのが、紅型との出会いです。義母は途中でやめましたが、私は紅型を作る楽しさにどんどんはまっていったのです」

田口さんは、沖縄中部の金武町(きんちょう)にある「前田紅型工房」で、型作り、配色、道具の使い方などを学んだ。学生時代に彫刻を専攻していた田口さんは、紅型の数ある工程の中で、特に「型彫り」が好きだという。「彫ったり削ったりする作業を長くしていたので、型彫りの細かい作業は苦になりません」。型を彫るための「シーグ」と呼ばれる小刀は、近所のオジイに作ってもらった。

戦後の何もない沖縄で、手に入る物を道具に作り直すことで復興した紅型。沖縄の古くからある工房では、今でも米軍のパラシュートや薬莢(やっきょう)から作った道具を使用しているという。型を彫るシーグも市販されているわけではなく、多くの紅型作家が手作りのシーグで型を彫っている。

「そのシーグがどうしても欲しくて、近くに住んでいたオジイに相談したら、『こんなもん、昔から自分たちで作って遊んでいたさー』と、その場でノコギリの刃を加工して、あっという間に作ってくれました」。オジイ手作りのシーグは、大切に研ぎながら、感謝の気持ちを込めて使っている。

「紅型」と「バイブル」 造形作家・田口恵さん、宇都宮で作品展開催へ
型彫りしたボタンと聖書の言葉。下にあるのがシーグ。

在沖当時、長女の通う教会附属保育園の学童保育に携わっていた。「子どもたちに、園のマークが付いた紅型を持たせて卒園させてあげたい」という気持ちが自然に湧いてきて、卒園制作には紅型を体験させることにした。

そんな時、子どもが通う保育園を通して出会ったのが「バイブル(聖書)」であった。しかし、沖縄の伝統工芸である紅型には、聖書の言葉が書かれたものがないことに気付いた。「それなら自分で作ればいい」と思い立ち、園長と牧師に「うちなーぐち(琉球語)」の「主の祈り」を教えてもらいながら、紅型の古典柄に合わせて作品にした。

「紅型」と「バイブル」 造形作家・田口恵さん、宇都宮で作品展開催へ
うちなーぐちの主の祈りをあしらった作品と

保育園を併設するその教会には、うちなーぐちの主の祈りが入った紅型の作品を贈ることもできた。「自分では、とても満足とはいえない作品でしたが、大変喜んでいただきうれしかったです。牧師さんの紹介で水俣の教会からも注文をいただきました」

今回の作品展では、作品と共に、型彫りした型紙やシーグなども展示する予定だ。

「訪れる人たちに、紅型が出来上がるまでの工程も知っていただき、紅型により興味を持っていただければと思っています。紅型はとても奥が深く、私の腕はまだまだ未熟ですので、教えてくださった先生には恥ずかしいくらいですが」

しかし、型は細部にわたってしっかりと彫られ、鮮やかな色彩で琉球王朝の古典柄が復元されている。聖書の言葉も一文字一文字、うちなーぐちやドイツ語などで語り掛けるように刻まれ、配置されている。

「紅型」と「バイブル」 造形作家・田口恵さん、宇都宮で作品展開催へ
うちなーぐちの賛美をあしらった作品

作品展では、「ルクジュウ」という豆腐からできた下敷きを型彫りに使用するなど、あまり知られていない紅型の作り方も聞ける予定である。

■ こてんとこてんがら展

期間: 6月14日(金)~21日(金)午前10時~午後5時
場所: 街のギャラリー・ファミーユ
宇都宮市中央3-10-11(電話:080・5541・8404)

※ 田口さんは、開催期間うち金、土、日曜日に在廊予定。

<田口恵さんプロフィール>

1978年生まれ。2011年広島市立大学芸術学部彫刻科卒業、03年芸術家養成校Bゼミ・ラーニングスクール修了、05年近畿大学附属四谷アートスクール修了。13年から絵画造形教室(幼稚園児、小学生対象)の指導の傍ら、幼児画の発達などに関する研修会講師を務める。指導生徒から受賞者多数輩出(琉球新報賞、日本香堂主催「ふるさとのお盆の思い出」絵画コンクールほか)。16年から沖縄・金武町の前田紅型工房で紅型の制作を学んでいる。

※ この文章は「ビオストピックス」No.23「造形作家 田口恵さん ―紅型作品展を宇都宮市で開催―」を編集して掲載したものです。

関連タグ:峰町キリスト教会
  • ツイート

関連記事

  • クリスチャン画家のダニー・リーさん、こうべ市民美術展で神戸労働者福祉協議会賞受賞

  • 「そのままで大丈夫」 小学3年から不登校だった少女のメッセージ、小金井市で「不登校だった猫」展

  • 横浜馬車道で超教派による美術展 万国橋・クリスマス祝展2017

  • 日本にユートピアを夢見て 「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」東京・上野の東京都美術館で開催中

  • 愛を届ける場所に 「子どもフードバンク沖縄」 不思議と集まる支援の手

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • ワールドミッションレポート(8月20日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(3)

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(240)聖書と考える「レプリカ 元妻の復讐」

  • ワールドミッションレポート(8月17日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(1)

  • ワールドミッションレポート(8月18日):オランダ ペルシャ語教会の静かなるリバイバル(2)

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 福音派増えるベネズエラ、大統領が「マーチ・フォー・ジーザスの日」制定 全国で行進

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 世界福音同盟、新総主事にアラブ系イスラエル人弁護士を選出

  • 米韓政府の政策で対北朝鮮ラジオ放送が80%減少、キリスト教迫害監視団体が懸念

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • いのちの書に名を記される幸い 万代栄嗣

  • 嫌いと無関心 菅野直基

  • シリア語の世界(30)シリア語新約聖書の和訳(1)マタイ福音書からテサロニケ人への手紙第二まで 川口一彦

  • 主は生きておられる(240)黒い雨 平林けい子

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

  • 根田祥一氏の敗訴確定、最高裁が上告棄却 本紙に対する名誉毀損で賠償命令

  • 新約聖書学者の田川建三氏死去、89歳 新約聖書の個人全訳を出版

  • キリスト教徒が人口の過半数を占める国・地域、この10年で減少 米ピュー研究所

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • N・T・ライト著『わたしの聖書物語』が大賞 キリスト教書店大賞2025

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(10)「苦しみ」から「苦しみ」へ 三谷和司

  • 日本キリスト教協議会、戦後80年の平和メッセージ キリスト者の戦争加担にも言及

  • 日本基督教団、戦後80年で「平和を求める祈り」 在日大韓基督教会と平和メッセージも

  • コンゴで教会襲撃、子ども含む43人死亡 徹夜の祈祷会中に

  • ドイツで神学生が大幅に減少、5年前の3分の2に

編集部のおすすめ

  • 「罪のない赤ちゃんを殺さないで」 東京でマーチフォーライフ、中絶の問題を訴え

  • 教育改革が「日本のリバイバルにつながっていく」 牧師の金子道仁参院議員が講演

  • いのちの言葉聖書学校、日本語クラス2期生7人が卒業

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.