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教皇ベネディクト16世教皇、6日間の初の米国訪問

2008年4月22日01時31分
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 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は4月15日、2005年4月の着座以来初めてワシントン郊外のメリーランド州アンドルーズ空軍基地に特別機で到着、6日間にわたる米国司牧訪問を開始した。



 米統計局によると、カトリック教会は米国内の成人信徒約5000万人。米教会協議会発行の『米加教会年鑑』2008年版では信徒総数6751万5016人と、キリスト教の単一宗派としては最大規模。20日までの教皇訪米をバチカン放送(日本語電子版)などで追った。



 空軍基地ではジョージ・W・ブッシュ大統領夫妻と娘ジェンナさんが出迎え、教皇と握手を交わした。通常の元首・首脳訪問の場合、大統領が同基地に出向くことはなく、ブッシュ氏は11月の次期大統領・議会選もにらみ、最大限の歓迎ぶりを示した形。



 教皇の移動にはバチカンから輸送された防弾ガラス付き専用車『ポープモービル』が使われた。連邦捜査局(FBI)によると、教皇を狙う具体的な警告はないが、アルカイダ指導者オサマ・ビンラディン容疑者は3月に教皇に言及したと報じられている。



 教皇は16日、ホワイトハウス南庭で開かれた歓迎式典に出席した。信者ら1万人以上も参列した。教皇のホワイトハウス訪問は、1979年に当時のジミー・カーター大統領が教皇ヨハネ・パウロ二世を招いて以来のこと。



 ブッシュ大統領は式典で、この日81歳になった教皇に「誕生日にお越しいただいて光栄に思う」とあいさつし、「テロ行為を正当化するために神の名を使う者がいる世界では、われわれは『神は愛だ』というあなたのメッセージを必要としている」と述べた。教皇は「友人としてここに来た」と応じ、テロに直接言及しなかったものの、「民主主義は政治指導者らが真実に導かれ、道徳原理に基づいて決断を下す時のみ、繁栄する」と述べた。



 ホワイトハウスでの歓迎式典で、教皇は、米カトリック教会最初の首都大司教区ボルチモア大司教区の創設と、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、ルイビルの教区の創立から200年という大切な節目の年に、同国を訪問する意義を示した。



 自ら福音を告げる者として米国を訪れたと述べた教皇は、この訪問が同国のカトリック教会に刷新と希望を与えるきっかけとなり、信者たちが同国の社会によりいっそうの責任を持って貢献できるよう希望した。



 教皇はその後、ブッシュ大統領との会談に入った。会談の後、教皇はバチカン大使館で米国の枢機卿らおよび米国司教評議会関係者らと昼食、教会の現状などについて意見を交換した。続いて夕方には、無原罪の聖母大聖堂で司教ら約400人と夕べの祈りを捧げた。



 教皇は司教らへの挨拶で、世界のカトリック教会の中でも最も大きく影響力のある米国の共同体が直面する課題を見つめ、助言を与えた。



 米国の教会における、いのちの福音に反する出来事として、教皇は聖職者による未成年の性的虐待を挙げ、この「深く恥ずべき」「重大な反道徳的行為」は、何よりも犠牲者とその家族に、またカトリック教会全体にも大変大きな苦しみを与えたと述べた。



 教皇は、17日午前、ワシントンのナショナルズ・パーク新球場でミサを行った。この教皇ミサでは、4万5000人収容の観客席に入りきれない信者たちが、競技スペースまで埋め尽くした。



 教皇は説教で、今日、米国の教会は未来の新しい挑戦へと招かれていると述べ、この司牧訪問を機会に信仰における一致を強め、そこから来る希望を同時代の人々に伝えて欲しいと要望した。教皇はこのミサの中でも、未成年の性的虐待問題に言及、教皇はこの出来事がもたらした苦しみと打撃を言葉で言い尽くすことはできないと述べ、犠牲となった人々の苦しみに誠意のこもった司牧的配慮を尽くすことの重要さを強調した。



 教皇は同日午後、バチカン大使館で、教会における未成年の性的虐待の犠牲となった人々に個人的に会見した。教皇は、ボストン大司教ショーン・オマリー枢機卿に伴われた小さなグループと大使館の礼拝堂で共に祈り、一人ひとりの話しを聞き、励ましと希望の言葉を与えた。その後、教皇は市内のアメリカ・カトリック大学で、同国の教会系大学・教育機関の総長・学長、および教授や生徒たちを前に講演、さらに『ヨハネ・パウロ二世文化センター』で諸宗教の代表者らと会見した。その最後に、教皇は米国のユダヤ教共同体の指導者らに挨拶、過越祭、『ペサハのお祝い』のメッセージを託した。



 教皇は18日朝、ワシントンからニューヨークに移動、国連本部を訪問した。教皇の国連訪問は、1965年のパウロ六世、1979年、1995年のヨハネ・パウロ二世に続き、今回で4回目、13年ぶり。



 教皇は潘基文事務総長に迎えられ、まず両者による個人会談が行なわれた。続いて、教皇は会議場で国連総会メンバーに講演し、世界の貧しい地域への連帯の推進において国際社会の責任者らが善意を持って共に働く意志を示す必要性を強調、特にアフリカをはじめとする真の発展から取り残された世界の地域の状況に憂慮を示した。また、近年の科学・技術の発達について触れ、科学技術の適用が倫理を尊重したものとなるよう、人権にも関わるこの問題への取り組みを呼びかけた。



 教皇は、人権に関する考えの基礎となった世界人権宣言が採択されてから今年で60年を迎えることに言及、中でも宗教の自由の擁護をアピールした。



 教皇は、国連本部訪問に続き、夕方よりアッパーイースト地区にあるパーク・イースト・シナゴーグ(ユダヤ教礼拝堂)を訪れ、ラビのアーサー・シュナイアー師に迎えられた。歴代教皇が米国でシナゴーグを訪問するのは初めて。教皇は「シャローム」とヘブライ語であいさつした後、「過ぎ越し祭(ユダヤ教の祝祭)直前にここにいることをうれしく思う」と語った。ラビ・シュナイアーは「私たち2人はともに戦争、ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を経験した。教皇の今日の訪問は、ユダヤ・カトリック関係が進展していることを示している」と応じた。



 この後、教皇は市内の聖ジョセフ教会へ向かった。同教会は19世紀、ドイツのカトリック信者の教会として建立された。聖堂内で行なわれたエキュメニカルな集いには、カトリック以外のキリスト教諸教会から250人の代表が参加した。



 教皇は人々へ挨拶で、福音の真理とその道徳的教えに根ざしたキリスト者たちの確かな証しだけが、世俗化の拡大など急速に変容する世界の挑戦に答えていくことができると述べ、世界はこうしたキリスト者たちのメッセージを待っていると呼びかけた。



 教皇は19日午前、ニューヨーク大司教区の司教座聖パトリック大聖堂でミサを捧げた。この朝、大聖堂があるロックフェラー・センター周辺には大勢の信者らが人垣を作り、教皇の到着を熱心に歓迎した。



 教皇はミサの説教で、教会の一致と調和のシンボルを、聖パトリック大聖堂のゴシック建築に見出した、と語った。外から見ると暗く重苦しい印象さえ与える大聖堂の窓は、中に入ると突然生き生きと光を反射すると教皇は指摘、教会を「外」から捉えているだけの世界もまた、精神性を渇望しながらも教会の神秘の「中」に入ることができないでいる、と述べた。



 教皇は、同日午後、市内の聖ジョセフ神学院で、子どもたちや若者、神学生らと交流した。



 この日が教皇の選出記念日であったことから、若者たちは先日の教皇の81歳の誕生日と、教皇着座3周年を祝うドイツ語の歌を歌い、さらに米国を構成する様々な文化・民族をそれぞれ象徴する様々な主食、パンやとうもろこし、米などを教皇に贈った。



 教皇は米国司牧訪問の最終日の20日朝、激しい風が吹く中、同時多発テロで崩壊したワールド・トレード・センター跡地、『グラウンド・ゼロ』を訪れ、最深部に設置されたプール前の祭壇でひざまずいて祈り、犠牲者への哀悼の言葉を読み上げ、「憎しみを持つ者に愛を」と呼びかけた。抽選で選ばれた遺族や生存者、警察、消防関係者の代表24人も参列した。



 同日午後、教皇は米国訪問の最後の公式行事として、ヤンキー・スタジアムで市民参加のミサを捧げた後、同日夜、ジョン・F・ケネディ国際空港から特別機で帰国の途に就いた。空港で行われた送別式では、政府代表としてリチャード・B・チェイニー副大統領が「あなたの言葉を忘れることはない」と述べ、最大限の敬意を表した。

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