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連載『み神を慕いて』(7) 仲嶋正一

2004年1月27日02時01分
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ある母親がヤクザの子供を持ちました。この子は三度の飯より喧嘩が好きと言う札付きの悪党でした。「俺には俺の人生がある。好きな様に生きて、好きな様に死ぬさ、太く短く」。

中学三年の時、家出してアパート住まい、バーやキャバレーで飲んでは、サインだけでお金は払った事が無い。何か言われても、「俺は、ま・つ・ざ・わ・だ」と言えば済んだそうです。でもこんなヤクザな子供の彼に一つだけ悩みがありました。同じ遊び仲間は、親兄弟に諦められて自由でした。それなのに、彼だけは例外で、クリスチャンの母親が監視して離そうとしないのです。実際母親は凄かった。帰って来て欲しいと言い続けて、どんなに寒い冬でも、彼のアパート前の街路灯の下に来て、立って待っていた。霜が降りる寒い朝にも、朝晩続いた。二、三年もそれが続いた頃、仲間の中から誰言うともなく、「お前はこの世界で生きる人間じゃないな」と言われ始めました。このようなことを言われて反発を強め、わざと ぼう力団の事務所に出入りして行きました。そのうち、とうとう、母は最終条件を持って来ました、「沖縄のある牧師の家に旅行してくれるなら、その後は、お前の自由にしても良い」と。これを受けて彼は言った、「今後一切俺にかまうな。その代わり、最後に一つだけ、お前の子供として、親の願いを聞いてやろう、有り難く思え」と。これを母親は承諾しました。沖縄行きの飛行場で、嘆きに肩を落とした父親、突き放した様に笑う兄、ひっそりと泣く姉の涙も感じる事なく、ただはしゃぐヤクザの彼に、何故か見送りに来なかった母の事が思われました。玄関先で「祈っているからね」と言う母親に、「いいか、良く聞いて置けよ、この旅行が最後だぞ。今後、金輪際、親でもなければ子でもない事を忘れるなよ」とそう言って、出て来た彼でした。思えば母は、一生懸命、身を粉にして彼のために働いてくれた。彼はそれなのに、母のなす事すべてが気に入らなかった。夜、祈る母の姿に、「祈って、テメーの子が益々悪くなりゃ世話ねえな」とそう言うのでした。胸ぐらをつかまれて、「誰がテメーなんかに産んでくれと言ったかよ」と言われながら母親は、「それは本当のお前ではないよ。お前はいつか、いつか人の役に立つ人になるよ」と言い続けたのでした。

そんな彼が沖縄に来て、神様に変えられて、次第に心の中に思われて来たのは母親の事でした。「もしかしたら、弱いのは母でヘなく、私かも知れない?」そんな疑問が湧いて来たのでした。それから、僅か六ヶ月後のある朝、礼拝の中で、彼は、牧師の招きに応えて、会堂の一番後の席から立ち上がって、講壇に向かって歩いていました。悔い改めの涙で顔をぐしょぐしょに濡らしながら。---ヤクザな彼の救いは、愛情一途の母親にありましたが、その母親を支えて下さったのは神様です。このヤクザな子は、神様から逃げる事は出来ませんでした。

旧約聖書ヨナ書のヨナも、神様から逃げようとして逃げられなかった人です。彼は、自分の敵国大アッシリヤ帝国の首都ニネベの人々を改心させなさいと神様に言われたので、そんな馬鹿げた大それた事は出来ませんと神様に告げ、急いで神様から逃げようと、イスラエル西岸にあるヨッパの港からタルシシに向かって船出しました。其処まで逃げれば、神様も諦めて追って来られないだろうと思っていたのです。ところが、神様は嵐を起こされました。木の葉のように揺れる船の中で、人々は、誰かが神様に悪い事をしたのではないか、と騒ぎ出し、その人は一体誰かと、くじを引いたら、ヨナにくじが当たってしまったのです。

この時、立ち上がって行ったヨナの弁明は感動的であって、何故神様がこうまでヨナを用いようとされたのか、その理由が判ります。ヨナはこの時こう言ったのです、『皆さん。私は天地万物をお造りになった神を畏れる者です。私は、神様から召されたけれども、此処まで逃げて来ました。だから神様がこの激しい嵐を起こされたのです』『私を海に投げ入れてもかまいません。そうすれば海は、あなた方のために静まるでしょう。私は良く判っています。この烈しい波風があなた方に臨んだのは、神様に対して犯した私の不従順のせいなのです』と。ヨナは大きすぎる召命に驚いて、此処まで逃げては来ましたが、他方、自分の生命を投げ出す程の信仰を持っていたのです。こうして海に投げ込まれたヨナでしたが、神様は、大きな魚の胎内にヨナを呑み込ませて、そうして三日後に再び魚に吐き出させて救われ、再び召命の機会を与えられたのです。魚のお腹の中で、ヨナは祈って召しに応えて再献身の誓いを立て、アッシリヤの首都ニネベの町全体を悔い改めさせる大伝道者として用いられる事になりました。

この二人の、牧師と預言者の場合を通して、赤裸々に慌てふためく人間の姿、それでも導かれる、神様の強い愛の姿が、鮮やかに見えて来ます。

人が強くなるため、必要なのは、果たして人間の力なのでしょうか? それとも、その人の信仰によって神様が下さる力なのでしょうか?

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