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7割はクリスチャン、一方で危険地域 ケニアから「一人の隣人」としての姿を考える

2007年11月27日02時27分
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ケニアの孤児院「MFA(ミッション・フォー・アフリカ)パラダイス」の子どもたち=MFA提供+

 ケニアの教会で献金皿から55シリング(約90円)を盗んだ男が、禁固1年の刑を言い渡されたというニュースが、16日付けのケニアの英語紙デーリー・ネーションで報じられた。同紙によると、この男は02年にも同じ罪で有罪の判決を受け、2年の禁固刑に処されていたという。



 国民の70パーセント以上がクリスチャンという信仰に恵まれた地のように見えるが、たった90円で禁固1年に処されるケニアの国内情勢は、外務省から注意を促される危険地域として知られている。ケニアの首都ナイロビは東アフリカの中心都市ではあるが、近年の経済低迷により、街には多くの失業者が溢れている。難民による都市人口増加に加え、近隣紛争地域からの武器流入、警察機構を含む公的機関の汚職から治安は著しく悪化、犯罪の増加と凶悪化が進む。



 また、衛生状態の悪さと医療機関の不足からエイズが蔓延しており、ナイロビでの感染率は30パーセントを超えている。親をエイズによって亡くした子どもたちはストリートチルドレンとなる。貧困と病気、そして犯罪が結びついた生活を取り巻く問題の根は深い。



 ケニアには日本を含め、世界中から多くの宣教師が派遣されているが、福音派、聖霊派、カトリック等、各教団がそれぞれ独自で宣教しているため、働きが局地的になってしまう現状がある。生活物資の供給や援助など十分なネットワークが組まれていないことから、閉塞感に陥る地域も少なくないという。



 劣悪な環境を改善し、それぞれの心の繋がりを断絶する壁を取り払うには、外側からの働きかけ以上に、現存するクリスチャン自身側からの霊的な目覚めが必要不可欠といえる。信仰の基盤を回復し、環境を越える情熱を持って、問題と真摯に向き合う姿勢。それを支え続ける実質的な援助と未来へのビジョン、絶え間ない積極的な祈りが求められる。



 荒んだ街の中であっても、生活を変えようと希望をもって立ち上がる若者もいる。なにより子どもたちは明るく命の力に満ち溢れている。



 宣教師として現地で活動するクリスチャンたちが、国境も教団も越え、ただの一人の隣人として歩き出し、互いの利害を越えた純粋なつながりで尽くして行く時、ケニアは変わるだろう。



 私たちは神から愛を託されており、目の前には多くの苦しむ人々がいる。今、神様が預けてくださった愛の賜物を証しする時だ。自教会を大きくし、良い姿を証しするための施しでは、自らの利益のために着物をはぎ取り、殴りつけた強盗と同じになってしまうのではないか。自分たちの事情に囚われると、他人の痛みに無感覚になりやすい。気づかぬうちに他人のためにではなく、自分のために行うようになってはいないか、改めて見直していく必要がある。



 良いサマリア人のたとえに登場する強盗に襲われた人は、助けてくれた人の身分や素性、治療術や経済力だけを見て感謝するのではない。倒れている者の姿を見て自分自身の姿を重ね、かわいそうに思い近寄った、その憐れみの心に感謝するのだ。



 私たちは、神からの憐れみによってすべてを与えられている身だ。その点では困窮する人々と何ら変わることがない。施すのではなく、分かち合うこと。あらゆる文化、身分、団体を越えて彼らに寄り添い、憐れみの心で抱く。それが豊かな神の愛によって生きる真の隣人ではないだろうか。その上で、私たちは主に従い、十字架の栄光を証し、礼拝を捧げるのだ。



 イエス様はおっしゃっている。「あなたも行って、同じようにしなさい。」



 1年後、どこかの教会で、罪に囚われ死ぬしかなかった自分の代わりに、死の十字架を背負ってくださった方がいると、涙で証しする男の姿が見られるかもしれない。

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