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N・T・ライト著のキリスト教入門書『クリスチャンであるとは』発売

2015年6月12日21時27分 記者 : 行本尚史
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関連タグ:N・T・ライト
N・T・ライト著のキリスト教入門書『クリスチャンであるとは』発売+
『クリスチャンであるとは』(N・T・ライト著、上沼昌雄訳、あめんどう、2015年5月)

英国国教会の元ダラム大聖堂主教である新約聖書学者のN・T・ライト教授(セントアンドリュース大学)によるキリスト教入門書『Simply Christian』の日本語訳『クリスチャンであるとは』が、キリスト教出版社の「あめんどう」(東京都千代田区)から5月に発売された。

「『英国国教会』でも『カトリック』でも『プロテスタント』でも『正教会』でもなく、ただ端的にクリスチャン(Simply Christian)であることについての本である」という本書。その原書は、C・S・ルイス著の『Mere Christianity』(『キリスト教の精髄(せいずい)』、柳生直行訳、新教出版社、1977年)としばしば比較されている。

本書は、第一部「ある声の響き」において、義への希求、霊的なことへの渇望、人間関係への飢え、美における歓(よろこ)び、という4つの領域について問題提起をしている。また第二部「太陽を見つめる」で、それらと世界の創造主(神)との関係、混乱した世界への解決の道を聖書から解説し、さらに、世界を刷新する神の計画、イエスの中心的役割を明らかにしている。そして第三部「イメージを反映させる」で、イエスに従う信仰生活の意味と実践について述べ、神の壮大な計画の実現について、という希望を示している。聖書の引用は、主に新改訳聖書の第三版が使用されている。

原書は、英国のキリスト教知識普及協会(SPCK)から2006年に初版がペーパーバックで出版された後、11年に再版された。米国でもハーパーコリンズ社から09年にハードカバーで出ており、いずれも電子書籍もある。また、米国のウェスレー・ミニストリー・ネットワークから、『Simply Christian』のDVDプログラムが出ているほか、スペイン語版やペルシャ語版もある。

本書を訳した米国在住の上沼昌雄氏(聖書と神学のミニストリー代表)は、本紙に対し、翻訳に至るまでの経緯や背景などについて、次のように語った。

「信仰者として伝道者として、私なりにいくつかの疑問を抱えながら聖書理解と福音宣教に関わってきました。例えば、説教と伝道メッセージの内容が十字架中心で、死者の復活のことはイースターの時だけになっていることに疑問を感じ、問い掛けてきました。結局は義認論が聖書理解の中心になっていて、和解論は取り上げられたとしても付け足し程度に終わっています。それに、キリストによる救いは万物を対象としていることが聖書に明記されていますが、救いの理解がどうも心のことだけになっています。その結果は精神的な、また単なる道徳的な、さらに御利益的なキリスト教に成り下がっています」

「そのような思いを結構長い間感じていたのですが、N・T・ライトを少しずつ読んでいく中で、創造と新創造という大きなパノラマとして聖書を理解しようとしていることに共感してきました」と上沼氏。「神の創造の全てが神の救いの計画にしっかりと組み込まれていることをあらゆる角度から提示しています。その流れをN・T・ライトは見事に描いています。その一大パノラマのバックボーンに『イスラエル』が当然深く関わっています。今回の翻訳本でも『イスラエル』がそのために一章割かれています。この流れを無視してきた西洋の聖書理解を根本から問い直しています」と語った。

一方、「それは大変な問い直しなのですが、N・T・ライトが学術的にも牧会的にも提示している中で、『Simply Christian』の翻訳の可能性を、3年前にあめんどう社主の小渕春夫氏に打診して実現しました。内容豊かで、しかもN・T・ライトが楽しそうに語っているこの英文を、日本語に訳し変える作業は大変なことでした」と上沼氏は述べた上で、「N・T・ライトの意図が少しでも正しく伝わればと願っています」と、本書に対する期待を述べた。

日本でN・T・ライト読書会を主宰する小嶋崇牧師(日本聖泉キリスト教会連合巣鴨聖泉キリスト教会)は、「日本のキリスト教会、さらにライトが絶えず関心を払っているポストモダンを生きる現代人に、ライトの著作を広く紹介するきっかけを作りたい」と思い、07年に同読書会を立ち上げた。英国留学中の友人からN・T・ライトの名前を繰り返し聞かされ、読み始めたのが1999年。「これは大変な人物が出てきた」と感じたという。当然ネット上でも話題になるはずと思い、数年待ったがほとんどそれらしい動きはなかった。本来であれば新約聖書学の専門家がしっかり紹介すべきと思いつつ、「仕方ない、誰もやらないのなら『路傍の石』である自分が旗を振ろう」と、読書会を立ち上げた経緯を語る。

読書会を立ち上げてから8年後、やっと日本語訳が出版され、「ライトの著作の中でもキリスト教についての一般啓蒙(けいもう)書であるこの本が邦訳出版されたことは、当初の願いが実現したということでうれしい限りです」と、小嶋牧師は喜びを表した。

その上で小嶋牧師は、「読者に期待したいのは、特にキリスト者の読者に対してですが、キリスト教がナザレのイエスという1世紀に生きた人物と、彼をメシヤと信じた弟子たちの歴史に根ざしていることを真剣に考えていただきたいことです」と述べ、「ライトは、この点に関し極めて鋭い問題意識を持ってキリスト教信仰を探求してきた方です」と語った。また、「2つ目は一般読者も含めてですが、読みながら『微妙なニュアンスの箇所だな』と感じるところをマークしておいてください。邦訳が準備されている、よりアカデミックなライトの著作でそれらの疑問を検証していただきたいのです」と語った。

なお、N・T・ライト読書会のブログによると、7月13日(月)午後1時半から同4時まで、大阪市立総合生涯学習センター(大阪市北区、大阪駅前第2ビル5階)で、「N・T・ライトセミナー in 大阪 上沼昌雄氏とライトを自由に語る会」が、N・T・ライト研究会の主催で開かれるという。

また、小嶋牧師が委員を務めている第4回N・T・ライト・セミナーは、10月5日(月)午後1時半から同4時半まで、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)416号室で行われる予定で、本書を軸にそのテーマを構想しているという。詳しくは同セミナーのブログで。

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