「死刑といのちを考える」シンポ、死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を求める宣言を採択

2014年10月28日13時04分 印刷
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宗教者によるシンポジウムの様子=25日、YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で

キリスト教や仏教、教派神道などの団体や個人が作る「死刑を止めよう」宗教者ネットワークと、カトリック団体の聖エジディオ共同体・日本による実行委員会は25日、YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で国際シンポジウム「死刑といのちを考える いのちなきところ正義なし 2014」を開催し、どのような人のいのちも尊重される社会の実現を目指して、死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を求める宣言を採択した。

宣言の全文は以下の通り。

シンポジウム「死刑といのちを考える いのちなきところ正義なし 2014」

宣言

私たちは本日、シンポジウム「死刑といのちを考える いのちなきところ正義なし 2014」において死刑問題に直接携わっておられる方々からの報告と日本の宗教者の皆さんによる死刑といのちをテーマにした討議を行ないました。

「死刑といのちを考える 2014」実行委員会は日本で死刑が執行され、いのちが奪われていることに強く抗議します。私たちは重ねて日本政府に対して死刑執行の即時停止を要請します。

死刑執行方法として日本で行われている絞首刑は死亡にいたるまで苦痛を与えるものであり、その残虐性は明らかです。どのような執行方法をとったとしても、人のいのちを奪う死刑の執行はそれ自体が残虐です。世界の7割の国が死刑を廃止し、日本は国連をはじめ世界の人びとから死刑の廃止を求められています。

死刑制度の存続は犯罪の抑止につながらないだけでなく、暴力の連鎖を既成事実化するものです。そして生命軽視の風潮や絶対許されてはならない冤罪を引き起こす遠因ともなります。生まれつきの悪人などこの世にはいません。人は人とのかかわりあいによって善くも悪くもなりえます。死刑の執行は誤判を正す機会を奪うばかりか、重大な罪を犯した者が悔い改め、償いの機会を見出す責任を社会が放棄し、すべての人間が共に生きる世界の実現を見失わせるものです。

死刑が制度として存続する社会で、どうして子どもたちにいのちの大切さを教えることができるでしょうか。生きとし生けるものを殺してはならない。国家の名において人は人を殺してはならない。私たちは一人ひとりのいのちの尊厳を大切にするなかで犯罪を抑止する道を歩みたいと思います。死刑の執行停止はその第一歩です。私たちは死刑制度や冤罪の問題に取り組む多くの人びとと連帯し、被害者の奪われたいのちに深く思いをいたすと同時に社会が被害者家族を救済し、また加害者を排除することなくその更生に取り組むことが大切だと考えます。

私たちは、この8月に全国の死刑廃止運動に携わる人びとが京都府亀岡市で開いた第24回全国死刑廃止交流合宿において「2020年までに死刑を廃止することをめざし、それまでの間、執行を停止することを要請する」とする決議がなされたことを支持し、支援します。

私たちはどのような人のいのちも尊重される社会の実現をめざして、死刑執行の即時停止と死刑制度の廃止を求めます。

2014年10月25日
シンポジウム「死刑といのちを考える いのちなきところ正義なし 2014」
実行委員会および参加者一同

■ 共に死刑を考える国際シンポジウム:1日目、2日目(第1部第2部第3部・宣言)

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