先月27日に米国オハイオ州チャードンの高校内で起こった銃乱射事件で、犠牲となった3人の生徒のうち1人の母親は「彼は自分が何をしているのか分からなかった」と、イエス・キリストが十字架上で語った言葉を引用し、容疑者の17歳の少年を赦すと語っている。
「私は彼を赦すわ。だって彼は子どもたちを殺した時、自分が何をしているのか分からなかったんだから」と、事件の翌日病院で息を引き取ったディミートリアス・ヒーリン君の母親フィリス・ファーガソンさんは語った。
「ハグとキスの好きなコンピュータオタク」として息子を記憶しているファーガソンさんは息子の死の翌日、ABCニュースのインタビューに対し、「私はいつもディミートリアスに言い聞かせていたの。過去のことに囚われて暮らさないで。神は『今日』と『赦し』に生きておられるのよ。全てを赦さなければならない。神は日々新しい恵みをお与えになるのだから。あなたが相手の立場になるまで、彼がどうしてそうなったのか理解できないって」とコメントした。
ファーガソンさんは、息子が朝型人間ではなく日頃から遅刻していたことを回想した。「その日だけ遅刻しなかった。少し遅れていたんだけど、走ればまだ間に合う時間だったの。でも大丈夫。運命なんだもの。神にお任せしたのよ。神は息子が遅刻していることを知っていた。それは私の理解のためじゃなくて、彼が生きていたことを思い出して、それを受け入れるために」
彼女は息子が母親に埋葬されると思っていたことを付け加えた。「『母さん。僕が年を取ったら母さんは僕と一緒に暮らして、僕を埋葬して欲しいんだ』って息子は言っていたのよ」
ディミートリアス君は自分が死んだ場合、臓器を提供したいと両親に伝えていたという。ファーガソンさんは、「彼は死んだ後に生きるでしょう。1人のディミートリアスが8人の命を助けることができるんだから」と語った。
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