総合格闘技UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)の選手ビクトー“ザ・フェノム(天才)”ベウフォートは普段、妻を愛するクリスチャンの夫であり、3人の子どもの父親だが、一旦ゲージに入ると最も危険な男の一人に豹変する。
UFC選手アンソニー“ランブル”ジョンソンは14日、ベウフォートと彼の出身国ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた「UFC142」で対戦した際、難しい試合になることに気が付いた。ベウフォートは5分もかからずチョークホールドでジョンソンを沈め、勝利を得た。故郷のヒーローとして観客から喝采を浴びたベウフォートは、ジョンソンを下した後、神と同胞、ファンたちに感謝の意を表した。
試合後にベウフォートは、「僕にとってファンたちは神や家族のように最も大切なものの一つなんだ。この国全体が僕の味方に付いてくれていることを今夜感じることができた。リオと、アメリカと、至る所にいるファンたちを僕は愛している」と語った。
今回のベウフォートの勝利は彼のUFCでの10年以上のキャリアの中で初のサブミッション勝ちであり、彼の戦績は21勝9敗となった。UFCの規則では、激しい打撃や取っ組み合い、抑え込みという認められた技のポイントを5点以上を獲得すれば勝利できることになっている。また、相手を強打して腕力で抑え込むことでも勝ちを得られる。
UFCで最も長く活動している選手のベウフォートは以前、米クリスチャンポスト紙に、「彼の試合における強さの秘密はキリストとの関係にある」と報じられた。クリスチャンであることを公にしている彼は、有名人クリスチャンたちによる信仰についての証し集「I Am Second」で、神がどのように彼の姉妹の殺害事件による絶望や首の怪我から救ってくれたのかを語っている。
ベウフォートはキリストに近付くことについてビデオの中で、「僕の心はとても平安に満ちているんだ。苦難を乗り越えて見えてくることがある。僕は生まれ変わって、強いファイターになったんだ」と語った。
14日の試合についてはある論争が巻き起こった。MMAJunkie.comによると、ジョンソンはベウフォートとの対戦階級であるミドル級の制限体重をオーバーしていたというのだ。ジョンソンは以前もウェルター級の減量で問題を起こしたことがある。
これについてUFC代表のダナ・ホワイト氏は、「これまで見てきた中で最も重大な規約違反の一つだ。一歩間違えば大惨事になっていた。今後このようなことが起こらないよう努める。彼はブラジルでの共同メインイベントをほとんど台無しにしてしまった」と語った。
ジョンソンは試合後、「減量のせいで足に疲れが溜まっていたことが原因だが、負けは負けだ」とコメントした。
もしベウフォートが相手との不等な重量問題に悩まされていたなら、栄光を手にした後、そこまで感謝の意を示さなかっただろう。ベテランファイターは試合後、「たとえどんな状況であろうとも僕は常に勝つために最善を尽くす」と述べた。
ベウフォートは、「彼は僕を倒そうとし続けて、僕もそれに応戦し続けたんだ。彼を負かすことが僕の目的で、ただそれをしただけなんだ」と語った。
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