のりぼと神様
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のりぼと神様(最終回)どうしようもない「思い」 星野ひかり
のりぼはフロアで昼食の焼きそばを1人で食べました。おばさんは遠くの席で食べているのが見えました。そしてフロアを眺めると、先ほど、あちらの世界で「世界の終わりが近づいた!」と叫んでいた青年も遠くの席にいるのが見えました。
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のりぼと神様(7)天のオーロラ 星野ひかり
「おかえりなさい。分かりかけた?イエス様がなぜお生まれになったか」。そう聞いたのは確かにルビーでした。のりぼは白い繭(まゆ)でできた洞窟に寝ころんでいました。繭は金色に輝いて、ところどころにスミレのような花をつけています。
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のりぼと神様(6)まぶねの中に 星野ひかり
病室で朝を迎えました。6時のラジオ体操の音楽が、フロアから流れてきます。のりぼはのっそりと起きだして、歯磨きセットを持って病室を出ました。フロアに行くと、ぽつりぽつりと何人かがラジオ体操をしています。その中におばさんもいました。
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のりぼと神様(5)いけにえおばさん 星野ひかり
「のり坊、おいで」。お母さんの声がした気がします。ハッと目を覚まし、あたりを見回すと、草原が広がっておりました。あの時の美しい景色の中です。のりぼは「お母さん!」と呼びました。風が吹いています。
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のりぼと神様(4)入院 星野ひかり
そこは、見たことのない寝室でした。病室のようで、ベッドとテーブルのほかは何もありません。消灯時間が過ぎているのか、静かで薄暗く、病室の向こうも明かりが消えておりました。
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のりぼと神様(3)天国への入り口 星野ひかり
だんだんと視界がはっきりとしてくると、そこは、夕暮れ過ぎの一面の野原でした。七色の滲んだ群青色の空に、青い草原が広がっています。色の粒子の一粒一粒がはっきりと見え、感じられるような不思議な世界でした。風は、お母さんの言っていたように飴色に輝いています。
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のりぼと神様(2)お母さんの死 星野ひかり
翌日は日曜日でした。お父さんは珍しく、ちゃんとアイロンのかかったシャツを着て「のりぼ、今日は教会に行ってから病院に行こう」と言いました。のりぼは憂鬱(ゆううつ)でした。あんな長い話をまた聞かなくてはいけないんだ、と思ったからです。
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のりぼと神様(1)のりぼという少年 星野ひかり
月のふくらむ、夜でした。星くずが、空いっぱいにかがやいて、それはにぎやかでありました。木々はそよ風にゆれながら、さわさわと音楽をかなでるよう。それを聞きながら鳥たちも、羽を休めてねむりにつきます。
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