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「共に生きる」にはキリストが必要

2011年12月15日14時54分
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模擬講義を行う石居基夫准教授=10日、東京都三鷹市のルーテル学院大学で+
大学チャペルで開催されたハンドベルコンサート=10日、東京都三鷹市のルーテル学院大学で+
 ルーテル学院大学は10日、今年最後となるオープンキャンパスを開催した。同大チャペルで聖歌隊とハンドベルクワイヤ「ラウスアンジェリカ」によるクリスマスコンサートが開かれた後、キリスト教学科と臨床心理学科、社会福祉学科の模擬講義がそれぞれ行われた。

 キリスト教学科の模擬講義では、キリスト教学科学科長の石居基夫准教授が、「共に生きるを問う」と題して模擬講義を行った。石居氏は、人と人が互いに愛し合い、共に生きるためには、神と人との関係がまず回復される必要があると伝えた。また、神と人との関係回復のためにこの地に来られた神の独り子イエス・キリストを信じることで、キリストを通して神と人との関係が回復されると説いた。そのうえで、共に生きる社会を本当の意味で回復させるにはキリストが必要不可欠で、そのことの意味をキリスト教学科で深く学んでほしいと受講者らに伝えた。

~助け合う、支え合うということの大切さ~

 特に今年は3月11日に生じた東日本大震災を受け、「絆」という言葉の意味が強調されるようになった。だが震災前にも、たとえば朝日新聞は昨年12月に「つながる」ことに関する一連のコラムを掲載し、物質的豊かさを追い求めるのではなく、収入が減ったとしても精神的に豊かに生きることの必要性について論じていた。

 物質的な豊かさを追い求めた結果、「共に生きる」ということが失われ、近所付き合いがなく、家族間でも夫婦は共働きで、子どもがひとりで食事をせざるを得ないという環境が形成されている。また単身高齢者が孤独死、無縁死に至るケースも多い。石居氏は、人と人とのつながりが断ち切られていることが日本社会の大きな問題点だと指摘した。

 そのような中で東日本大震災が生じ、人と人とが助け合うことや家族の大切さが改めて注目されるようになった。石居氏は、国内でヒットしている歌謡曲でも、「家族になろうよ(歌手・作詞:福山雅治)」、「ジュピター(歌手:平原綾香 作詞:吉元由美)」など、人と人とのつながりを強調する歌が人々の心をつかんでいることを指摘した。

 石居氏は、「助け合う、支え合うということの大切さを今年ほど実感させられることはなかったのではないでしょうか」と述べた。また現代社会の「つながり」を考えた時に、「今の私たちのつながりはすごく複雑な形をもっています。福島の原子力発電所で発電されているエネルギーは福島の人たちが使用するのではなく、東京の人たちが使用する電力になっています。見えないつながりの中で生きていることを感じさせられます。つながりが見えなければ知ることは難しいですが、きちんと情報を得ることによって知ることができるようになっていきます。そのように、知ることを通じてつながりを確かめていくことになります。東日本大震災を通して、現代社会で共に生きるということの複雑さと、私たちが何をなすべきかという課題が提示されることになったのではないでしょうか」と述べた。

 石居氏は、「キリスト教の視点から世界の問題、社会の問題を見るということはどういう事かと言いますと、そのベースには聖書があります」と述べ、旧約聖書の創世記1章から3章と新約聖書のヨハネによる福音書14、15章、使徒言行録2章を引用し、人と人が共に生き、互いに愛し合う関係を回復させるには、キリストの存在が必要不可欠だと説いた。

~キリスト教の神は「交わりの存在」~

 創世記1章には、神が「我々にかたどり」人を造られたと書かれている(創世記1・26)。石居氏はこの「我々に」という言葉に注目し、「キリスト教は一神教で、神様はひとりですが、『我々に』と複数形になっています。この解釈としてひとつの事だけご紹介しますと、神様は『交わりの存在』であられるということです。キリスト教はひとりの神様ですが、三位一体の神様、父子聖霊の神様でもあります。人間というのは、ひとりであることは確かですが、ひとりであると同時に交わりの存在でもあります。私として生きるということの中に『交わり』が必要であり、そのような存在としてそもそも造られています。2章では『ふさわしい助け手』として心臓の一番近い部分にあるあばら骨から女を造られました。『これぞ私の骨の骨、肉の肉』というほど近しい者として助け手を造られました」と説明した。

 一方で3章で知識の木の実を食べてから、アダムとイブが互いに身を隠すようになったことを受け、「神様との関係が壊れた瞬間、人と人との近しい関係も失われました。自らを隠し、相手との距離をもつようになりました。ありのままの自分が出せなくなってしまいました。さらに他人に責任転嫁するような罪の姿が生じました」と指摘した。

 4章ではアダムとイブの間にカインとアベルという二人の息子が生まれたが、人類最初の家族でしかも一番支え合うべき兄弟の間に羨みが生じ、兄が弟を殺した。石居氏は、聖書がそのような「人間の現実」を冒頭で描き出していることを指摘した。

 新約聖書のヨハネによる福音書15章には、「わたしにつながっていなさい。わたしもあなたがたにつながっている。ぶどうの枝が、木につながっていなければ、自分では実を結ぶことができないように、あなたがたも、わたしにつながっていなければ、実を結ぶことができない。わたしはぶどうの木、あなたがたはその枝である。人がわたしにつながっており、わたしもその人につながっていれば、その人は豊かに実を結ぶ。わたしを離れては、あなたがたは何もできないからである(ヨハネ15・4、5)」と書かれている。

 石居氏は、「イエス様が救い主キリストであり、神様ご自身です。イエス様は神様と人間の壊れていた関係をつないでくださるためにこの地に来られました。『共に生きる』には、人間の罪の一番深い問題を解決しなければなりません。罪の問題を解決するには、キリスト教のメッセージでは『キリストが必要』だと教えています。それは一体どういうことなのかということをキリスト教学科でじっくりと学んでいただければと思います。神様と人間の間がつながれば、人と人との間もつながります。『わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい(ヨハネ15・12)』とイエス様は命じられました。またイエス様は『わたしは、あなたがたをみなしごにはしておかない(ヨハネ14・18)』とも言われています。神様は人がひとりであるようにはされず、それほどに人を愛されました。まず神様の愛が私たちを捉え、その愛をもって人と人との間であなた方も互いに愛し合いなさいと命じておられます。キリスト教の信仰の中で『人と人が互いに愛し合う』ということがどうして起こるのかということが大事にされてきました。使徒言行録2章では共に生きる信徒たちの生活の様子が記されています。毎日心をひとつにし、喜びと真心をもって食事をしていたので、民衆全体からも好意を寄せられました。人間が本来あるべき姿に使徒たちは立ち返っていました。現代社会において、人間が本来どうあるべき存在であるかを忘れ、最初に造られた人間の姿と、現在の人間のどうしようもない姿という現実を見比べた上で、『人間はどうしようもない』という事で終わることなく、どのような救いの出来事の中で『生きる』ようになり得るのかということを聖書は提示しています。これは現代の私たちの問題であり、世界の問題であり、命の問題でもあります。キリスト教ではどのように救いを提示していて、人間が本来どのようにあるべきなのか、それを共に学んでいければと思います」と述べた。

 同大は来年2月2日と3日に一般入試、2月11日に大学院入試を行う。一般入試の出願受付は来年1月6日から。東日本大震災で被災した受験生には、入学検定料の免除と授業料の減免措置を行う。詳細は同大学生支援センターLCMS奨学金係(0422・31・4682)まで。

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