Skip to main content
2025年10月31日12時42分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

SNSの二面性―中東を救うポテンシャルも

2011年6月21日15時13分
  • ツイート
印刷
 シリアでの国連安全保障理事会の様子。2011年4月27日(写真提供=国際連合)。+
 ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)は最近の中東や北アフリカにおける反政府運動に大きな役割を果たしていることがメディア調査により明らかになった。米クリスチャン・ポスト(CP)が報じた。ここ数週間においても、チュニジア、シリア、リビア、エジプト、レバノンおよびその他中東諸国においてソーシャルメディアを介した抗議運動が急ピッチで組織化され、これら各国政府は国内および外交政策を再構築せざるを得ない状況に追いやられた。サウジアラビアでは公衆の場で集会を開くことは禁じられているが、ソーシャルメディアによってインターネット空間で抗議運動の動機付けを行うのを促進させることになった。

 南カリフォルニア大学パブリック・ディプロマシー・センター所長のフィリップ・セイブ氏は「中国からイエメン、チュニジア、エジプトに至るまで、ソーシャルメディアは普通の市民たちが組織化し、草の根の声を届ける絶大な役割を果たしてきました。このことが既に不安定な世界と化していたそれぞれの国の政府政策の不安定化を招いてきました」と述べている。

 ツイッター、フェイスブック、ディジット、ライブ・ビデオ、チャッティング、ブログ、ウェブサイト、マイスペース他様々なWeb2.0コミュニケーションツールを通して、「群衆」の力が高まり、共に政権転覆や同じ志を持つ国の同朋とメッセージのやり取りを拡散させ、最終的に彼らの志を世界中に拡散することができるようになった。米政治アナリストらによると、この様な現象はラジオ・テレビなどの伝統メディア以上に「ニューメディア」と言われるソーシャル・ネットワークを通じて顕著に見られるという。

 世界中の草の根活動をデジタル面でサポートする活動を行うMovements.orgのコンテンツおよびアウトリーチ分野ディレクターを務めるスザンナ・ヴィラ氏は「ソーシャル・ネットワークの利用と最近のこれらの国々での暴動の関連性は軽視されるべき問題ではありません。ソーシャルメディアを用いたやり取りでは、互いに交流することで励みを得る一方で、指導者がインターネット空間には欠如してしまうところがソーシャルメディアを中心にした抗議運動の際の脆弱性を示してしまうことになります」と述べている。

 同団体による中東でのソーシャルメディア調査の結果、中東諸国のうちフェイスブックの活用頻度が最も多い国は第1位エジプト(182万ユーザー)、第2位サウジアラビア(92万ユーザー)、第3位モロッコ(86万ユーザー)、第4位アラブ首長国連邦(84万ユーザー)、第5位チュニジア(69万ユーザー)、第6位レバノン(68万ユーザー)、そして第7位がヨルダン(49万ユーザー)となったという。

 フェイスブックの利用料が無料であることもあり、シリアでは日常的にユーザーらが同国の政府政策に関する見解について意見を交わし合っているという。シリアでは政治問題について議論することは主要な禁止事項の一つとされてきた。しかし3月中旬頃から同国の政情不安定が生じるようになったため、多くの若いシリア人らがオンラインで政治についてオープンに議論するようになり、路上でも同様の議論が行われるようになってきたという。
 
 つい最近になって、シリア政府は中東で「新しい時代」の形成を試みる活動の一環としてのフェイスブック、ユーチューブおよびツイッター使用禁止令を解除した。またロイター通信によると、シリアのアサド大統領は20日、ダマスカス大学での演説で、バース党による一党独裁を規定した憲法条項見直しを行う方針を明らかにしたという。今後国内情勢不安定化の打開に向けた国民対話も行っていく方針であるという。

 現代IT社会において、テクノロジーの進化はいかなる政府にあっても特定の政党による圧政を許さない世論形成に大きな寄与をするようになってきている。多種多様な団体による多様な目的達成のためにITテクノロジーが利用されるようになっていることが同団体によるメディア調査で示された。

 米カリフォルニア州ロサンゼルスにおいて23日、24日の両日にわたって戦略的コミュニケーションカンファレンスが開催される予定であるが、同カンファレンスにおいてこのような「ニューメディア」を活用した活動家らが一国を変化させることができるかどうかについてメディア専門家らが集い討議がなされる予定であるという。中東各国の政府パネリストとして各国の大学教授らも参加し、ソーシャルメディアが同地域の政策にどのように影響するか議論する予定であるという。

 中東はオンライン利用率で他の世界各国に伝統的に後れを取っていると見られるものの、現在急ピッチで遅れを取り戻そうとしていることが伺えるという。フェイスブックは世界一のユーザー数を抱えるSNSとなっており、全世界70言語で使用され、数百万人ものモバイルユーザーを抱えている。SNSにおいてはフェイスブックだけでも全世界に6億人以上のアクティブ・ユーザーが存在しているという。このようなネットワークは各国政府の公的部門から独立して存在しているため、サイト内のやり取りは検閲されることなくそれぞれの国で新たな雰囲気を形成するのに寄与しているといえるという。

 米メディア専門家らによると、世界各国における革命はソーシャルメディアが存在するしないに関わらず生じるものであるが、ソーシャルメディアが存在することで革命の速度が劇的に早まるといえるという。南カリフォルニア大学でジャーナリズム・国際関係・パブリックディプロマシーを専攻する教授でもあるフィリップ・セイブ氏は「多くの人々は中東各国で何故多くの暴動が生じたのか理解できず、その答えをソーシャルメディアに見出そうとしています。しかしながら覚えておくべき重要なことは、ツイッターやフェイスブックで革命を起こそうと考えている人々は、実際に路上に出て身に危険を冒しながら活動し、時には革命のため命を落とすような人々もいることを見逃してはいけないということだと思います」と警告も与えている。

 ソーシャルメディアは人と人とをつなげる役割を果たすテクノロジーであり、一般大衆が持つべき意見を見つけたり、また自分の意見を表現するのに大きく寄与している。米政治アナリストらによると、更に多くの人々が将来に対する見解や現状について意見を共有していくことで、より多くの人々の実際の需要が反映されていくことにつながるという。

 先進国などでは、SNSによって「心の浮気」や引きこもりが促進されると懸念される中、中東・発展途上国においては各国の革命やより民主的で開かれた政治を促す運動促進のため大いに寄与しているという二面性が示されており、今後世界各国におけるさらなるSNS利用率の高まりが社会に与える影響について、メディア専門家らの注目が集められている。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • キリストの心と思いが与えられている恵み(6)恐れずに主の導きに従う 加治太郎

  • サンタ・クロースと呼ばれた人―聖ニコラスの生涯(31)夢の中での再会

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.