Skip to main content
2025年10月30日20時30分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際

元大主教,風刺画「より深刻な病の兆候」

2006年3月4日12時40分
  • ツイート
印刷

【カタール・ドーハ】イスラム教預言者ムハンマド風刺漫画に対する激しい憤りはイスラム社会と欧米社会の分断を拡張している一要素に過ぎないと元南アフリカ聖公会のケープタウン大主教デズモンド・ムピロ・ツツ氏は話した。この問題を「より深刻な病の兆候」であると見なしているという。


 国連が後援して開かれた、イスラム社会と西欧社会の分断の緩和を目的とした会議でツツ大主教とその他19人の代表団らは、この隔たりをつなぎ合わせる主な方法は若い世代に訴え、若い世代に対しより多くの教育を与えることであるという結論で合意した。 
さらに彼らはこの双方の隔たりが癒されるには数年にわたる対話交渉が必要であり、いくつかの実践的な段階を乗り越えなければならないという点でも合意した。


 トルコ国務長官で宗教専門家のメフメット・アイドゥン氏は、「今日直面している問題は、異文化衝突ではなく、むしろ双方の文化の無視、驕り、無神経さ、敵意を増加させる方法へと悪化している政治政策にある」と述べた。
 


 28日火曜日に終了したこの会議の開催地であるペルシャ湾岸の州では、パキスタン・カラチ市でパキスタン最大のイスラム集団によって組織された5,000人以上、8歳から12歳までの子供たちが運動を行った。彼らは、「預言者ムハンマドを侮辱する者どもを絞首刑にしろ!」と繰り返し叫んでおり、米国国旗、イスラエル国旗、デンマーク国旗で覆われた棺を燃やすなどの過激な運動を行った。


 1984年のノーベル平和賞受賞者ツツ元大主教は、昨年デンマークで出版された風刺漫画はより大きな問題へと発展する兆候であったとし、「風刺漫画によって起こった問題はより深刻な病の兆候であった。もしイスラム社会と欧米社会の衝突がなければ、風刺漫画問題は生じなかったかもしれない、もし生じたとしてももっと小規模なものになったであろう。」と述べた。


 昨年9月に12枚の風刺漫画が発行され、それらが他の欧米諸国のメディアによて再発行されたことから、イスラム社会における大規模抗議デモに発展した。イスラム教徒らは欧米社会における表現の自由についても訴えるようになった。 


 27日月曜日にEU(欧州連合)は、イスラム教徒に対し風刺漫画の内容は攻撃的であり、残念に思うが、民主主義社会において表現の自由は根本的な権利で必要不可欠な要素であるとEUの見解を発表した。


 
 今回の風刺漫画に対して憤激の意を示しているモハメド・ハタミ元イラン大統領は今回の会議で、
 「我々は今日の世界に対し既に十分な誤解をしてきた。人々の生活習慣、信念、宗教を侮辱するのは表現の自由とは別である。これはただ単にイスラムの問題に帰結するようなものではなく、私たちは他国の信念を尊重し、我々の信仰するしないに関わらず、それぞれの宗教に対し敬意をもって接さなければならない。」と述べた。


 ツツ元大主教は表現の自由はいくつかの義務を伴っていると述べた。さらに、イスラム教徒に対するイメージの否定的なステレオタイプ化を嘆き、なぜ北アイルランドの過激派プロテスタントとカトリック、米オクラホマ州爆弾テロリスト、ナチスなどは「キリスト教テロリスト」とは見なされないのかという疑問を投げかけ、
「KKK(クー・クラックス・クラン)の行動を見てみても、彼らは十字架をシンボルに掲げ、他者に対する憎しみを広め、暴力的な私的制裁を奨励してきた。しかし私たちは『KKKによって如何にキリスト教共同体が暴力を奨励するかという典型的な例が示された』などとは決して言いません。」と述べた。


 今回の風刺漫画騒動で浮き彫りになったのはイスラム社会が直面している否定的なイスラム教に対するイメージのステレオタイプ化、経済格差、イスラム教移民に対する差別問題であるという。


 3日間に亘って行われた今回の会議では生徒−教師間の幅広い交流を行うこと、科学技術、インターネットアクセスを貧困諸国において広く行き渡らせること、若者に異なる視野からものを見る機会を与えることなどが決定された。


 この会議グループは国連事務総長コフィ・アナン氏によって昨年結成されたもので、イスラム社会と欧米諸国の対話促進、緊張緩和を目的としたものである。この会議はアナン事務総長に提案書を提出する前に、少なくとも今年度内に二度開催される予定であるという。


 ニューヨークの律法学者で宗教解放人権団体"Appeal of Conscience"を創設したアーサー・シュナイアー氏は、
 「風刺漫画問題は複雑な要素を含んでおり、すぐに片付けられる問題ではありません。我々は数ヶ月の視野で議論しているのではなく、数年の視野で議論しています。今の大人の世代は既に暴力によって毒されています。私たちは次世代の若者らがこのような偏見にとらわれずに育つように対策を練らねばなりません。」と述べた。

  • ツイート

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 花嫁(36)薄明かりの祈り 星野ひかり

  • 聖書アプリ「ユーバージョン」が間もなく10億インストール 11月に「聖書月間」開催

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • ワールドミッションレポート(10月30日):イエメン 苦難はあれど希望は消えず

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』

  • 「2033年までに全ての人に福音を」 世界福音同盟の第14回総会、ソウルで開幕

  • 全ての人に福音伝えるための「イエスのモデル」 WEA総会でリック・ウォレン氏が講演

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 約250校の子どもたち数千人が「主の祈り」を唱和 英イングランド

  • 「迫害下にある教会のための国際祈祷日」 WEA・JEAが呼びかけ

  • 日本聖公会首座主教・主教会が「京都事件」の書簡発表 元牧師が性加害、教区が2次加害

  • 神の前に高ぶらないで生きよう 菅野直基

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(14)哲学と聖書(前半) 三谷和司

  • 私たちを生かす主キリストの御業 万代栄嗣

  • やなせたかしさんの妻・小松暢さんはクリスチャン、朝ドラ「あんぱん」きっかけに判明

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 米メガチャーチ牧師、当時12歳の少女に性的虐待 罪認め6カ月収監へ

  • 「ジーザス・ムーブメント」指導者チャック・スミス氏のディボーションブック邦訳出版

  • 日本キリスト教病院協会第5回総会 人材確保や人材育成などを討議

  • 聖公会保守派、「グローバル・アングリカン・コミュニオン」設立を宣言 決定的な分裂に

  • 英国国教会トップのカンタベリー大主教に初の女性、ムラリー主教の任命を国王が承認

  • 「ザ・チョーズン」がギネス記録、イエス・キリストの生涯描いた長編連続ドラマ

  • 中国当局、政府非公認教会の著名牧師ら約30人を拘束 米国務長官が非難声明

  • イラク人難民のキリスト教徒、フランスでライブ配信中に殺害される

編集部のおすすめ

  • 「神の言葉を全ての人に」 日本の聖書普及事業150年で記念式典・レセプション

  • 教団・教派超えて神の平和求める 戦後80年で「日本国際朝餐祈祷会」初開催

  • イエスの統治を祝う祭典「ジーザス・レインズ」が10周年 ラップ賛美など新しい試みも

  • 「聖書を読まなかったら、今の自分はない」 元ヤクザの進藤龍也氏と山崎純二氏が対談

  • 「20世紀のフランシスコ・ザビエル」 聖心女子大学で岩下壮一神父の特別展

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.