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クレメンスに学ぶ現代社会でのキリスト教のあり方

2005年10月10日06時34分
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信仰および神学には多様な色がある。北アフリカのアレキサンドリアで形成されたアレキサンドリア学派は、思索的、哲学的な神学を主張した。ローマに根づき、カルタゴで形成されたラテン学派は情熱的で排他的な神学を主張、エルサレムを中心としてシリアのアンテオキアで形成されたアンテオキア学派は伝統的、歴史的神学を主張した。

多様な神学を正しく理解することはキリスト教を総合的に幅広く理解する道であるが、初代教会に形成された多様な神学の中から、特に、アレキサンドリア学派のクレメンスの神学の内容と特徴について注目する。

「哲学は福音に至る一つの準備」

「信仰と理性の関係」に関する様々な立場がキリスト教の2千年の歴史を通して現れたが、このうちアレキサンドリア学派は、両者の関係を「連続的」で「相互補完的」な関係として捉えた。アレキサンドリア学派のクレメンス(150-214?)はギリシャ哲学について肯定的で積極的な立場を取った。

これは、アレキサンドリアの知識人にも福音を伝えるための一種の「牧会的」動機からと見ることもできる。クレメンスは「誰でも、学ぼうとする信徒を助けるとき、信徒がギリシャ人なら学術的な探求を遠ざけはしないだろう」と述べた。

クレメンスは、ユダヤ人にとって律法はキリストへと導かれるための養育係(ガラテヤ3:24)だったように、ギリシャ人には哲学が養育係の役割をすると指摘した。ギリシャ人にとって哲学は福音に至る一つの準備であるというのだ。ギリシャ哲学は予備的な役割を持ち、信仰を受け入れるための訓練となり、信仰の土台の上に真理が知識の建物を建てることを可能にするとした。

「ギリシャ哲学は、真理を全て理解することはできず、主の命令を遂行する力は足りないが、人を自制させ人格を改善させ、真理を受け入れる準備をさせるので、その最高の教えに至るように準備させる」(Stroma., I,80)。「ギリシャ哲学は霊を予備的に浄化させ信仰を受け入れるように訓練させる。その基礎の上に真理が知識の建物を建てられるようにする」(Stroma., VII,20)。

クレメンスはさらに一歩進む。ギリシャ哲学(ストア哲学)のロゴス思想を受け入れつつ、自然と人間全体に広がる、いわば「産出的なロゴス」に参加して、これに従うならば、アブラハムも、モーセも、ソクラテスも、全ての人がキリスト以前のクリスチャンであるとまで述べている。クレメンス自身もまた、異教から信仰に移る最初の本質的変化があり、それから、信仰から知識に移る2番目の本質的変化が起こると考えた。そして、知識は愛に結びつき、直ちに、知る者と知られる者との間に豊かな交わりが始まるとした。

「社会、文化、道徳的な生活は霊的な生活へ至る準備」

「福音」と「文化」の関係についても、多様な立場が2000年を通して現れた。アレキサンドリア学派は、両者の関係を「連続的」で「総合的」な関係として捉えた。クレメンスは、両者間の葛藤を無視せず、分類もしなかった。クレメンスはキリスト教信仰とギリシャ文化を相互排他的なものとして見ずに、互いに「補完」して「完成」させるものとして捉えた。即ち、クレメンスは社会、文化、秩序が要求する道徳的な生活を、霊的な生活と矛盾することとして見ずに、むしろ霊的な生活に至る「準備」の段階とした。

クレメンスによれば、クリスチャンは何よりも、その社会から道徳的に尊敬される「良い人」になるべきであり、さらには、神の愛を実践する霊的な生活を送るように努力すべきだ。

テルトゥリアヌスが「富」を「悪」と捉えたのとは対照的に、クレメンスは富自体が必ずしも悪ではなく、富を愛する心こそが悪である、と解釈した。

「富は、我々が有用に使えば、有用なものになる。有用に使えなかったら有用にはならない。したがって、誰でも、富を破壊するのではなく、富に対する欲望を破壊すべきである。欲望は富を正しく使うことと調和することができないからである。主は物質そのものを捨てろとは話されず、物質を間違って使うことを捨てなさいと話された。これは霊魂の弱さと欲望である。このような欲望のなかで富を所有するのは、全ての人にとって致命的で、したがって、富を失うことは賛美に値する。(「救われる富者は誰か」)

このようなクレメンスの解釈は、キリストの要求と文化的要求を調和させ、当時の富裕層たちが持っていたジレンマを解決しようとした試みとも言える。クレメンスは、イエスが要求したのは、文字的に物質そのものを捨てることではなく、物質に対する執着を超越することと述べた。

そして、物質を緩やかに用いることで、愛の法を為すことができるとも記している。富豪であっても所有の執着から解き放たれ、貧しい者を助けるならば、その人はキリストの弟子であることができるという。後に修道院主義はこのようなクレメンスの妥協的な立場を批判したが、アメリカのプロテスタントの「富の神学」(theology of wealth)はクレメンスの立場を正しいと受け止めた。

クレメンスは、クリスチャンが社会・政治活動に参加することを禁じなかった。「神の知恵に常に耳を傾けることが当然であるように、公共の社会に参加することは極めて当然である」とは彼の言葉である。テルトゥリアヌスが公衆社交浴場に行くことは罪であると断定する一方、クレメンスは公衆浴場も健康と清潔を目的として行くことは正しいとした。テルトゥリアヌスが「レスリングのような運動は悪魔の遊び」と一蹴したが、クレメンスは「レスリングは女性には適切でないが、男性には精神と肉体の健康のために良い運動」と述べた。

神学は常に、そのときの歴史的、文化的な状況によって多様な色を放つ神学を産出する。我々はこれら色とりどりの神学を通して、キリスト教の総体的な姿を幅広く見ることができる。クレメンスの神学は、現代の日本社会でのキリスト教のあり方について多くの教訓を教えてくれる。

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
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