エコール・ド・パリの画家として有名な藤田嗣治 画伯の遺体が今月6日、同氏が晩年にフレスコ壁画を描いた仏ランスの礼拝堂に移された。朝日新聞が報道した。
妻・君代さん(93)は自宅で画伯の日記を発見、作品を収めたその礼拝堂で「眠るつもりだ」と書き残した画伯の遺言を実現させようとランス市などに働きかけた。遺体は当時、いったんノートルダム・ド・ラ・ペ礼拝堂に安置された後、君代さんの希望でフランスの自宅のある村の教会墓地に葬られた。6日は礼拝堂で改葬式が行われ、ランス市長ら40人が参列した。
藤田画伯は1886年に東京市で生まれた。東京美術学校を卒業した後、フランスをはじめ世界各国で活動を展開しながら着実にその名を広めていった。第2次大戦中は日本に一時帰国したが、戦後は再渡仏し、55年にフランス国籍を取得。59年にランスでカトリックに改宗し、洗礼を受けて「レオナルド」の洗礼名を受けた。66年に知人が建設した礼拝堂の壁画としてフレスコ画の大作を完成させた。その後体調を崩し、68年1月、81歳でスイスで死去した。
日本に戻った夫人が遺品を整理していたところ、画伯の日記に書き込みがあるのを発見した。壁画を引き受けた頃に書かれたものと思われる日記には、画伯が壁画完成で活動を終え、死後はその教会で永眠を願うなどの内容が記されていた。
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