11日三陸沖を震源とするマグニチュード(M)8.8の国内観測史上最大規模の地震となった東北地方太平洋沖地震における死者・不明者数は、警察庁によると1000人を超える見通しとなっている。
気象庁は12日深夜、新たに津波注意報を出し、日本の沿岸すべてに大津波警報、津波警報、および津波注意報が出されている状態となった。
地震の被害が深刻化する中にあって世界のキリスト教団体が国連とともに支援準備体制に入っている。
世界にある聖公会の組織アングリカン・コミュニオンの精神的指導者であるカンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ博士は、日本聖公会植松誠主座主教に対し、「日本での恐ろしい地震のニュースは私たちすべてに衝撃を与えました。さらなる詳細な情報を待っていますが、まずは私たちの心と祈りが日本の被災者の方々と共にあるということを覚えていただきたいと思います。また教会として、とても多くの人々が不安と苦しみの中にある中にあって、物質的および精神的にできるかぎりのご支援をしていきたいと思います」と述べた。
国連潘基文(バンキムン)事務総長は日本での被災状況に対し、「非常に困難な時に直面しており、私たちは日本に対してできる限りの支援をしていきたい」と述べた。
米南部バプテスト教会も日本関連機関と連携を取り、支援準備体制を整えている。バプテスト・グローバル・レスポンスのエグゼクティブディレクターであるジェフ・パーマー氏は「日本への支援は現段階では待機しているように通知を受けている」と述べている。
キリスト教国際NGOのワールド・ビジョンも具体的支援物資の供給準備体制に入っており、声明文で「私たちは日本の被災者の方々に深い同情を示します」と述べた。
ワールド・ビジョンアジア・太平洋地域人道・緊急支援ディレクターのジェフ・シェファード氏は、日本だけでなくインドネシア、フィリピン、パプアニューギニア、ソロモン諸島も十分警戒する必要があり「(アジア・太平洋の)多くの国々で深刻な災害が生じており、今後も生じ得る可能性がある。私たちのスタッフは緊急に対応できるように準備体制に入っている」と述べている。
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