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平野耕一牧師「ハリウッド映画に見る終末論と聖書預言」(11)・・・『カウントダウン・トゥ・ゼロ』(2010年制作)

2011年1月5日11時09分
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 この映画はSFものではなく、ドキュメンタリーである。世界中で造られた核兵器が、現在いかに粗末に管理され世界を危険にさらしているのか、いつ何者かの手に渡り恐ろしいテロ行為が起きてもおかしくない恐怖の実態を、各国の首脳と国際的な専門家、元CIA工作員などの様々な視点による証言を通して明らかにし、現代人への警鐘を鳴らす不都合な真実というべき作品である。



 本作は本年度サンダンス映画祭、カンヌ映画祭などに出品され、大きな話題を呼んだそうである。



 冷戦が終わり、世界は今第2の核の時代に突入したと言っていい。核兵器保有国は9カ国に増加し、40カ国以上が核兵器製造の技術を持っていることを考えると、保有国の増え続ける可能性は極めて高い。



 そしてその中でも、テロリストが容易に所有することができる可能性は高く、恐ろしいばかりである。また、テロリストでなくても偶発的に、人為的な過失によって偶発的事故が起こる可能性も日増しに強くなっているそうだ。



 本作の中で、CIA(アメリカ中央情報局)の職員を22年間務めた元工作員へのインタビューで明らかにされた、核兵器を手に入れるための3つの方法。これが実に不気味な気持ちにさせられる。盗む、買う、造る。そしてこれらは現在、現実に行われているのだ。



 また核を保有する国々のボタンを押すことのできる人々が非常に多いことに驚く。これらの人々の中に、ストレスや怒りで瞬間的にでも正気を失う人がいたら、また良心を持たない人がいたら、世界はどのような事態に巻き込まれていくのだろう。現代の問題は核戦争そのものではなく、地球を何百倍も滅ぼすことのできる現有の核兵器をどのように管理するか、また激減させ、ついには廃絶することができるかなのだ。



 この脅威がどれほど身近で、破壊行為のためいかに容易に使われるか、その可能性を考えてみよう。例えば、ビン・ラディンが9月11日同時多発テロを行わずに、核爆弾を手に入れるまで10年待ったとしよう。



 手に入れさえすれば、米国の10の都市に原子爆弾を仕掛けることの方が容易だったかもしれない。ツインタワー貿易センターに多くのテロリストを使って2機の飛行機を衝突させて2つのタワーを倒したが、10の原子爆弾であれば米国の機能の90%は奪えたはずだ。ビン・ラディンが違ったことを考え、核爆弾を手に入れるまで忍耐深く取り組んだら、今頃米国は吹き飛んでいたかもわからないのだ。



 極端な例を上げたが、今や原子爆弾などは何十カ国が容易に造る技術を持っているとのことだ。あり得ない筋書きではない。家族を殺されて怒り狂い、憎しみのあまり精神異常を来たしたリーダーはやるかもしれないことなのだ。



 この映画が世界の関心を集め、人々に迫っている危機感を高め、平和への努力に向かって一歩でも進ませる影響を期待する。



 興味深いことに、ここまで書いてきた12月24日、クリスマスの朝刊に「新核軍縮条約発効へ」という一面の見出しが目に飛び込んできた。米上院は22日、米国とロシアの戦略核兵器の新たな削減目標値を設定する新戦略兵器削減条約の批准を圧倒的多数で承認した。ロシア下院は24日に批准承認した。両国が批准書を交換し、新STARTは発効する。オバマ大統領が唱える「核なき世界」への具体的成果である。



 現在の核弾道数は米国が2252、ロシアが2787。運搬手段(大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、戦略爆撃機のこと)は米国が851、ロシアが620。条約の内容は次の7年間で、つまり2017年までに両国とも核弾道数を1550へ、運搬手段を800へ削減するというものだ。



 しかし、この計画が7年後に実現しても、これだけ残れば、それでもやはり人類を100回絶滅させるに十分な数なのだ。



 黙示録には「地上の3分の1が焼け、木の3分の1も焼け、青草が全部焼けてしまった」(8:7)とある。どのような形にしろ、もし核兵器が使われるようなことがあるなら、この預言は成就してしまうだろう。



◇



 平野耕一(ひらの・こういち):1944年、東京に生まれる。東京聖書学院、デューク大学院卒業。17年間アメリカの教会で牧師を務めた後、1989年帰国。現在、東京ホライズンチャペル牧師。著書『ヤベツの祈り』他多数。

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