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万代栄嗣牧師・・・キリストにあって変わるということ

2010年7月12日10時29分
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万代栄嗣牧師+
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・・・パウロは、手を差し伸べて弁明し始めた。「・・・私は、多くの聖徒たちを牢に入れ、・・・そのとき声があって、『サウロ、サウロ。なぜ私を迫害するのか。・・・わたしは、あなたが迫害しているイエスである。・・・わたしがあなたに現われたのは、あなたが見たこと、また、これから後わたしがあなたに現われて示そうとすることについて、あなたを奉仕者、また証人に任命するためである。・・・』こういうわけで、私は、・・・悔い改めて神に立ち返り、悔い改めにふさわしい行ないをするようにと宣べ伝えて来たのです。・・・」(使徒の働き26:1〜23)



 最近、サッカーのワールドカップ日本代表の活躍が話題になりました。大会前は下馬評が低かったのですが、初戦のカメルーンとの試合に勝ったことが自信となり、本来、選手たちにあったものを引き出したようです。



 スポーツの世界で、自信が大きな変化を与えるならば、神を信じる信仰が、私たちの人生に、どれほど大きな変化と力強さを与えるだろう、と思います。そこには、神の愛が注がれ、救い主イエスは私たちのために身代わりの死まで遂げて下さる。そればかりか、イエスは天から聖霊を降り注ぎ、この助け主である聖霊は、私たちを強めて下さり、これによって、私たちは変えられるのです。



 自分が同じ失敗を繰り返したり、誰かの弱点を見つけたりした時に、人間は変われるのだろうか、と考えます。聖書の中には、人は変えていただける、というはっきりした見解があります。今日開いた聖書は、パウロ自身が変えていただいた話です。自分の信念で頑張っていた以前のパウロとは、全く違う人生を歩むようになったのです。



 自分にはできない、もう変われないと、あきらめてしまい、弱い心が忍び寄ることもあるかもしれません。でも、神を信じる私たちは、イエスの恵みによって内側から変えられ、新鮮でワクワクするような出来事が起こる新しい人生を歩ませていただけることを感謝してまいりましょう。人は、どのように変わるのかということについて、聖書は三つのことをこの箇所で教えています。



1.キリストとの出会いによってのみ人は変えられる



 パウロは、ユダヤ人の中で一番真面目な、旧約聖書のおきてを忠実に守るパリサイ人でした。そのパウロが、新しい生まれ変わりを体験したのは、言うまでもなく、イエス・キリストとの出会いでした。ただ神を信じれば、というのではなく、イエス・キリストとの出会いによって変えられたのです。パウロは、クリスチャンたちを捕まえに行くダマスコへの途上で、まばゆい光に打たれて目が見えなくなり、「あなたは、なぜわたしを迫害するのか。」という声を聞きます。パウロは、漠然と恐れをいだき、「主よ、あなたはどなたですか。」と聞き返します。声の主はイエスご自身でした。この時まで、パウロは篤い宗教心はあっても、イエスを信じてはいませんでした。単なる信仰心や人間的な努力ではなく、イエス・キリストとの出会いが彼の人生を劇的に変えたのです。イエス・キリストの名以外に救いはない、と聖書に約束されているとおりです。



2.神のご計画に向けて、人は変えられる



 聖書には、私たちひとりひとりに、神のご計画があると書かれています。私たちは、神から喜ばれる者に変えられていくのです。神を信じているあなたには、あなたを用いたいという神の計画があり、あなたが変えられるのも、この神の計画に向かって変えられるということを知って下さい。



 パウロが変えられたのは、神によって用いられる仕事があったからです。パウロは、ユダヤ人こそ神から選ばれた民族であり、異邦人を取るに足らない虫けらのように思っていました。そのパウロがユダヤ人はもとより、異邦人にまでイエスを証しし、神が分け隔てなくすべての人を救い、永遠の命を与えて下さり、喜びの人生を与えて下さると宣べ伝えるようになっていったのです。



3.以前と比較にならないほど人は変えられる



 パウロは、裁判官のアグリッパ王に、被告人のみじめな自己弁護ではなく、喜びをもって、キリストと出会ったことを語り続けました。そして、「王様にも神を信じ、救い主を求める心があるはずです。」と語りかけたのです。アグリッパ王は、「あなたは、私をキリスト者にしようとするのか。」と答えました。それに対し、パウロは、「私のように、イエスを信じる喜びに満たされてほしい。」と語ったのです。変えられ、目覚めたパウロの心の中には、伝道者としての感謝と喜びがあふれていました。以前のパウロの生き方とは比較にならないほど変えられたのです。



 聖書は、私たち人間は変えられる、と語ります。クリスチャンとさせていただいたことは、最高の幸せです。自分の頑張りや集中力だけでは、すぐにとぎれて三日坊主に終わることもあるでしょう。しかし、キリスト者とされた私たちは、残りの半年も信仰の原点に立ち返りながら、キリストとの出会いにより、神のご計画に向かって、以前とは比較にならないほど変えられ続けて歩んで行きましょう。



◇



万代栄嗣(まんだい・えいじ)



 松山福音センターの牧師として、全国各地、そして海外へと飛び回る多忙な毎日。そのなかでも宗教を超えた各種講演を積極的に行っている。国内では松山を中心に、福岡、鹿児島、東京、神戸、広島、高松にて主任牧師として活動中。キリスト教界のなかでも、新進気鋭の牧師・伝道者として、注目の的。各種講演会では、牧師としての人間観、ノイローゼのカウンセリングの経験、留学体験などを土台に、真に満足できる生き方の秘訣について、大胆に語り続けている。講演内容も、自己啓発、生きがい論、目標設定、人間関係など多岐にわたる。



 また、自らがリーダー、そしてボーカルを務める『がんばるばんど』の活動を通し、人生に対する前向きで積極的な姿勢を歌によって伝え続け、幅広い年齢層に支持されている。



 国外では、インド、東南アジア、ブラジル等を中心に伝道活動や、神学校の教師として活躍している。

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