台風・地震・津波、キリスト教団体も救援活動を展開

2009年10月5日19時33分 印刷
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 【CJC=東京】フィリピンのルソン島を襲った台風16号(現地呼称「ケツァナ」「オンドイ」)の豪雨災害による死者は、9月29日に240人を超えた。行マニラ首都圏と周辺地域で被災した人は約61万人に上っている。



 国家災害調整協議会(NDCC)議長のギルベルト・テオドロ国防相は28日、グロリア・マカパガル・アロヨ大統領の名によって国際社会に緊急人道援助を呼びかけた。



 すでにユニセフ(国連児童基金)から食糧など1530万ペソ(約2890万円)が寄せられた。米政府も現金5万ドル(約450万円)やヘリコプター、ゴムボートなどを提供した。



 フィリピン赤十字社も寄付呼びかけを繰り返している。避難者には食糧以外に、マット、ブランケット、蚊帳、テント、歯磨き、石鹸、衛生ナプキン、シャンプー、タオル、アルコールなどが必要という。



 カトリック教会マニラ大司教区の社会活動部門の中心となっている救援組織『カリタス・マニラ』も寄付を呼び掛ける一方、1万家族5万人を対象に、教会、聖職者、社会活動部門やボランテアを動員して援助活動を展開している。



 英国に本拠を置く援助団体『クリスチャン・エイド』も食糧、飲料水、薬品などをマニラなどに送った。






 【CJC=東京】台風・地震・津波が相次いで東南アと南太平洋を襲った。フィリピン、サモア、米領サモア、インドネシアなどで死者多数を出し、被災者も正確な数を把握出来ないまま増え続けている。



 日本など各国政府や救援組織が緊急活動を展開する中で、キリスト教団体も救援活動を展開した。



 マグニチュード7・6の地震に見舞われたインドネシアの西スマトラで、被害の大きかったのはパダン・パリアマン地区(人口38万7500)とパダン市(同90万)と同市北方のパリアマン市(同7万7500)。パダン市では倒壊したビルの下敷きになった人も数千人と推定されている。



 パダン・パリアマン地区では1万戸以上が倒壊した。公共施設19箇所も被害が大きく、学校も50以上が破壊された。宗教施設も88箇所が損壊した。



 パダン市では家屋の半数が全半壊している。電話は不通、停電、空港も一時閉鎖された。再開後もジャカルタからの便は満員。



 同市最大で手術設備も完備していた病院も被害を受けた。救援団体のスタッフは、患者が廊下にまで溢れており、死体置き場も屋外に設けられた、と言う。医療援助が最重要だ。



 救援に協力しているアフスティヌス・ムデイハルトノ神父は、生存者の置かれた状況も深刻だとし、さらに北方50キロのパリアマン町では全戸が地震で破壊されている、と言う。



 『国際カリタス』は、パダンに向けて『カリタス・インドネシア』と共に救援・調査団を派遣する準備を進めている。ただ各地で道路も寸断され、被害調査もままならない。



 主要団体の各地での活動状況はCJC通信調べでは次の通り。



 ▽国際カリタス=『カリタス・フィリピン』はマニラ首都圏始め今回の台風で被害を受けた地域に救援を開始した。当面の目標を1万家族(5万人)に定めた。救援米650袋を買い付けたが、それでは全く不十分と見ている。



 台風はフィリピンに大被害をもたらした後、ベトナムをも襲撃した。『カリタス・ベトナム』は被害の大きかったクアンナム、ビンデイン地区に援助を集中している。



 『カリタス・サモア』は、「津波が襲来してから5〜6時間で、救援活動を始めたが、被害はこれまでになく大規模だ」とスタッフのピーター・ベンディネッリ氏、生存者のために安全な場所を確保し、臨時のシェルターを提供している。「水不足が深刻だ。この温度と太陽の下、水なしでは長時間活動できない」と言う。大量の飲料水を買い付け、現地に輸送中。「トラックは食糧、水、衣料を満載して行き、帰りは病人やけが人を乗せてくる。ヴァン6台とトラック2台を動かしている。遠隔地には道路が不通でたどり着けない。被害はもっと大きいだろうが分からない」とベンディネリ氏。



 ▽ACT(教会行動一致)=フィリピンでは『国際ACT』は政府機関などからの援助が遅れている地域を中心に活動を展開している。洪水によるぬかるみが貧困層の衛生状態を悪化させる中で活動している。



 ベトナムではスタッフ3人が政府や地方組織に協力して活動している。飲料水を提供するほか、健康相談に当たっている。緊急援助がひとまず行き渡ったことから、早期復興に協力する。



 インドネシアでは、ACT加盟団体のYTBI、『ヤックム・救援ユニット』(YEU)と『教会世界奉仕』(CWS)の西スマトラ駐在スタッフが、地震発生から3日後には現地で救援活動を展開した。



 『ACT・インドネシア会議』が政府、国連機関、教会やNGO団体と救援活動を調整している。『プレスビテリアン災害援助』(PDA)のジャカルタ駐在レベッカ・ヤング氏が情報・連絡を担当している。世界各地からの援助連絡もある。『ルーテル世界救援』と『クリスチャン・エイド』の現地スタッフも協力している。



 ▽ワールド・ビジョン=国連やキリスト教救援団体と協力、アチェやジョクジャカルタ駐在の救援スタッフをペンガレンガンやタシクマラヤに派遣した。現在100万米ドル(約9000万円)募金を計画中。

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