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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(5月6日):スウェーデン 難民危機は「神の新しい宣教の波」②

2026年5月6日11時06分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:スウェーデン
ワールドミッションレポート(5月6日):スウェーデン 難民危機は「神の新しい宣教の波」②+
スウェーデンの首都ストックホルムの旧市街(写真:Holger.Ellgaard / CC BY-SA 3.0)

スウェーデンの「リベッツ・オルド(命の言葉)教会」は、押し寄せる難民を「脅威」ではなく「福音の機会」として歓迎し、この10年で900人以上のイスラム教徒をキリストへの回心へと導いたのだ。(第1回から読む)

イスラム教からキリスト教への改宗の波は、今や欧州全土の現象となっている。ある専門家は「過去60年間に起きたイスラム教からの改宗者の数は、イスラム教誕生以来の全ての歴史を合わせた数よりも多い」と指摘する。

しかし同時に、大きな数字に熱狂するキリスト教会に対しては、厳しくも現実的な警鐘を鳴らしている。「一人の人に洗礼を受けさせることは、比較的簡単なことです。しかし、自分たちの働きを自画自賛している場合ではありません。戦いはそこから始まるのです」

聖公会の司祭であり学者のデュアン・アレクサンダー・ミラー氏が指摘するように、真の困難は「弟子化」にある。難民として異国に逃れてきた新しい信者たちは、慣れない西洋のコミュニティーの中で文化的な疎外感に苦しむだけではない。母国の家族や友人からは「裏切り者」とレッテルを貼られ、激しい圧力や脅迫にさらされる。そのため、洗礼を受けても数年後には教会から離れてしまうケースが決して少なくないのだ。

さらに、教会に対する世俗社会からの冷ややかな視線もある。移民局などの世俗機関は、難民の改宗に「亡命(ビザ)を有利にするための偽装ではないか」と疑いの目を向ける。一部の学者は、教会がイスラム教の教えを厳しく批判することに対して「社会的な対立をあおっている」と非難する。

しかし、ルンドクビスト氏は、さまざまな批判や課題に直面しながらも、教会のミッションは常に「愛」に根ざしていなければならないと揺るぎない確信を持っている。

「私たちが信じている真理については、それを真っすぐに伝える必要があります。たとえそれで誰かの反感を買うとしてもです。しかし、私たちが神と彼らに対する愛で満ちあふれているならば、どんな議論や対立も、やがて問題ではなくなっていくでしょう。愛こそが、私たちが歩むべき道なのです」

ですから、あなたがたは行って、あらゆる国の人々を弟子としなさい。父、子、聖霊の名において彼らにバプテスマを授け、わたしがあなたがたに命じておいた、すべてのことを守るように教えなさい。(マタイ28:19、20)

復活の主イエスは、この命令を託して天に上げられた。欧州全体で激しい文化摩擦となっている移民問題だが、リベッツ・オルド教会はそれを逆手にとって宣教の機会として捉え、大きな収穫を得ている。憎しみや対立のだだ中でも、教会は宣教の使命を忠実に果たそうとしているのだ。

スウェーデンと欧州の教会のために祈ろう。多くのイスラム教徒がキリストに出会っているという歴史的な御業を神に感謝しよう。同時に、洗礼を受けた新しい信者たちが、家族からの圧力や異国での孤独に打ち勝ち、キリストの真の弟子として力強く根を張ることができるように。また、複雑な社会情勢の中で宣教を続ける教会と牧師たちに、批判を乗り越える知恵と、あふれるばかりのキリストの愛が豊かに注がれるよう祈っていただきたい。

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■ スウェーデンの宗教人口
プロテスタント 53・9%
カトリック 1・2%
正教会 1・1%
イスラム教 2・2%
無宗教 33・5%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:スウェーデン
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