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ワールドミッションレポート

ワールドミッションレポート(4月25日):マレーシア 祈りの応答─レイモンド・コー牧師拉致事件報告書開示へ

2026年4月25日15時36分 執筆者 : 石野博
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関連タグ:マレーシア
ワールドミッションレポート(4月25日):マレーシア 祈りの応答─レイモンド・コー牧師拉致事件報告書開示へ+
マレーシアの首都クアラルンプール(写真:CEphoto, Uwe Aranas / CC BY-SA 3.0)

隠されているもので、あらわにならないものはなく、秘密にされているもので、ついには知られ、明るみに出されないものはない。(ルカ8:17、口語訳)

2月16日の当レポートにおいて、この御言葉を添えて祈りのお願いをしたレイモンド・コー牧師の続報だ。

2017年にマレーシアで白昼堂々拉致され、行方不明となっているレイモンド・コー牧師の事件について「隠された真実が明らかにされるように」との祈りに応えて、神が動かれた。それからわずか2カ月、コー牧師とご家族のための継続された世界中での祈りに、神はマレーシアの司法という舞台を通して、驚くべき「応答」をもたらされた。

今月、秘密のベールに閉ざされた重い扉をこじ開ける奇跡的な前進だ。長年、政府が「国家機密」として徹底的に隠蔽(いんぺい)し、家族への開示を拒み続けてきた「コー牧師拉致事件に関する特別捜査委員会の報告書」について、政府が突如として開示差し止めの控訴を取り下げたのである。これにより、この極秘報告書がスザンナ夫人と家族の手に渡ることがついに確定した。

イスラム教を国教とし、キリスト教などの少数派宗教に対する監視が厳しいマレーシアにおいて、国家権力の関与を疑われる事件の機密文書が開示されることは、法制史上かつてない異例の事態である。

夫の帰還を信じて、9年間もの間、政府の脅迫や無関心という巨大な壁と孤独に戦い続けてきた妻のスザンナ夫人は、この判決を受けて喜びの涙とともにこう語った。

「私たちは、公正で誠実な裁きを与えてくださった神様に心から感謝し、喜びにあふれています。未知の状況は常に苦闘ですが、私たちは『イエス様が既に十字架の血によって勝利されている』という勝利の態度で法廷に臨んできました」

真実を記した文書は、ついに光の下に引き出される。しかし、戦いはまだ終わっていない。国家の関与が濃厚となる中、コー牧師自身の現在の行方や生死については、依然として不明のままだからだ。

なお、昨年11月、クアラルンプール高等裁判所は、コー牧師の拉致に「国家警察の特殊部隊(Special Branch)」が直接関与していたことを認定し、政府に対し3千万リンギット(日本円にして10億円以上)を超える巨額の賠償を命じる歴史的判決を下した。現在、政府側はこの判決を不服として控訴しており、賠償命令自体は係争中である。

聖書は言う。

虐げられている者のためにさばきを行い飢えている者にパンを与える方。主は捕らわれ人を解放される。(詩篇146:7)

希望は、決して失望に終わらない。マレーシアのために、そしてコー牧師の家族のために再び祈ろう。長年隠蔽されてきた機密文書の開示が確定したという「祈りの応答」に感謝し、主をたたえよう。

新たに開示される報告書が決定的な証拠となり、警察の再捜査によってコー牧師の現在の居場所が特定され、家族のもとへ確かな情報、あるいは奇跡的な生還がもたらされるように。速やかに賠償金が支払われ、家族の生活が支えられるように。そして、この一連の画期的な進展が、マレーシアで抑圧の中にある全ての少数派のキリスト教徒たちにとって、巨大な希望と励ましの光となるよう祈っていただきたい。

■ マレーシアの宗教人口
イスラム 63・5%
プロテスタント 6・1%
カトリック 3・0%
仏教 6・5%
儒教 9・4%
ヒンズー 6・2%
土着宗教 0・9%

◇

石野博

石野博

(いしの・ひろし)

2001年より、浜松の日系ブラジル人教会で日本人開拓、巡回伝道者として従事。12年より、奥山実牧師のもと宣教師訓練センター(MTC)に従事、23年10月より、浜松グッドニュースカフェMJH牧会者として従事。18年3月より、奥山実牧師監修のもと「世界宣教祈祷課題」の執筆者として奉仕。23年10月より「世界宣教祈祷課題」を「ワールドミッションレポート」として引き継ぎ、執筆を継続している。

※ この記事は、石野博牧師の「ワールドミッションレポート」を、若干の編集を加えた上で転載したものです。
関連タグ:マレーシア
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