21世紀最初の独立国として誕生した東南アジアの小さな島国、東ティモール。長きにわたる植民地支配と他国からの占領、そして凄惨な独立闘争という激動の歴史を経てきたこの国は、今もなお、過去のトラウマと深い貧困、そして民族的な分断から抜け出そうと苦闘している。
東ティモールの国民の半数近くが貧困線以下の生活を余儀なくされている。経済の多くが石油などの天然資源に依存しており、教育、医療、生活水準を向上させるための国家開発は困難を極めている。また、人口約140万の小国でありながら、国内には21の部族、19の言語、30もの方言が存在しており、調和の取れた国家としてのアイデンティティーを形成することは容易ではない。
この国を特徴づける最大の要素は、その「圧倒的な若さ」である。人口の37%が15歳以下であり、アジア圏のみならず世界でもトップクラスに若い国(アフガニスタンと並ぶ水準)なのだ。この巨大な若者世代は、国家の未来を担う希望であると同時に、適切な教育と霊的な導きが与えられなければ、社会不安の火種にもなり得る深刻な課題でもある。
宗教的には人口の87・4%がキリスト教(主にカトリック)を自認しているが、イエス・キリストの福音を個人的に受け入れている福音派の割合はわずか2・3%にとどまっている。名ばかりの信仰や土着の精霊信仰との混合宗教も根強く、真の意味で「キリストの主権」の下に明け渡される必要がある。
東ティモールのために祈ろう。激動の歴史が残した国民の深いトラウマが癒やされ、貧困の鎖から解放されるように。政府の指導者たちに、長期的な視野に立った賢明な政策を行う知恵が与えられるように。そして、この国の未来を担う若者たちが生けるキリストの福音に出会い、彼らが真の国家の礎(いしずえ)として力強く立ち上がるよう祈っていただきたい。
■ 東ティモールの宗教人口
カトリック 87・4%
プロテスタント 2・3%
イスラム教 0・6%
ヒンズー教 0・5%
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