ブラジルでは福音派が爆発的に成長し、2030年までに多数派になると予測されている。この変革の背後には、執り成しの祈りと礼拝の力があった。(第1回から読む)
エゼネッチ・ロドリゲス氏らの祈りの運動と、アナ・パウラ・バラダオン氏らの礼拝賛美が、何百万人もの心を神に向けさせた。カトリック教会さえも、ペンテコステ的な礼拝スタイルを取り入れ始めているのだ。ブラジルで起きている霊的変革は、教会の壁の中だけにとどまっていない。それは今、社会や政治などあらゆる領域にまで広がり始めている。
マルセロ・クリヴェラ氏は、よく知られた福音派の牧師から政治家に転身し、かつてリオデジャネイロの市長を務めた人物だ。彼は語る。「以前、福音派のクリスチャンたちは政治に関わることをためらっていました。しかし、もはやそうではありません」。今や、ブラジル議会の30%以上が福音派の議員だ。「私たちは140人以上の下院議員と20人以上の上院議員がいます」とクリヴェラ氏は言う。彼らの多くは、毎週水曜日にブラジル議会のホールに集まり、礼拝と祈りの時を持っている。議会の中で、神を礼拝し、国のために祈る声が響いているのだ。これは、かつては考えられなかったことだった。
ブラジリアの副知事セリナ・レオン氏は、神が政府の他の部門でも働いておられると語る。「私が議会にいたとき、祈り会に参加していました。今は、知事室で毎月祈り会を開くようになりました。人々が私のオフィスに来てくれるのです。友人たちと会い、交わりを持つ素晴らしい時です」。政府の最高レベルで、公然と神を求める声が上がっている。これは単なる個人的な信仰の領域のことではなく、国家的な動きなのだ。
この政治的な影響力の増大は、いったいどこから来たのだろうか。それは、長年にわたる祈りと忠実な証しの結果だった。何十年もの間、ブラジルの福音派信者たちは、社会の片隅で静かに信仰を保ってきた。彼らは軽蔑され、無視され、時には迫害さえされた。しかし彼らは祈り続け、証しし続け、愛し続けた。そして今、その種が豊かに実りをもたらしているのである。(続く)
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