Skip to main content
2025年6月15日20時35分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 国際
  3. 北米

殺人罪で33年服役、獄中で救われ受刑者数百人をキリストに導く人に

2022年8月13日20時17分
  • ツイート
印刷
関連タグ:アメリカ
殺人罪で33年服役、獄中で救われ受刑者数百人をキリストに導く人に+
スタンリー・スティーバーさん(写真:カインドウェイのホームページより)

1987年に殺人を犯して33年間服役した男性が、刑務所伝道に携わり、数百人の受刑者をイエス・キリストに導く手助けをしている。

元受刑者のスタンリー・スティーバーさん(52)は、2009年に米オハイオ州ウェスタービルで設立された刑務所伝道団体「カインドウェイ」(英語)で奉仕している。

スティーバーさんは、米キリスト教メディア「クリスチャンポスト」(英語)のインタビューに応じ、自身が犯した殺人の罪を神が赦(ゆる)してくれたこと、そして犯罪を犯した人々がイエス・キリストを通して神と和解できる希望があることを信じていると語った。

まるで心臓手術を受けたようなもの

「クリスチャンになったことは、まるで心臓移植を受けたようなものでした。自分に新しい心があることを理解できるようになったのです。しかし、その新しい心には新しい責任が伴うのです」とスティーバーさんは語る。

スティーバーさんは1999年、フロリダ州マリオン郡にあるマリオン刑務所に収監されていたときにクリスチャンになった。他の受刑者らに自分の証しを話すようになったスティーバーさんは、自分が癒やされていることに気付いたという。自身の贖(あがな)いの話を通して多くの人の人生が変わったことは、驚くべきことだと語る。

「私は、『赦しとは忘れることではない』という言葉を何度か聞いたことがあります。これは、小羊の血と証しの言葉によって敵に打ち勝つことを意味するのです。しかし、敵があなたを通して行ったことを決して忘れてはいけません。それは、あなたがキリストを通して他の人に御言葉でキリストの力を示すためなのです」

いじめられ、孤立した学校時代

スティーバーさんは、自分の問題だらけの過去を振り返り、多くの要因が殺人を犯すに至らしめたと考えている。

10代の頃のスティーバーさんは、深い怒りを内に秘めていた。また、いじめられっ子でもあり、学校では仲間から孤立していたという。

「いつもからかわれていました。私は他の子たちより体が大きく、名前がスタンリー・スティバーだったことから、『スタンリー・スティーマー(蒸し器のスタンリー)』と呼ばれていました。学校で笑い者になっていました。それで毎日、学校に行くのが嫌でたまりませんでした」

「学校に行くと、一日中、からかわれたり、けなされたりするんじゃないかと不安になり、体調が悪くなりました。そして実際に、その時に初めて怒ったり、激高したりするようになり、まだ子どもでしたが、考え方が変わりました」

家庭には大きな問題はなかったが

オハイオ州のシカモア北部で育ったスティーバーさんには、女6人、男1人のきょうだいがいた。父親と母親は仕事人間だった。両親はお金を稼げば稼ぐほど、家族の生活が豊かになると考えていたため、スティーバーさんは両親のことを「古くさい」と考えていたという。

若い頃のスティーバーさんは、母親との関係が良好で、無私の心を持つ母親を人格的な模範として尊敬していた。

「しかし、模範となる人を持つということは、自分もそういう器になりたいと思うものですが、私はそうではありませんでした」

父親も女性を尊重し、家族を愛する模範的な人物だったという。しかし、父親がスティーバーさんを叱ることはなかった。

「私が何か失敗したり、悪いことをしたりすると、『男の子は男の子だ』とか、『そのうち変わるさ』とか、そんなことばかり言っていました。父は私がどんな思いをしているのか、分かっていなかったのです」

「学校で起こるさまざまなことを除けば、普通の子ども時代だったといえるかもしれませんが、みんなにバカにされているような、いつもけなされているような気がして、私はいつも混乱状態にありました」

いじめが放置された1970年代

1970年代に育てられたことで、学校生活がうまくいかなかったとスティーバーさんは言う。米国では当時、いじめに対するカウンセリングや学校側の介入は一般的ではなかったからだ。

「当時よく言われていたのは、『棒や石が骨を折ることはできても、悪口が人を傷つけることはない』『戦う備えをして、男らしくしなさい』というものでした。こういうことが、それ(いじめ)を経験する男の子たちに言われる言葉だったのです」

「私は心を閉ざしました。人が嫌いになりました。人と一緒にいるのが嫌になりました。自分が経験していたことに対する対処法が分からず、いろいろなことをしでかしました」

思春期に入ったスティーバーさんは、高校に通い始めたが、いじめは続いた。痛みを隠すために、薬物とアルコールに手を出した。

「マリファナ、ビール、ウイスキー、コカイン、LSD(麻薬)、武器、お酒など、目の前にあるものなら何でもやりました。自分が嫌いで、自分のすべてが嫌いで、その苦痛を取り除くためなら何でもやりました」

「怒りと暴力が内面に蓄積され続け、そこから解放されることはありませんでした。そのため私は孤立し、自分が嫌いになりました」

薬物、アルコールに頼る日々、そして・・・

薬物やアルコールをやることで、短期間なら苦痛から離れられるような気がしたとスティーバーさんは語る。「嫌な自分でなくなることができました」

「嫌な人間でなくなることで、私は自分を取り繕うことができるようになったのです。その日その日に、なりたい自分になれるようになりました。意地悪で、憎らしく、恨みがましいやつにもなれました。カメレオンのような自分になったのです」

「また、わがままや自己顕示欲もありました。人生のその時期に付きまとうものは、すべて自分に付きまといます。ですから、わがままや自己顕示欲が私に付きまといました」

それから約2年後、17歳になったスティーバーさんは、ため込んでいた怒りが爆発し、殺人を犯す。逮捕され、裁判を受けている間に18歳になった。

その結果、成人として裁判にかけられ、最低20年の禁錮刑、最長で終身刑という判決を受けた。そして2020年10月に出所するまで、33年間服役した。

自分の犯罪を振り返るとき、青春時代に怒りを適切に発散する場がなかったことを思い、「人生とは何なのか分からなかった」とスティーバーさんは話す。

「裁判の証言で『私は生まれつきの殺人者ではありません』と言いました。ある日、目覚めて、『今日は誰かの命を奪おう』と思ったわけではありません。私はそういう人間ではないのです」

「私が犯罪を犯した理由が何かといえば、子どもの頃から人生の方向性が分からず、適切に指導してもらうこともなく、自分のアイデンティティーも持てず、命を大切に思えない子どもだったということです。その全てが積み重なると悲劇的な結果を招くことになりますが、実際にそれが起きてしまったのです」

伝染する力

マリオン刑務所に収監されていたスティーバーさんは、身の安全と共同体意識を得るために、施設内で「アーリア兄弟団」というネオナチのギャングに加わった。

獄中でギャングのメンバーとして10年間過ごしたころ、刑務所伝道団体「カイロス刑務所ミニストリー」(英語)による受刑者向けの「4日間クリスチャン修養会」を通して、ギャングのボスがキリストを知るようになった。

ギャングのボスの中に見られた変化には「伝染する力」があり、それが、スティーバーさんもカイロス刑務所ミニストリーの修養会に参加することを後押しした。

スティーバーさんは生まれて初めて「赦し」という概念を知った。その後間もなく、スティーバーさんはキリストを人生の主、また、救い主として受け入れた。1999年10月31日のことだった。

スティーバーさんは服役中にカインドウェイに協力するようになった。そして、刑務所伝道を通して妻のエイミーさんと出会い、2012年に結婚した。

「他者の人生に神の愛をもたらすことは素晴らしい」とスティーバーさんは語り、カインドウェイを通して、できる限り受刑者の中にキリストの弟子をつくり続けたいと考えている。

「私たちは実際に刑務所伝道を拡大し、誰もが刑務所から社会に出て成功できるよう、社会復帰を助けるミニストリーを始めました」

「私の役割は投獄されている男性や女性のところに行って面会し、彼らが過去を克服する手助けをすることです。そして、彼らが地域社会に復帰できるよう手助けをするのです。一人ずつであっても、自分が変化をもたらしていると思うと、心が安らぐのです」

※ この記事は、クリスチャンポストの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。一部、加筆・省略など、変更している部分があります。
関連タグ:アメリカ
  • ツイート

関連記事

  • 刑務所伝道シリーズ(1)誰でもキリストのうちにあるなら変われる Lole さん

  • 「キリスト病」にかかってしまった元山口組系総長(1)3度目の差し入れで読んだ聖書 「最初の一節で確信した」

  • 米刑務所で「アフター・イースター礼拝」 受刑者114人が信仰決心、48人が受洗

  • ジャスティン・ビーバー、牧師と刑務所訪問 「神に対する見方、恐れから愛に変わった」

  • 「義足のランナー」オスカー・ピストリウス、刑務所内で聖書の学び

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(5)時の賛歌 臼田宣弘

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(224)音楽が支える聖霊による祈り 広田信也

  • ワールドミッションレポート(6月15日):ベラルーシのために祈ろう

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 花嫁(27)絶えず喜んでいなさい 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(6月14日):スイス 信仰で買ったトラクター、ローレン・カニングハムとYWAMに託された農場の奇跡

  • ワールドミッションレポート(6月12日):ベルギーのために祈ろう

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • ウォルター・ブルッゲマン氏死去、92歳 現代米国を代表する旧約聖書学者

  • 戦時下でも福音は止まらない ウクライナの伝道者が欧州伝道会議で講演

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

  • 「ハーベスト・ジャパン2025」開催決定! “世界的な癒やしの器” ギエルモ・マルドナード牧師が来日

  • 『天国は、ほんとうにある』のコルトン君、臨死体験から22年後の今

  • 1990年代生まれのプログラマー、カトリック教会の聖人に

  • クリスチャンロックバンド「ニュースボーイズ」元ボーカルに性的暴行・薬物疑惑

  • 大統領選の結果受け韓国の主要キリスト教団体が相次いで声明、和解と相互尊重を訴え

  • 【ペンテコステメッセージ】約束の成就と聖霊の力―ペンテコステの恵みにあずかる 田頭真一

  • フランクリン・グラハム氏、ゼレンスキー大統領と面会 和平求め祈り

  • 淀橋教会、峯野龍弘主管牧師が引退し元老牧師に 新主管牧師は金聖燮副牧師

  • 「みにくいアヒルの子」など数々の童話生み出したアンデルセン自伝 『わが生涯の物語』

  • 米南部バプテスト連盟、同性婚、ポルノ、中絶薬の禁止を求める決議案を可決

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.