Skip to main content
2025年7月1日18時56分更新
クリスチャントゥデイ
メールマガジン サポーターのご案内
メールマガジン サポーターのご案内
Facebook Twitter
  • トップ
  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
  • 記事一覧
  1. ホーム
  2. 論説・コラム
  3. コラム

いのちより大切なもの 菅野直基

2021年3月5日11時43分 コラムニスト : 菅野直基
  • ツイート
印刷
関連タグ:菅野直基

ある小型飛行機が飛行中に、エンジントラブルに見舞われた。

パイロットは「この飛行機は間もなく墜落します。私は事故の報告をする義務がありますので・・・」と言い終わると、4つしかないパラシュートの1つを背負っていち早く飛び降りてしまった。

残ったパラシュートは3つ。残された乗客は4人。

1人の男が「私は医者だ。たくさんの人の命を救わなくてはいけない・・・」と言ってパラシュートを背負って飛び降りていった。

残ったパラシュートは2つ、残された乗客は3人。

次の男は「私は弁護士だ。数々の難しい裁判を勝ち抜いてきた。私を必要としている人がいる」と言ってパラシュートを背負って飛び降りていった。

残ったパラシュートは1つだけ、しかし残った乗客は牧師と少年の2人だった。

牧師は言った。「私は長いこと神に仕えてきた。思い残すことはない。しかし、君には未来がある。パラシュートを持っていきなさい」

少年は言った。「牧師さん、大丈夫ですよ。パラシュートはまだ2個残っていますよ」

「ええっ、なぜ?」と驚く牧師。

「だって、さっきの弁護士さん、僕のリュックを背負って飛び降りていきましたから」

この牧師は、結果的にいのちが助かりましたが、パラシュートを少年に譲るという決断はなかなかできるものではありません。

しかし、それができるとしたらその理由は何でしょうか?

聖書には「キリストは、私たちのために、ご自分のいのちをお捨てになりました。それによって私たちに愛がわかったのです。ですから私たちは、兄弟のために、いのちを捨てるべきです」(第一ヨハネ3:16)と書かれています。

キリストが軍隊の長だとしたら、後ろに立って「行け!」と言うのではなく、前に立って「続け!」と言われるでしょう。

キリストがまず、私たちを救うためにいのちを捨ててくださいました。その愛が分かった人は、神が愛する兄弟を救うためにいのちを捨てることも可能になってきます。

そしてたとい今死んでも、行き先は天国であることを知っています。だから、他者のいのちを救うために自分のいのちを犠牲にすることも可能になります。

20億人以上いるクリスチャンのうち、どれくらいの人が人を救うために自分のいのちをささげられるかは分かりません。「できます!」と言っている人が土壇場で翻して、死ねず。反対に「私は信仰が弱いので、たぶんそんな大それたことはできません!?」と言っている人が、人を救うためにいのちを捨てるかもしれません。

これは「クリスチャンになるとそのようにしなければならない!」というのではありません。もし、そうできなければクリスチャン失格だ!と言われるなら、極少数の人以外はクリスチャンになれないでしょう。

人にとっていのちが一番大切です。しかし、強いられてでもないのに「いのちを捨てても惜しくない!」というように人を変えてしまうのは、それだけ本物の救いがあるということです。

詩人・画家である星野富弘さんは、大学を卒業して高校の体育教師になり、2カ月目に勤務先の学校の体育館で宙返りに失敗し、頭の骨を折って大けがをし、それが原因で体の自由を奪われ、首から下がまったく動かなくなりました。

その後9年間の入院生活をしますが、なお体が不自由なままで、精神的に耐えきれないほどの苦痛にさいなまれます。しかし、新たなチャレンジを始めました。口にくわえた筆で絵を描き始めました。

その絵の横に自分の詩を書きました。その星野さんが書いた詩を紹介します。

「いのちより大切なもの」

いのちが 一番大切だと
思っていたころ
生きるのが 辛かった

いのちより大切なものが
あると知った日
生きているのが
嬉しかった  (星野富弘)

「いのちよりも大切なもの」にどこに行ったら出会えるでしょうか? 星野さんは、体が不自由になったときにそれを発見しました。今、それはどこで発見できるでしょうか?

聖書を読むことを通して、また、教会に行くことを通して発見できますが、私は今日も「いのちよりも大切なもの」を伝えるためにこの日を過ごしたいです。

◇

菅野直基

菅野直基

(かんの・なおき)

1971年東京都生まれ。新宿福興教会牧師。子ども公園伝道、路傍伝道、ホームレス救済伝道、買売春レスキュー・ミッションなどの地域に根ざした宣教活動や、海外や国内での巡回伝道、各種聖会での賛美リードや奏楽、日本の津々浦々での冠婚葬祭の司式など、幅広く奉仕している。日本民族総福音化運動協議会理事。

■ 新宿福興教会ホームページ(メッセージをくだされば、皆さんの近くの教会を紹介致します)
■ 菅野直基牧師のフェイスブック

※ 本コラムの内容はコラムニストによる見解であり、本紙の見解を代表するものではありません。
関連タグ:菅野直基
  • ツイート

関連記事

  • 願ったらかなうのか? 菅野直基

  • 節約し分かち合う生き方 菅野直基

  • 人は新しく生まれ変われるか? Yes! 菅野直基

  • ラハブの赤いひも 菅野直基

  • 私は主のもの 菅野直基

クリスチャントゥデイからのお願い

皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。

サポーターになる・サポートする

人気記事ランキング

24時間 週間 月間
  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • コヘレトの言葉(伝道者の書)を読む(6)神の御手の内にある死という運命 臼田宣弘

  • ワールドミッションレポート(7月1日):スーダンのラフォファ族のために祈ろう

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • 「苦しみ」と「苦しみ」の解決(7)人は「単独者」である 三谷和司

  • ワールドミッションレポート(6月29日):北朝鮮 大胆な一歩、北朝鮮で執り行われた秘密の洗礼式(3)

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 淀橋教会で新主管牧師就任式・祝賀会 金聖燮牧師が6代目に

  • 米国の福音派牧師は半数近くが兼業している 調査で判明

  • 全ての人の主イエス・キリスト 万代栄嗣

  • シリア首都で教会狙った自爆テロ、25人死亡 現地のキリスト教徒ら、さらなる暴力懸念

  • 日本人に寄り添う福音宣教の扉(225)エンディングを伴走して日本宣教を進めよう! 広田信也

  • 篠原元のミニコラム・聖書をもっと!深く!!(233)聖書と考える「キョコロヒー」

  • ヨハネの黙示録(4)死とハデスの鍵 岡田昌弘

  • ワールドミッションレポート(6月30日):インドネシア 静かに進む魂の変革

  • 花嫁(28)伝道の思い 星野ひかり

  • ワールドミッションレポート(7月1日):スーダンのラフォファ族のために祈ろう

編集部のおすすめ

  • 四国の全教会の活性化と福音宣教の前進のために 「愛と希望の祭典・四国」プレ大会開催

  • イースターは「揺るぎない希望」 第62回首都圏イースターのつどい

  • 2026年に東京のスタジアムで伝道集会開催へ 「過去に見たことのないリバイバルを」

  • 「山田火砂子監督、さようなら」 教会でお別れの会、親交あった俳優らが思い出語る

  • 日本は性的人身取引が「野放し」 支援団体代表者らが院内集会で報告、法規制強化を要請

  • 教会
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
  • 宣教
  • 教育
  • 国際
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
  • 社会
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
  • 文化
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
Go to homepage

記事カテゴリ

  • 教会 (
    • 教団・教会
    • 聖書
    • 神学
    • 教会学校・CS
    )
  • 宣教
  • 教育
  • 国際 (
    • 全般
    • アジア・オセアニア
    • 北米
    • 欧州
    • 中南米
    • 中東
    • アフリカ
    )
  • 社会 (
    • 全般
    • 政治
    • NGO・NPO
    • 地震・災害
    • 福祉・医療
    )
  • 文化 (
    • 全般
    • 音楽
    • 映画
    • 美術・芸術
    )
  • 書籍
  • インタビュー
  • イベント
  • 訃報
  • 論説・コラム (
    • 論説
    • コラム
    • 執筆者一覧
    )

会社案内

  • 会社概要
  • 代表挨拶
  • 基本信条
  • 報道理念
  • 信仰告白
  • 編集部
  • お問い合わせ
  • サポーター募集
  • 広告案内
  • 採用情報
  • 利用規約
  • 特定商取引表記
  • English

SNS他

  • 公式ブログ
  • メールマガジン
  • Facebook
  • X(旧Twitter)
  • Instagram
  • YouTube
  • RSS
Copyright © 2002-2025 Christian Today Co., Ltd. All Rights Reserved.