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【特集】 韓国キリスト教とイスラムの衝突(9) 全浩鎭牧師

2008年2月6日20時32分
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全浩鎭牧師+
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韓国におけるイスラムの布教状況



「韓国はもう単一民族の国家ではない」



 上の引用文は、国連が韓国にあてた公式文書の内容だ。それまで韓国社会は自らを「檀君子孫」だと自認し、単一民族であることを誇っていた。しかし国内の在住外国人が100万人を超え、これ以上単一民族という用語は使用できなくなった。韓国社会が多人種社会になるにつれ、宗教はさらに多元化している。その中でもイスラム教徒はすでに15万人に迫っている。これまで韓国社会ではすべての宗教が平和的共存をうまく図ってきた。宗教のための社会的、政治的葛藤は比較的些細だった。ところがイスラムは宗教多元化を拒否する宗教だ。イスラムは愛と平和の宗教と言うがイスラム国家において他の宗教は迫害を受けている。それゆえ韓国教会はイスラムの拡張に不安感を持っている。韓国におけるイスラム布教の歴史は次の通りである。



1.韓国におけるイスラム布教の歴史



1)第1段階は7世紀までさかのぼる。その時代、すでにペルシアの商人が新羅と交易をしていた。慶尚道ではせっけん(soap)を「サブン」と言うが、それはアラビア語でせっけんを意味する。韓国には仁同張氏と呼ばれる人々がいる。その昔、韓国に定着したペルシア人が自分たちの先祖だと彼らは言う。



2)第2次大戦後、中国で商売を営んだある韓国人が、現地での布教でムスリム教徒になって韓国に帰ってきた。だがモスクがなく、困難を経験したと言う。朝鮮戦争時になって、韓国へ来たトルコ軍人がイスラムを伝え、礼拝をささげた。



3)中東で働く韓国人労働者たちの中でイスラムに改宗した者がいた。韓国人がイスラムに改宗すれば、月給が3倍になり、社会的にも特別な待遇を約束されたと言う。70年代のエネルギー危機では、サウジからの石油輸入と共にソウルにモスクが建てられた。



4)韓国の多くの大学にはアラビア語学科があり、学生たちの多くはイスラムに改宗する。アラビア語科の教授たちの多くは中東から来たイスラム教徒たちだ。彼らは学生たちにイスラムを布教する。そして中東国家に留学する大部分の学生たちはイスラムに改宗する。ここで問題なのは、アラビア語を話せるイスラム専門家や中東専門家たちがイスラム教徒になり、学問的にイスラムを批判しないことだ。これが日本とは違う。日本では中東で学ばなくともアラビア語を習得し、イスラムや中東を批判的な視覚で見ることのできる学者がいる。



5)したがって中東やイスラムに関連する学会は、韓国にイスラムを布教する通路となる。これは学問活動と宗教活動とが分離しないことを意味する。韓国ではどんな学会活動でも宗教を布教することはできない。



2.新しい政府とイスラムとの関係



 ところで李明博政府とイスラムとの関係について、韓国のイスラム研究者たちは緊張している。李明博はキリスト教会の長老である。しかし彼は現代建設の取締役として主に活動した中東の、多くの財界人や政治家たちをよく知っている。特に、京釜運河建設のために中東の有名な金融専門家たちに諮問委員として仕えた。中東の資金を引き入れる計画だ。問題は、イスラムが経済と宗教、政治と宗教とが全く分離しないこと。貿易や商売はイスラム伝播の手段にならなければならない。李明博政府が、中東の資金を引き入れながら経済と宗教を分離することが果たしてできるのだろうか。



3.韓国におけるイスラム布教状況



1)イスラムは、2020年までに韓国をイスラム化するという計画で長い間準備を進めてきた。特に教会の牧師や伝道師などの教職を対象に、大胆にイスラムを布教している。



2)欧州におけるイスラム拡張の要因は主に移民と出生であるが、韓国でも同じような現象が起きている。彼らはいったん韓国に入国すれば、自国に帰らずに親戚や友人を韓国に呼び入れる。また同時に韓国人女性と結婚を試みる。ムスリムの男性は教理的にキリスト教やユダヤ教信者とだけ結婚が可能で、偶像崇拝をする人々(仏教徒やヒンズー教徒)とは結婚をしてはいけない。そのためにキリスト教信者が結婚の対象になる。すでに多くのイスラム教徒が韓国のクリスチャン女性と結婚した。特に外国人が多く集まる梨泰院通りでは、多くのイスラム教徒が食堂、カフェ、服屋などの商店を運営している。もちろん彼らの妻はすべて韓国人だ。パキスタンで韓国から来た女性は数万人に上るとされている。それらはすべてパキスタン男性と結婚した女性たち。当然パキスタン男性は全員イスラム教徒である。



 特に40代の「オールドミス」は、外国人青年たちの攻略対象となる。40代まで結婚できなかった女性たちが、外国人からのデートや結婚の申し出に喜んで応じるケースが多い。彼女たちは事実上、韓国人の未婚男性と結婚することは難しい。青年たちは結婚で韓国国籍を取得した後、若い女性とまた結婚する。イスラムでは4回の結婚が可能だからだ。彼らはたいてい子どもを7〜8人ずつ生むため、イスラムの「生物学的成長」は加速する。



3)イスラムを伝えるためにメディアをよく活用する。9.11テロ以後、イスラム教徒たちは「イスラムは愛と平和と寛容の宗教」との主張を倦まず弛まず言論を通じて社会に知らせている。



4)大学街を布教の重要な拠点にしている。例として2007年5月、ソウル大学で学ぶ中東から来た約300人の留学生たちが、ソウル大学をイスラム化するという計画のもとイスラム学生会を組織した。ソウル大学を征服すれば韓国を征服することができるというのだ。すでに韓国の多くの大学街では、イスラム国家から来た留学生たちが勉強よりもイスラム布教にもっと夢中になっていると言う。さらにはキリスト教大学でも学生が大っぴらにイスラムを布教している。



【全浩鎭(ジョン・ホジン)】 1940年、大阪生まれ。韓国・高神大学、同大学院卒業、米国・ウェストミンスター神学校神学修士課程修了、米国・フラー神学大学宣教学博士課程修了、英国国立ウェールズ大学哲学博士課程修了。その後、高神大学学長、平澤大学学長、亜細亜連合神学大学大学院院長、トーチ・トリニティー神学大学院教授などを歴任。現在は、イスラエル及びイスラムネットワーク会長、韓半島国際大学教授。著書に、「宣教学」(85年)、「宗教多元主義と他宗教宣教戦略」(92年)、「アジア・キリスト教とミッション」(95年)、「人種葛藤時代と未伝道種族ミッション」(00年)、「イスラム―宗教家イデオロギーか」(02年)、「文明衝突時代のミッション」(03年)、「転換点に立つ中東とイスラム」(05年)(いずれも韓国語)などがある。

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