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ささきみつおの「ドント・ウォリー!」(33)…一日に一つ嫌なことをしよう

2007年11月2日17時59分
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佐々木弁護士+
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 『どんなことにもくよくよするな!』(イーグレープ出版)の著者、佐々木満男弁護士のコラムを連載します。ラジオ大阪で現在放送中の人気番組「ささきみつおのドント・ウォリー!」(放送時間:毎週土曜日朝11:45〜、インターネットhttp://vip-hour.jp/で24時間無料配信中)でこれまでに放送された内容を振り返ります。「ミスター・ドント・ウォリー」こと佐々木弁護士が、ユニークな視点から人生のさまざまな問題解決のヒントを語ります。(Amazon:どんなことにもくよくよするな!)




◇



 「一日一善」と言いますね。「一日に一つは善いことをしよう」ということです。これに似ていますが、私は「一日一嫌」ということばを作りました。「一日に一つは嫌なことをしよう」



 嫌なことってたくさんありますよね。期日までに仕事を終えなければならない、税金の申告書を出さなければならない、やるべきことを放っておくと、やっていないというプレッシャーで心が重くなってきます。好きなことはすぐにできるのですが、嫌なことはなかなかできません。そうすると嫌なことがどんどんたまって増えてきて、ますます気持ちが重くなってきます。あなたもこんなことを体験していませんか。



 嫌なことは無意識のうちに忘れよう忘れようとしています。ついつい好きなことに逃げてしまいます。好きなことをやっている時は嫌なことを忘れていますから気持いいわけですが、いつまでたっても嫌なことに取り組めません。「気が向いたら嫌なことに取り組もう」なんて思っていると、永遠にその時は来ませんね。



 「一日に一つは嫌なことをやろう」と、固く決心することです。「一日一嫌」と大きな紙に書いて自分の部屋の壁にでも飾っていくといいですね。嫌なことは、強く決心しないとなかなかできないものですから。



 でも、一つ嫌なことをやってしまうと、不思議な達成感と解放感を味わうことができます。「なんだ嫌だ嫌だと思って逃げ回ってきたけど、やってみたら意外に簡単じゃないか」。嫌なことを一つやってみると、メンタル・ブロック(心の壁)がくずれるのですね。「では、もうひとつ嫌なことをやってみようか」という力がわいてきます。困難に挑戦するファイトがわいてくるのです。



 「成功の秘訣は、好きなことをやることだ」とよく言われます。本当にそうでしょうか。生徒の卒業後の進路指導をしている高校の先生が、こう言っていました。



「君の一番好きなことは趣味として取っておくんだね。仕事はそれほど好きでなくても将来性のあるものを選んだ方がいいよ」



 「私はピアノが好きです」、「ぼくはスキーが大好きだ」と言っても、ピアノの道を極めたり、スキーヤーとして生計を立てることは並大抵のことではありません。特種な才能とか特別な努力がいるのです。プロのピアニストやスキーヤーを目指して、途中で挫折していった人をたくさん知っています。



 つい数年前まで私は、「韓国料理」が嫌いで、ほとんど食べたことがありませんでした。赤とうがらしの色がどぎつくてすごく辛い。これは健康によくないのではないか。にんにくをふんだんに使っているため、食後はお腹がむかむかする。衛生状態も問題があるのでは…。



 でも、韓国人の友人が何人かできて、一緒に焼肉料理を食べているうちに、慣れてきました。今では非常に美味しくて健康にもよいことがわかりました。このところ韓国料理にはまっています。



要するに、「好きか嫌い」は、多分に偏見や先入観にみちているということです。



 好きなことを追い求めても嫌なことは次々に起きてきます。嫌なことを乗り越えていかなければ、前に進めないのです。ですから、「一日一嫌」、「一日に一つは嫌なことをしよう」。あなたもこれを目指したらいかがでしょうか。




◇




 佐々木満男(ささき・みつお):国際弁護士。宇宙開発、M&A、特許紛争、独禁法事件などなどさまざまな国際的ビジネスにかかわる法律問題に取り組む。また、顧問会社・顧問団体の役員を兼任する。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。

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