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榮義之牧師「天の虫けら」(14)・・・キリストの救い

2007年6月15日12時06分
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榮義之牧師+
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 行ったり行かなかったりの週が続き、十一月下旬になった。長崎県対馬でヨット伝道をしている牧師が講師として来島し、公民館で伝道会が三日間開かれた。最後の日は教会の礼拝だった。



 バイブルクラスに出席するようになって八ヵ月目、初めてキリスト教の教えを系統的に聞いた。



 天地宇宙を創造した唯一の神は、目で見ることのできない霊的存在であり、人格をもつ天の父である。全知、全能、偏在、永遠、不変であり、聖い義なる神、公平で完全な神、しかも愛である神がおられる。



 そのような神を天の父と呼べるのに、人間が不幸なまま生きているのは罪があるからである。罪の支払う報酬は死であり、そのために地獄がある。罪とは法律違反であり、法治国家であれば法が裁き、道徳的な罪は良心が裁くが、人の良心は麻痺しており、道徳は変転極まりない。そして罪の本質は、人が神から離れて己を義とし、神を認めず信じないことである。人は生まれながらに罪人であり、神との関係では霊的に死んでおり、肉体の死と同時に滅び、やがては審かれ、地獄へ行く。



 どのように宗教や哲学、教育や学問を学び、道徳や修養を重ね、世界中の富を手にし、栄耀栄華を極めても、罪があるかぎり平安も喜びもない。富や地位や名誉、人の善行では、救いを得ることはできず、人は滅びへと向かっていく。



 イエス・キリストがこの世界に来られたのは、人類の罪を背負い、十字架に死ぬためだった。人間の罪だけでなく、病気や呪い、貧乏やすべての重荷、死と滅びを、自ら十字架に背負って死なれた。キリストはあなたを愛して、十字架に死なれ、墓に葬られ、三日目に復活された。心を開いてお迎えすれば、今すぐに心にお入りくださり、救ってくださる。



 何か感動した。母は自分のいのちを削るようにして、私を愛してくれた。しかし、病には勝てず、三十七歳のいのちを閉じた。父の愛は厳しさだけだったように思う。ガールフレンドも友人も、私のためにいのちは捨てなかった。そういう自分も、だれのためにも死んでいないから生きている。



 イエス・キリストは頼みもしないのに、私のために死なれたということだ。すごい人だと思った。話の終わりに「イエス・キリストの救いを受けたい人は手を上げてください」と招きがあった。だれも手を上げなかったので、牧師は『讃美歌』五一五番を歌っている間に決心するようにうながした。



「十字架の血に きよめぬれば 来よ」との御声を われはきけり
主よ われは いまぞゆく  十字架の血にて きよめたまえ



という歌詞だった。



 私には小学校五年生のころから、きれいな心になりたいと思う時があった。種子島は高い所でも二三〇メートルくらいだが、向かいにそびえる九州最高峰の宮の浦岳を望む屋久島の峰々には、真っ白な雪が見える。白雪を仰ぐ時、きれいだなあ、雪のように純白の心になれたらいいのにと、何度も思ったものである。



 今、その願いがかなおうとしていた。イエス・キリストの十字架の血、罪がない神の子がむちで打たれ、十字架に両手両足を釘付けられた。耳に聞こえる讃美歌が、無条件の愛で今、血が流れる両手を広げて招いている声に聞こえた。「主よ、われは いまぞゆく 十字架の血にて きよめたまえ」。目を閉じて、思い切り手を上げた。その日、その瞬間、私は救われた。ただ信じただけだったが、心に感動と平安をもった。喜びにあふれて顔を上げ、胸を張って下宿へ帰った。これでよかったのだ。罪は聖められ、真っ白な心にされたのだ。



(C)マルコーシュ・パブリケーション




◇



榮義之(さかえ・よしゆき)



 1941年鹿児島県西之表市(種子島)生まれ。生駒聖書学院院長。現在、35年以上続いている朝日放送のラジオ番組「希望の声」(1008khz、毎週水曜日朝4:35放送)、8つの教会の主任牧師、アフリカ・ケニアでの孤児支援など幅広い宣教活動を展開している。



 このコラムで紹介する著書『天の虫けら』(マルコーシュ・パブリケーション)は、98年に出版された同師の自叙伝。高校生で洗礼を受けてから世界宣教に至るまでの、自身の信仰の歩みを振り返る。

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