教皇、ドイツ語ミサ典礼書の訳語変更指示

2012年5月10日12時18分 印刷

【CJC=東京】教皇べネディクト16世がドイツ司教協議会会長のロベルト・ツォリッチ大司教に、ミサ典礼書に、キリストは「全てのために」ではなく「多くのために」死なれたと変更するよう、個人的に書き送っていたことが明らかになった。

4月14日付けの書簡で、教皇はドイツ語圏各国の全司教に送ったことも明らかにし、ラテン語の「プロ・ムルティス」は「全てのために」ではなく「多くのために」と訳出するようにとの理由を説明した。

ツォリッチ大司教が3月、訪独した教皇に、「ドイツ語圏の司教はこの問題については意見が分かれている」と語ったのを受けて、「分裂を避けるために」書き送った、と教皇は指摘する。

『ローマ・ミサ典礼書』が1960年代にドイツ語へ訳出された際、「多くの」という語は、ヘブル語の「全体」に対応するもの、という「聖書解釈上の合意」があった、と指摘したうえで、「この合意は、もはや存在しない」と教皇は語っている。

※この記事はCJC通信の提供記事を一部編集して掲載したものです。

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