セリーナ・B・ミラーの『An Uncommon Grace』は、壊滅的な悲劇から脱出するため英国人の隣人に助けを求めなければならない若いアーミッシュの男を描いた、信仰や家族、取り分け愛の力についての精神を鼓舞する小説だ。
アフガニスタンに派遣された元従軍看護婦のグレース・コナーは、戦争による荒廃からの復興に尽力することを望んで米国オハイオ州の田舎にある農場に移住する。
侵入者によって継父を殺され、母親を傷付けられたことで平和への思いに目覚めたレビ・トロイヤーは、彼の家族を助け、母親の命を救うためにやってきたグレースと出会う。
最も保守的なグループ、スワーツェントルーバー・アーミッシュに属し、グループ外の人々との交流が固く禁じられていたレビだったが、次第にグレースとの関係に深く引き込まれていく。
著者のセリーナ・B・ミラーは法的に本名を与えられたことがない。彼女は6歳になるまで「ちびすけ」と呼ばれており、入学を機に名前を選ばなければならないことを母親から知らされ、亡き祖母の名前「セリーナ」を選んだ。
大人になってからは米デトロイトにある裁判所の書記を務めていたミラーだったが、その後都市生活を放棄し、オハイオ州南部の故郷の農園に戻った。彼女と家族は何もない更地に家を建て、そしてアーミッシュへの道を切り開いた。
ミラーは聖職者の妻として過ごしてきたが3年前、夫は稀な種類の骨肉腫と診断された。彼らの教会の約300人の信徒たちはミラーの夫が給料を受け取ることができるように彼の働きを引き継いだ。ミラーの最初の著書が出版されたのは、彼女が60歳の時だった。
ミラーはウーマンズ・ワールドやガイドポスト、リーダーズ・ダイジェスト、クリスチャン・ウーマン、デトロイト・フリー・プレス・マガジンなど多くの雑誌を手掛けてきた。著書には『The Measure of Katie Calloway』や『Love Finds You in Sugarcreek, Ohio』などがある。
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