インドネシアのイスラム教指導者は、同国でのコンサートを予定している世界的人気歌手レディー・ガガが社会の道徳構造への脅威となり得るとして、ツアーの取り止めを求めている。
問題となっているコンサートは、ガガが世界各地で開催する「ボーン・ディス・ウェイ・ボール」ツアーの一環としてインドネシアの首都ジャカルタで予定されているもので、インドネシア・イスラム伝道師評議会(MUI)は、同コンサートが宗教的な禁忌に当たるとして、イスラム教徒は参加しないよう注意を呼び掛けている。
MUI議長のチョリル・リドワン氏は同コンサートについて、「国家の道徳を脅かすものだ」と主張。「私の見解は専ら宗教の伝統に基づくものだ。彼女はステージ上で非常に露出度が高く、これが人々の肉体的な欲望をかき立てる恐れがある」と付け加えた。
MUIは宗教学者らによって構成された、インドネシアのイスラム教徒にとって最も重要な団体の一つだ。同団体は、同国内に存在する各宗教団体間の調和を保ちつつ、国家と国民の発展に寄与することを目的に設立された。
一方、同国内のガガのファンはMUIの見解を受け入れず、ガガのコンサートは「非イスラム教的」なものではなく、「音楽は音楽」だと主張しているという。
ガガはトップクラスの芸術的センスと独特なスタイルでインドネシアでも有名になり、6月に予定されているコンサートのチケットは発売後すぐに売り切れるなど、多くのファンたちがコンサートを心待ちにしている。
インドネシアはイスラム法によって統治される「イスラム国家」ではないが、1億7000万人以上と言われる世界最大のイスラム教徒人口を擁している。なお、同国内にはキリスト教徒や仏教徒、ヒンドゥー教徒も存在している。
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