【CJC=東京】ドイツのアンゲラ・メルケル首相は2月4日、2日からの中国公式訪問を終えた。
プロテスタントのメルケル首相だが、今回の訪問では公認カトリック教会のヨセフ甘俊邱・広州司教との会談を希望しており、4日に実現した。甘司教は公認教会に属しているが司教叙階は教皇の承認を得ている。
同司教は、教区をメルケル首相に案内し、質問には出来るだけ答えるよう、当局に要請されたと言う。香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は「外国の指導者は中国の現状を把握するために特定の宗教を取り上げるのが普通だ」と同司教が語った、と報じている。
首相は、リベラルな論調で知られる中国紙『南方週末』の編集局も訪問しようとしたが、実現しなかった。南方週末は「多忙で接待できない」と断ったと伝えられた。同紙編集者によると中国政府からの圧力を受けていたという。首相と編集幹部らとの間で報道の自由や人権問題などが話題になるのを避ける狙いがあったとみられる。
メルケル首相にとって首相就任以来5回目の中国訪問だが、首相の意図は中国側の厚い壁にさえぎられた格好だ。北京の人権派弁護士、莫少平氏が公安当局に首相主催の夕食会への出席を阻まれたとも報じられた。
メルケル首相の訪問は今回が5回め。これまでの訪問では2006年に上海のアロイジウス金魯賢司教と会談した。同司教はドイツ語を話す。
西側の首脳が中国訪問の際、「宗教」に関係するのはメルケル首相が初めてではない。2008年に当時のジョージ・ブッシュ米大統領が北京のプロテスタント教会の礼拝に出席している。
クリスチャントゥデイからのお願い
皆様のおかげで、クリスチャントゥデイは月間30~40万ページビュー(閲覧数)と、日本で最も多くの方に読まれるキリスト教オンラインメディアとして成長することができました。この日々の活動を支え、より充実した報道を実現するため、月額1000円からのサポーターを募集しています。お申し込みいただいた方には、もれなく全員に聖句をあしらったオリジナルエコバッグをプレゼントします。お支払いはクレジット決済で可能です。クレジットカード以外のお支払い方法、サポーターについての詳細はこちらをご覧ください。
人気記事ランキング
-
オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」
-
聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」
-
武装集団がカトリック神父の住居を襲撃、神父ら数人拉致し1人殺害 ナイジェリア
-
AIは福音宣教の未来をどのように形づくるか ローザンヌ運動が福音主義の視点で考察
-
日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過
-
チャーリー・カーク氏が殺害された大学で伝道集会、2100人以上が信仰を決心
-
Gゼロ時代の津波石碑(7)Y染色体アダムと自己を措定した力 山崎純二
-
ヒンズー民族主義者による迫害続くインド 宣教師のバス襲撃、キリスト教住民を村八分
-
オリンピックでメダル12個獲得の米競泳選手が受洗、離婚訴訟と依存症克服のさなかで
-
日本キリスト教団出版局、事業を整理・縮小へ 5月に債務超過
-
映画「ボンヘッファー ヒトラーを暗殺しようとした牧師」 「信仰と抵抗」の生涯描く
-
メル・ギブソン監督「パッション」続編がクランクイン、キャスト一新でイエス役も新俳優
-
【書評】加藤喜之著『福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会』
-
「電波宣教師」の尾崎一夫氏死去、短波ラジオ・HCJB日本語放送に60年以上従事
-
カンタベリー大聖堂の「落書き」プロジェクトに批判の声
-
聖心女子大学で企画展「カトリックは日本社会の窓だった!」
-
15人の演者でマルコ福音書を再現、観客をイエスの物語に引き込む「マルコドラマ」
-
ワールド・ビジョンがクリスマスキャンペーン、教会で酒井美紀さん登場のコンサートも
















