デイビッド・クラウダー・バンドのアルバム「Give Us Rest (A Requiem Mass in C [The Happiest of All Keys])」は、全米で発売初週にして5万枚を売り上げ、アルバムチャートでアデルの「21」に次ぐ2位を記録、ニューアルバムチャートではトップに躍り出た。
iTunesの全アルバムチャートではほぼ変わらず1位の座を守り続けている「Give Us Rest」は、10年以上の長いキャリアをもつデイビッド・クラウダー・バンドにとって、これまでで最高のチャートのランクインとCDの売り上げを記録している作品だ。
バンドのフロントマン、デイビッド・クラウダーは、「僕たちはアルバムへの反応を聞いたり読んだりして本当に嬉しく思っているんだ。物を作るということは、それが誰かの役に立つことを願って、反応を期待するよね。僕たちはそんなに早くポジティブな反応は得られないだろうと思っていたんだけど、ビルボードで初登場2位って電話で聞いた時、思い返せば、天を仰いで何かを叫んでいたと思うよ。皮肉じゃなくて、最高に純粋な心でね。ブラブラ歩いていた通りのど真ん中で完全にテボウ化(※アメフト選手のティム・テボウのこと。クリスチャンであることを公にしており、試合中に祈りのポーズを取るなど何かと話題になっている)していたよ」
グラミー賞にノミネートされ、「叙事詩的」「魅惑的」「最も芸術的」と称賛されたその評価は、ダブルディスクアルバム全34曲とデイビッド・クラウダー・バンドの全経歴に及んでいる。
USA Todayは、「クリスチャンミュージックのお堅いごく普通の一つのバンドが10年の経歴に幕を閉じる。最後のアルバムは約2時間の長さで、生演奏を含む全34曲は、U2のようなワーシップソングから擬似合唱曲、ブルーグラス調のゴスペルまで幅広く、入念にアレンジされたものとなっている」と報じている。
また、ワーシップリーダー誌は、「多くのアーティストのCDは複雑で単調なものが多い。サウンドや感情、知力やビジョンを慎重に表現する。新しい曲を作り出すこと以上にCD制作に力を入れる。デイビッド・クラウダー・バンドの歩む道もそれだ。『Give Us Rest』は彼らの最終兵器なのである。デイビッド・クラウダー・バンドの素晴らしいアルバムを聴きながら、ゆったりとした時間を楽しめる」と評している。
さらにChristianityToday.comは、「それは決して簡単ではなかった21世紀のワーシップ界を背負ってきた男からの正直な嘆願だ。音楽から離れるという選択は容易ではなかったが、活動を休止する前にデイビッド・クラウダーは、なぜ自分とバンドの仲間たちにとって休息が必要なのかを明らかにした。全て出尽くしてしまった叙事詩的な歌詞によって作られたダブルディスクアルバム『Give Us Rest』は正に『最後のアルバム』として広まるだろう。これはワーシップロックアルバムのエベレストだ。彼らは10年以上もかけて頂上に到達した。世界で最も独創的なワーシップミュージックを制作したデイビッド・クラウダー。もう休息を取ってもいい頃だ」と伝えている。
「Give Us Rest」の曲リストはあたかも礼拝の流れのように構成されている。「The Entrance(もしくは入祭唱)」で始まり、3曲の「The Plea(もしくはキリエ)」に続き、次の3曲部分は「The Plight(もしくは昇階唱と詠誦)」、そして6曲が続いていくなど、「The Absolution(もしくは私への救いと楽園:赦祷文)」まで一つの流れを成している。
デイビッド・クラウダー・バンドは昨年の初めに音楽活動を休止することを明かし、今年の初めに米国アトランタにあるジョージア・ドームで開催された青年福音伝道イベント「パッション2012」で、4万2000人の大学生たちの声援を受けながら最後のライブを行った。
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